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シャビエルの穴を埋めるのは誰か?

2017年シーズンも、残すところあと5試合。10月21日の長崎戦、29日の群馬戦、11月5日の岡山戦、11日の千葉戦、そして19日の讃岐戦。ちょうと5週間です。4連勝と自動昇格圏まで勝点3差まで詰め寄ることができたものの、その躍進の立役者であったガブリエル・シャビエル選手が怪我を負ってしまいました。最低でも1試合、最悪なら今シーズン最後まで出られないかもしれません。

大きな痛手ではありますが、21日の長崎戦に向けて、誰が代わりになっていくのか前向きに考えてみましょう。
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奇跡のバランスに支えられた4連勝

下図はグランパスの4連勝中の基本布陣です。
この布陣のいいところは以下の通りだと思います。

  1. 守備的中盤の二人(田口泰士・小林裕紀)がお互いに前線にも出ていくことができ、ボールに積極的に絡むことができる
  2. カバーリング能力が激烈高い小林裕紀のおかげで田口泰士がかなり攻撃寄りに動くことができる。
  3. 青木亮太のドリブルがパス中心のグランパスの攻めのアクセントになっている
  4. サイドに専念したことで宮原の攻撃能力が引き上げられている
  5. 佐藤寿人が攻撃では中に入って裏を狙い、守備にもしっかりと戻って貢献している
  6. シャビエルがボールを持ち上がらなくても、玉田圭司が低い位置でボールを受けて運んでくれるので、シャビエルが攻撃にほぼ専念できる
  7. シャビエルが前残りしていることによって縦に速いカウンター攻撃という、名古屋にいままではなかった攻撃ができるようになった(永井謙佑の個人攻撃は除く)
  8. 玉田圭司が身体を張ってくれることで攻撃にも守備にも時間が作れる
Shonan
4連勝中のグランパス基本布陣

もちろん、良くないところもあって、スペースのない相手に対しては、シャビエルと玉田圭司のスピードやドリブルを活かすことができず、守備をこじ開けるのに苦労をするということです。そんなときにはシャビエルのセットプレーが得点のきっかけになっていました。
それだけにシャビエルの離脱で名古屋が失うものは以下の通りだと思います。

  1. 高精度のセットプレー(名古屋後半戦の得点源)
  2. 前線でのパスの供給源
  3. カウンター時のスピード
  4. カウンター時の決定力

では、その失われた強みはどのように埋めていくことができるでしょうか。そして誰が埋めることができるでしょうか?

佐藤寿人

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  1. 高精度のセットプレー(名古屋後半戦の得点源):✕(主に受け手)
  2. 前線でのパスの供給源:✕(主に受け手)
  3. カウンター時のスピード:△(全盛期に比べるとダウン)
  4. カウンター時の決定力:◎(攻めに集中ができれば)

現在も左サイドハーフとしてレギュラーを張る佐藤寿人をトップに持ってくるということは、あり得る選択肢だと思われます。なによりも献身的に動くことで現代的なフォワードに求められる守備タスクをこなし、かつ常に裏を伺うことができる。そして決定力も高い。ザ・センターフォワードとも言える選手だからです。
一方で戦い方を大きく変えないという前提で言うと、セットプレーのキッカーにはなれませんし、ラストパスの精度もイマイチです。代わりに左サイドハーフに入る選手には、佐藤寿人なみの戦術理解と、ある程度のパスを出す能力、チャンスメイクが求められるでしょう。個人的にはセットプレーのキッカーとしても優秀な内田健太を組み合わせたら面白いのではないか、と思っています。

シモヴィッチ

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  1. 高精度のセットプレー(名古屋後半戦の得点源):✕(主に受け手)
  2. 前線でのパスの供給源:○(主にポストプレイヤーとして)
  3. カウンター時のスピード:△(スピードに乗れば速い)
  4. カウンター時の決定力:○(はまった時の決定力はスゴイ)

