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寄り道だって悪くない 2018年明治安田生命J1リーグ第30節柏戦レビュー

まとめ

  • 総じて、今の両チームの実力がよく出ていた試合だったのでは
  • 風間監督の修正で速攻一辺倒から遅攻も使えるように
  • 勢いをつけてPAに入っていくのは良いが、入った後の変化に乏しかった

勝ちました! 華金の夜を彩る勝利の花火。美味しいお酒飲みましたか? 僕はもちろん浴びるように飲みましたご馳走様でした。試合はやたら激しかった前半20分頃までとそれ以後とでまったく別の様相を呈していました。総じて、小細工なしで今の両チームがぶつかるとこうなる、と双方の実力の出ていた内容だっでのではないでしょうか。順番に見てみましょう。

攻防

久々にジョー、シャビエル、エドゥアルド・ネットの3人がスタメンに揃いました。

ボールと人がゴリゴリ回る必殺のロータリー攻撃が見られるかとドキドキしていたら意外とそうでもなかった前半途中まで。イマイチ上手く行かなかったのはどうしてでしょうか。

縦に早い攻撃とボールロスト

試合序盤では、最前線のジョーかシャビエルに預けて前進しようとしていたのか、彼ら二人に向かってロングボールを蹴る場面が目立ちました。

上手く行けば良かったんですが、そこは流石の鈴木大輔&中山雄太という柏さんの誇るCBコンビが待ち受けています。ジョーと言えどもなかなか競り勝てませんでした。悪いことにこちらのパス精度も低く、前線へのボールがつながらずに、ほぼ柏さんに奪われてしまいました。

もう一つ、グランパスのスローインへかなり激しくプレスされ、ボールを奪われる場面が非常に目に付きました。これは柏さんの狙いだったのかもしれません。グランパスもそこで即時奪回したかったのに、奪い返す前に柏さんの高速カウンターが発動し、しかも青木と前田の両WB裏には基本的にスペースがあった(怖)ので、自陣PA付近まで一気に侵入されてしまって大変でしたね。

結果的にお互い縦に攻撃しあうという、まるで後半ラスト15分のような展開でした。

落ちるカウンター強度

柏さんのツートップに伊東、クリスティアーノの両SH、更には両SBまでが駆け上がってくる高速カウンターは見事かつ恐ろしいもので、特に前半20分頃までは切れ味抜群でした。しかし、真の意味での決定機とは3分の江坂のシュートシーンだけだったと思います。あとは、『ミッチ基準』で余裕のある被シュート&セービング。柏さんのペースでやられていたように見える前半途中までは、ミッチの守備力込みながらも実際にはそこまで危ないシーンは作られていませんでした。そうこうする内にカウンターでスプリントを繰り返し、消耗したのでしょう、柏さんの出足が鈍り、グランパスがボールを保持する時間が多くなっていきました。

遅攻だって必要だ

公式の監督コメントからの引用です。

開始から20分くらい、シャビエルの立ち位置での理解が少し薄かったことがあり、試合中にそこのところを修正した。それによって自分たちが前に行かさないということもうまくできるようになりました。もっと最初からそのようにやれていれば、もう少し楽に戦えるのではないかと思いますし、守備のところで自分たちのポジションを崩してしまっては攻撃の時に自由になりませんので、それも含め、攻撃の時間を増やすためにも、もっともっと緻密にやっていきたいと思います。

引用元→ https://inside.nagoya-grampus.jp/inside/detail/index.php?sid=451&cid=1

この修正によって、シャビエルの立ち位置が変化しました。

結果、遅攻を有効に使えるようになりました。サイドのちょっと低めの位置にシャビエルがいることで、そこが攻撃の起点として機能するようになり、ジョーに蹴る速攻だけではなく、じっくりボールを繋いで前進もできる。柏さんの守備が一度剥がされると即撤退していたこともあり、グランパスがボールを握って押し込みつつ時々カウンターを食らう、との展開が試合終了まで続きました。

その他、攻撃時に特に目に付いたのは、グランパスが攻撃レーンを変えると柏さんの守備がついて来ない状況。柏さんがどういう意図だったかはわかりませんが、それにシャビエルや前田が気付いたのか、サイドでボールを受けて、ドリブルで横移動してから前進していましたね。

今後の課題

勝利したものの、得点が1点どまりでしたし、薄氷の勝利には違いない。所謂セーフティスコアにするためにも、2点目、3点目を取れなかったのは課題です。改善しなければなりません。

グランパスの得点パターン

この試合の前田のゴールシーンなんかもそうなんですが、カウンターとセットプレー以外でグランパスが得点するときって、相手がゴール前に引ききる前に、相手PAのちょっと前くらいから一気に侵入して裏を取ってゴールとの形が多いんですね。

一方、ゴール前を固められると、多くの人数がPAに入るものの、動きが乏しくなりボールを待っている状態が目に付きます。

ゴール前を固められると崩しきるのは非常に難しいです。しかし、難しいからできませんでは成長が無い。明確に今後改善していくべきポイントの一つではないでしょうか。残り6試合、依然として厳しい残留争いですが、札幌さん、神戸さん相手に連勝できれば勝点40に到達し実質安全圏に入ると言っても良いと思います。応援しましょう。

最後に、今節のちょっと気になったあいつ

真面目な話ばかりだと堅苦しいですよね。ベストセーブやゴール、ベストイレブン等はDAZNやメディアが選んでくれていますから、それ以外の、独断と偏見でちょっと気になった今節のあいつを選んでみます。

忍者なあいつ

8分過ぎ。左サイド奥でボールキープするシャビエルに向かって、自分の前に空いた広大なスペースを指差しアピールしながらこっそり歩いて前進するネット。なおネットにはシャビエルからボールは来ませんでした。

可愛かったあいつ

40分過ぎ。ネットのクリアしたボールが至近距離から直撃し、プレーが切れた後にこっそり痛そうにしていた中谷しんちゃん。

イケメンだったあいつ

髪の毛の長さがやたらちょうど良い感じの今の和泉のイケメン度はとても高いと思います。

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