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10人になるとこうなる18節、勝ちたい31節 2018年明治安田生命J1リーグ第18節札幌戦レビュー

まとめ

  • 10人になってしまってからの現実的な戦い方はこうなる
  • 勝利に拘った風間監督の采配が見られた
  • 神戸戦の展望

負けました! 台風による延期によりこの時期になった18節は悔しい敗戦。リードを許した上、前半で10人になってしまえば、それ以降の戦いは困難な内容になります。それでも風間監督は勝つために精一杯の采配をしたと思いますし、選手もまた精一杯のプレーを見せてくれたと思います。10人になってからの『勝つための現実的な采配とプレー(そうするしかなかったとも言えるかもしれません)』に焦点を当てて試合を振り返ってみましょう。

10人での戦い方

退場者が出て10人になるのは、キーパーは絶対に削れませんから、フィールドプレーヤーが10人から9人になるのと同義です。10人から9人となると10%減で、10%と言うと、「なんだそんなもんか」と思われるかもしれませんが、その10%を埋め合わせることは特にスペース管理において困難です。

守備のスペース管理

前半のグランパスから単純に八反田(左WB)を抜くと、当然のこととして自陣左サイドに広大な空きスペースが生まれます。それを放置したら、どうぞここから攻撃してくださいと相手に言っているようなもの。風間監督は玉田⇔金井の交代で、守備時はこのような形で札幌さんに対抗する決断を下しました。

これによって、中盤から前の特に両サイドは捨てるも、後ろは中央の3CB+両WBの5枚でゴール前を守り、前向きにボールを奪えたらカウンターと、グランパスの戦い方は明確になりました。しかしながら、後ろを埋めた分だけ中盤の枚数は減っているので、選手の動きに他の選手が連動してスペースを埋めていくような守備はできません。例えば、小林とネットの2CHで、特に小林が前へプレスしていましたが、そこで奪えなければネットの両脇がガラ空きになります。

そこを札幌さんのチャナティップや三好に上手く使われていました。恐らく小林は、空けたスペースを相手に使われるリスクとボールを前目で奪ってカウンターを仕掛けるリターンとを天秤にかけ、そういうプレー選択をしていたはずです。相手のミス等、運の要素も大いにありましたが、丸山を中心とした守備陣と、最後の防壁ミッチェル・ランゲラックのファインセーブもあり、後半は0点で守りきりました。これは称えるべきことだと思います。

攻撃(カウンター時)のスペース管理

フィールドプレーヤー9人となり、空いてしまうスペースは、守備時だけでなく、攻撃にも影響を及ぼします。

この後半では両WBの前のスペースに人がおらず、前田が前にボールを運んでも、運んだ頃には相手も戻っており、前田の良さがなかなか発揮されませんでした。

風間監督の勝負手

後半20分過ぎまでに追加点は生まれず1-2とリードを許したままの状況で風間監督が勝負に出ました。和泉竜司を投入しての4バック化です。

4バック後のグランパス

4バックとなり、前田が1列上がったことで、特にカウンター時の前田の攻撃力を発揮させようという采配だったのでしょう。その分、後ろの枚数は減りますから、守備時の危険は当然増えます。リードを許していたのだから、その危険を背負ってでも点を取る可能性を高める意図だったと思われます。それに加えて、試合終了間際にはシャビエルに代えて新井を投入し、パワープレーも辞さず攻撃したものの、残念ながらゴールを奪えず、1-2のまま試合は終了しました。

札幌戦の総括

苦しい試合展開の中、監督もチームも非常に現実的な戦いをしたと評価しても良いと思います。負けは残念でしたけど、特に後半はこれ以上を求めても難しい内容だったでしょう。それでも決して下を向かなかった選手達と、勝ちを模索した風間監督に拍手を送りたい。退場してしまった八反田も、退場となったファール自体は非常に軽率なプレーではありましたが、退場する前までは広範囲に動きチームの攻撃に変化をつけていました。そういう部分を監督に評価されてスタメン出場したんだろうから、自分のどういう部分がチームに求められているのかを整理して、また頑張って欲しいと思います。

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31節 神戸戦の展望

残留に向けての大一番がやってきました。ホーム豊田スタジアムでの神戸戦です。グランパスでは宮原和也が恐らく欠場、出場を危ぶまれたジョーは復帰とのこと。まず焦点は3バックを継続するのか4バックでいくのかです。3バックの場合は左ウィングバックの人選が誰になるのか。青木なのか秋山なのか、はたまた和泉なのか金井なのか。4バックの場合でも左に入るのは金井なのか櫛引なのか、あるいは右に金井が入るのか等、目が離せません。

対する神戸さんはポドルスキの出場が微妙とのことですが、怖い怖い名手イニエスタがいて、前節ファインゴールを決めたかつての岐阜の星である古橋や、去年のPO決勝でも肝を冷やしてくれたウェリントン等、前線に強力な選手が揃います。両チームとも守備に強みを持つチームではありませんので、ポイントとしては

  • 攻撃時にやり切る(シュートで終わる)
  • ビルドアップでミスをしない
  • 自チームでボールを保持する

が最重要になろうかと思われます。両チームが上手く噛み合えば凄絶な殴りあいと、結果としての八宏スコアが見られるでしょうし、噛み合わなければものすごい塩試合(ただしファンとしては緊迫しっ放しですが………)の結果スコアレスドローなんてこともあり得ます。チケットは既に完売とのことで、場合によっては今年の鹿島戦で記録した43579人を上回る観客数となるかもしれません。多く入れば入るだけ、ファンの声援でチームを後押しできるはず。コレオグラフィーの実施も決まっています。勝てる雰囲気のスタジアムにするためにも、精一杯の応援をしましょう。

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