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炎のストッパー中谷進之介

はじめに

コンウェンですこんにちは。
古巣対決。選手にとって自分を育ててくれたチームに成長した姿を見せる試合であったり、自分を見限った事を後悔させてやる試合であったりします。サポーターの思いも様々です。「おかえり」と拍手で迎える人もいれば「裏切り者」と容赦ないブーイングをぶつける人もいます。そんな感情の渦巻く古巣対決だからこそドラマが生まれます。イレこんでいつも以上の力が出ない選手がいたり、信じられないスーパープレーが出ることも。N井さんチクショー。

嫌なことを思い出してしまいましたが古巣対決ということで、今回は中谷進之介に注目して見たいと思います。

推しメンナンバーワン、玉ちゃんも古巣対決ですが、彼はもはや名実ともに名古屋が本籍の選手だとあえて言わせてもらいます。降格時、迷い無く名古屋復帰を選んでくれた玉ちゃん。感動しました。彼はもはや生え抜きです(違)。

前置き長くなりましたが中谷進之介について語りつつ柏戦の出来を見てみたいと思います。

柏から来たイケメン

18年前半戦、あのミッチを持ってしても止まらない失点。毎回NHLかな?みたいなスコアでやられる中、フロントがいい仕事をやってくれました。優良CBの獲得です。
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いまの名古屋のスタイルでは、良いCBは欠かせません。ここで言う良いCBとは、攻撃の組み立てに参加でき、多少のプレスには動じず球をさばける選手です。また、守備時にはカウンターなど不利な状況で強いられる守備や、空きがちなサイドからのクロスに対応できる対人に強い事も求められます。と書くと相当高い要求をされてますね。そんな選手スタイル関係なくどこのチームも欲しいに決まってますね。

そんな選手をふたりも夏補強で獲得してきたフロント。あっぱれです。

一人はFC東京から来た丸山祐市です。彼は日本代表にも選ばれたことのあるCBで、空中戦の強さやカバーリング能力に優れ、何より左足から放たれる中長距離のフィードは攻撃の起点でありアクセントになっています。
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そして今回の主役中谷進之介です。恥ずかしながらあまり名古屋以外を詳細にチェックしない私は、なんか聞いたことあるような?若いCB?位の認識でした。しかし、彼の事を調べてこれはヤバいと思いました。コレ…モテるぞ、と。まだ若く痩身イケメン高身長、世代別代表経験あり、と来たもんです。惚れるわ。いやヤバくないけど。

移籍当時のツイート情報等によるとプレーは、足元の技術あり、対人強い、当たりに行く系のDFスタイルで、空中戦はあんまり?と言った評価でした。性格は熱く、生意気なところもある、…なるほどなるほど(ネットにどつかれながら)。調べるなかで一番驚いたのは、柏時代ベストセーブに選ばれている事でした。最初同姓同名のGKいたかなと思いましたが、本人でした。最後の最後まで諦めずゴールライン上でボールに食らいつく姿、熱い。素敵。
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彼らの加入(だけではないですが)により守備は劇的に改善し、さらに後ろからのビルドアップの安定感UPにより攻撃も機能し、チームは勝ち点を積み上げることができました。

といったところで、DF陣の光った柏戦を見ていきます。

柏戦全体を振り返って

まぁ勝てて良かった。というのが私の所感です。圧倒的にやられたわけでもやったわけでもない、そんな感じです。
攻撃面で言うと、帰ってきたシャビエル、ネット、しっかり前を向けた(バースデーゴールを狙っていた??)小林などにより積極的にゴールへ向かう動きが戻ってきた様に見えました。やっぱりネットやシャビエルのキープ力やキック精度があると違いますね。ただし、まだまだ不用意な失いかたも多く、危ないカウンターをくらい、相手のラストパス精度に助けられていました。

守備面では守備陣の奮闘が素晴らしかったです。どんなシュートにも備え待って待って待って我慢して止めきった『完璧パパ』ミッチを筆頭に、『帰ってきた不死身の道産子』櫛引、『魂のガッツボーズ』丸山、『炎のストッパー』中谷、危ないシーンもありながら最後の最後まで体を投げ出して守ってくれました。

中谷進之介のプレー

ポジションとタスク

今節中谷は3バックの右としてプレー、主なタスクは丸山と共に瀬川のケアをしつつ、前田と協力しクリスティアーノを押さえることです。

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プレーピックアップ

ここから目についた中谷のプレーを時系列で見てみます。そして最後に印象をまとめてみたいと思います。可能な方はDAZNの見逃し配信を見ながらプレーを確認いただけると幸いです。無理な方はお気に入りのしんのすけ画像を手元においてどうぞ。