特徴としては、佐藤寿人と同じく、センターフォワードです。ただ佐藤寿人がピュアなストライカーと考えると、シモヴィッチはポストプレイヤーとしても動ける万能型です。いざという時の決定力の高さは、名古屋グランパスのトップスコアラーであることからも証明済です。一方で何故使われていないかにも理由があるはずです。それは現代的なフォワードに必要と思われる守備タスクを担えないことです。単なるパス出しの能力で言えば佐藤寿人をはるかに超えるでしょう。しかし、シャビエルの守備タスクをある程度免除している以上、2人以上も守備タスク免除者は出せません。そのため使われていなかったのではないでしょうか。
しかしシャビエルの離脱によって、状況は大きく変わりました。守備タスクを免除してでも名古屋のトップスコアラーを起用すべき時が来たのかもしれません。湘南戦のように前半佐藤寿人、後半シモヴィッチという組み合わせも悪くないかもしれません。相手にとっては対策を180度変える必要があるからです。

永井龍

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  1. 高精度のセットプレー(名古屋後半戦の得点源):✕(主に受け手)
  2. 前線でのパスの供給源:✕(主に受け手)
  3. カウンター時のスピード:○(爆速ではないが強さも兼ね備えている)
  4. カウンター時の決定力:○(何度も救われた)

永井龍もセンターフォワードタイプですが、佐藤寿人同様上手ではなくても守備タスクをこなすことができます。群馬戦で負傷交代をするまでは前半戦の不動のレギュラーでした。スピードもあり、決定力もある。ただシャビエルのようなパス出しはできません。また佐藤寿人同様に逆サイドのボールのとき、サイドから中に入って第3のフォワードとしての働きをこなすこともできます。佐藤寿人選手のコンディションが良くない時には下克上可能だと思っています。

フェルペ・ガルシア

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  1. 高精度のセットプレー(名古屋後半戦の得点源):✕(主に受け手)
  2. 前線でのパスの供給源:✕(主に受け手)
  3. カウンター時のスピード:△(スピードに乗れば速い)
  4. カウンター時の決定力:○(シュートを打てるシーンがあれば期待できる)

外国人枠の関係で起用できなかったフェリペ・ガルシア選手はもったいない選手です。残念ながら器用さやアジリティ(敏捷性)はあまりありませんが、強さもあり、献身的です。ヘディングでのゴールも期待できます。ゴール前で攻撃だけに専念させればゴールはかなり期待できるのではないでしょうか。レギュラーではなくてもベンチ枠には必ず入ってきそうです。

杉森考起

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  1. 高精度のセットプレー(名古屋後半戦の得点源):✕(主に受け手)
  2. 前線でのパスの供給源:✕(主に受け手)
  3. カウンター時のスピード:○(シャビエルほどではないがかなり速い)
  4. カウンター時の決定力:△(少しむずかしく考え過ぎ)

個人的に一番期待したいし、風間監督も期待しているのでは?と考えているのが杉森考起です。シャビエルの怪我で交代選手として入ったのも杉森考起でした。運動量、スピードも申し分ありません。カウンターと守備のタスクでは頼りになる選手です。一方でチャンスに対して余りにも得点数が少ないことも確かです。
ここでチャンスを得たなら、結果を残すことが必須です。
気になるのはプレーの選択が、少しむずかしいこと。湘南戦でもフィジカルの面で不利があるのに密集に勝負をかけてしまうことも何回かありました。パスも引っかかることが多く、狙いすぎと感じることがありました。体格に優れているわけでもないシャビエルのプレーをむしろ参考にするべきと考えます。とっても期待をしています。

もしもグラぽ編集長が監督だったら

ここまで候補を見てきて、共通するのはセットプレーのキッカーになれる存在ではないことです。そう考えるとセットプレーの精度がとても高い内田健太の起用も考えられそうです。その場合は精度の高いボールを決めることができるフォワード、佐藤寿人とシモヴィッチが候補になるのではないでしょうか。
もしも私が監督なら、佐藤寿人を先発フォワード起用、内田健太を左サイドハーフで起用と、シャビエルの役割を因数分解して任せるようにします。
いずれにしても、長崎戦が正念場。最適な選択がされることを祈っています。

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About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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