  • 10分。丸山が釣り出されさらにそこでスルーされピンチに。結果的にはミッチのファインセーブに救われるが、中谷はしっかりシュートに対して詰めている。
  • 13分。センターライン付近でクリスティアーノに当たりに言った際ワンタッチでさばかれそのままピンチになるが、最後はゴール前までカバーに入る。ただしゴール前では相手に中に入られていたのでラストパス次第では危ない。
  • 15分。丸山が前に詰めた際にはきっちり後ろでカバー。
  • 39分。クリスティアーノへのロングボールはしっかりと前に入りファールを誘いマイボールに。ちょっと痛そう。
  • 40分。体を入れてボール奪取。味方のクリア直撃。痛ぇよネット。
  • 42分。少し降りた位置の選手につられ中途半端な位置に。結果裏をとられるがミッチのナイスセーブ。行くなら行く。ネットが遅れながらも詰めていたので任せるなら任せるべき。ありがとうミッチ。

  • 51分。シュートブロックの流れから前に出た櫛引の代わりにゴール前を閉める。
  • 52分。ロングフィードからエリア内サイドでの瀬川との1対1はしっかり勝利。
  • 61分。ミッチセーブのこぼれ球にいち早く反応して詰めてきたオルンガより先にボールに到達。
  • 65分。前に当たりに行くが当たる前に自分の裏に出される。丸山のカバーによりピンチにはならず。
  • 68分。カウンター時右からのクロス。戻りながらいち早く落下点に入りクリア。
  • 82分。カウンター時前に残っていたため戻りは遅れるも速やかに中央ゴール前まで戻りシュートコースを消す。
  • 91分。中央後ろからのクロス。オルンガにぶち当たって十分な仕事をさせない。さらにすぐに起き上がってクリア。

攻撃面では右サイドの繋ぎで組み立てに参加出来ていました。ただ、序盤はシンプルな中へのロングボールが読まれていたかなと思います。

以上、プレーをピックアップしてきましたが、試合を通してまとめてみたいと思います。

対クリスティアーノ

最初に書いた対クリスティアーノと言うタスクの観点で見てみます。彼はフィジカルとテクニックを兼ね揃えた手強いアタッカーです。柏の攻撃の軸であり、彼に対して早いタイミングで、長めのボールを入れてくる形も多く見られました。対する中谷は概ねしっかりと対処できていたと思います。SHに位置するクリスティアーノに対し必要なら前から当たりに行くことの出来る中谷はうってつけだったのでは無いでしょうか。前評判で課題とも言われていた(そう思ったこと無いですが)空中戦もしっかりといい位置どりで競り合いに勝てていたと思います。
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イケメンしんちゃん 嵐を呼ばないCB

全体で言うと、たまに前後の立ち位置で中途半端になるシーンも見られましたが、大きな弱味を出すことなく地上も空中も攻撃も「無難に」やりきったという印象です。「無難に」というとややマイナスっぽいイメージもあります。しかしDFは1ミスで1点献上、戦犯(この言葉嫌い)とされてしまうポジションとタスクをこなす以上、最も大事なことだと思います。冒頭で、ドラマが生まれる古巣戦、と書きましたが、不要なドラマを生まなかった彼はプロフェッショナルです。

ミッチを中心に互いにカバーしあってクリーンシートを達成。DFにとってこれ以上の結果はないでしょう。

苦しいなかでも3バックで守りきった、良い出来だと思いました。これまでの評判にたがわず必要なら前へ、場合によってはゴール前を固め、空中戦にも果敢に挑む、高水準なファイターっぷりを発揮していました。
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以上が中谷の柏戦でした。素晴らしい。

終わりに

試合後の中谷の言葉を拾うと、柏チャントも自分の応援だと思ってプレーしたと言っていたり、アウェイのアップ場の固さに驚いたとか、柏と残留争いはしたくなかったとか柏を想う発言を多くしています。彼にとって柏は「育ててくれた恩のあるチーム」であり、チームを出たくない気持ちはあったのでしょう。ものすごく悩んだと思います。それでも名古屋で戦うことを選んでくれた中谷には感謝し、全力で応援したいと思います。また、もちろんまだまだ完成形では無いですが、その決断に値するチームになってきたグランパスにも感謝です。

彼は若く、まだまだ伸び盛りです。きっとこのまま成長を続け、プラチナパーティで着ていた服のように名古屋の、いずれは日本の星となってくれる事でしょう。

東から来た炎のストッパー中谷進之介、これからも注目したいと思います。

おまけ

今回中谷の古巣戦ということで、試合前から彼に注目し記事を書こうと思ってました。アクシデントで試合にでないかも知れない、風間名物前半で交代があるかもしれない、イレこみすぎてやらかすかもしれない。私のそんな失礼な心配をあっさりと杞憂にしてくれた中谷。ありがとう、ありがとう。

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