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小林裕紀に、春よ、来い

「ベンチで腐らない。当たり前にしてなかなかできないことが出来る人が好きです。いつもハコネさんが見ている小林裕紀について、思うところを書いてみませんか」

良くしていただいているグラ友さんからそうお声かけ頂いて、持ったこともないペンを握る運びとなりました。はじめまして。簡単な自己紹介をしますと、これを書いているのは『子どもの頃から地元チームの名古屋グランパスの応援をしてる、練習場が近くて、いつもはホーム席の隅っこやバックスタンドでふらふらしてる』そんな、たくさん居る、ただのサポーターの一人です。よろしくお願いします。


大事な小林さん

好調な発進でピッチの中の話題に事欠かない今年のチームだけど、スタジアムで私のいる自由席から見える、ベンチに座るメンバーもまた気になる存在なんですね。中継には映らないしメインからはちょっと見づらい、でも一緒に戦ってくれている人。

それは、ミッチに代わってチームを支えてくれる、先日のルヴァン杯では思った以上にとんでもない牙の研ぎ方をしていたことを改めて示してくれた『男前な大和男児』武田洋平だったり、

士別れて三日なればと言わんばかりにめきめき上達してる『不死身の道産子』櫛引一紀だったり、

その成長に全ファミリーを泣かせた『名古屋の宝』杉森考起だったりするんですけど、

もう1人、誰よりも大事に思っている人がいて。

私が言いたいのは、今シーズン、新たに獲得したチームのスペシャルな心臓(https://grapo.net/2019/03/22/9493/)の影に隠れてしまっている彼のこと。

シミッチの裏で、今年もまた静かに再起を誓う彼の話。小林裕紀の話をしませんか、ってことなんです。良ければお付き合い頂けたら嬉しいです。

私と小林さん

今年はまだあまり沢山の出場機会に恵まれてはいないけど、私がトヨスポで見る限り、相変わらず小林さんはまたせっせと練習を重ねている。何度も行き詰まっては爪を研ぎ直し、気付いたらスタメンに返り咲いている『不死鳥みたいな男』なんて言われてる彼はとにかく努力家で。

そもそも私が小林さんを気にするようになったのも1年目の、ちょうど試合に出ていない頃の練習姿がきっかけでした。
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(編集による補足。小林は加入1年目の2017年、J2リーグ第2節の前半33分に交代させられ、以後、3節から16節までベンチ外、17節にベンチ復帰し、18節からスタメンに復帰しました。)

正直、移籍してきた時には特別感情を動かされた選手じゃなかったんだけどな。残留を争った新潟さんの結果は当然気にしていたし、J1でキャプテンやってる人がなんで個人降格してまで名古屋にって驚きはあったんだけど、なにぶん玉さんの帰還や佐藤寿人の入団のインパクトが強かった。

ちょっと止める・蹴るがずれたらやり直し、とにかく納得いくまで居残り練に励み、もう何人かファンサ終わって帰ったよー、みたいな頃に、ようやく静かにふらっとクラブハウスに姿を消す細い姿は否応にも目についたし、一度気付いたら好きにならずにはいられない、そんな選手。

特別な何かがあった訳じゃない出会いだったんだけれど。あえて言うなら試合に復帰して思いっきり笑ってる姿に、あれなんかいま鐘の鳴る音が聞こえた気がする、なんて思ったあの瞬間はマンガみたいでした。

試合出てるときのコバユの話はラグさんが書いた選手短評、これ面白いからもう一回読んでね。

あと赤鯱さんのもかっこいいこと書いてあるから読んでね。

フィジカルが足りないから磨いたっていうポジショニング。囲まれても打開できる場面が増えたこと。きれいなターン。時々びっくりさせられるようなパスに、ぴったり相手に届けるクロス。過密日程の連戦を1人泰然と走り切って、鉄人なんて言われたスタミナ。

言い訳しない日々の積み重ねに裏打ちされた確かな成長曲線が感じられる姿にはいつだって胸がいっぱいになるし、ピッチ中を忙しく飛び回る彼のプレーを見ているのは、楽しい。

小林さんと直接お話ししたことはそう多くないけれど、ちょっとあごを引いて頷くような

「頑張ります」

に、貴方がめちゃくちゃ頑張ってることなんて皆よく知ってるって何度言いたくなったことか。(これについては一言、一言だけで良いから言わせて欲しい。………小林さんは塩対応じゃなかったよ! 普通に誠実な良いお兄さんだったぞ!)

これで例えば、思いつめた修行僧みたいな顔でもされてた日にはちょっと怯んだろうと思うけど、なんというか彼はいつもめちゃくちゃサッカーが好きそうだから。

「裕紀君戻ってもまだ色々やっててすごい」

って話してくれた後輩君がなんで君が嬉しそうなのってくらい得意気だったのが面白かった。慕われてますねお兄さん。

出会った時と同じ、劇的な何かがある訳じゃないけれど、目の前の一歩ずつを着実に、でも結構すごい勢いでずんずん踏み固めて前進していく彼なので、今年もまた近い内にスタメンに戻ってきてくれるんじゃないかなーって、毎試合楽しみに待ってるんです。
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チームの編成を支える小林さん

セレッソ戦、開始早々の接触で米本が傷んだのを受けて、早めに呼ばれてから試合中ずっと準備してたコバユの姿に思ったんです。クラブの素晴らしいスタートダッシュでちょっと忘れられがちだけれど、今年の編成だって意外と相変わらず、コバユが居ないと崩壊する作りかも、なんて。たらればの話はあんまり楽しくないけれど、出場停止や怪我で誰かは欠場するから、ピッチに11人居るだけではシーズン通して戦えないってことを去年よくよく知らされている訳で。

コバユ抜きだったら、私は、ボランチ2人の4試合で警告2枚ずつなんて気前のいい切符の切られ方に、もうちょっとだけクールに行こうよって小言も言いたくなっただろうし、米本の接触の度に、お願いだからもうちょっとケガに気を付けてって悲鳴あげることになっただろうし。

去年、実際に『ネットは走れないからネットの分までスペース埋め頼んだぞ。でもコバユが出停したらグランパスがゲームオーバーだから累積リーチだけどなんとかカード貰わずに組立からリスク管理と守備までよろしくお願いします』なんてハンデを負って本人が連戦を闘っていたことを思えば、尚更、私にはそう思えました。

でも、だからこそ、今ここでいつだって出られるぞ(なんならスタメンに取って代わってやるぞ)って後ろを守っていてくれる・ベンチに控えているのが『俺たちのコバユさんだって頼もしさ』には本当にありがとうって何回でも言いたい。もしコバユが控えてなかったら、アーリアだって、CFとして出場できなくて、才能を発掘されなくて、皆待ってた、あの素敵なゴールも見られないままだったかもしれないし。コバユがいるからこそ色々試せる編成なんじゃないかって。

きっと、同じ思いのグラサポさんも多いですよね。4番のユニフォームを着て現地で応援していた私に、

「そろそろ小林タイムなんじゃないか」

「早く出てきて欲しいね」

「やっぱりコバユの背中見えると安心するよね」

「この人が居るから大丈夫」

なんて風に声をかけてくれる人がたくさん居ました。

一度解体されたチームでそんな話が出来るのも久しぶりで。それはこの2年間、誰よりもチームのために走ってきた彼だから勝ち得た確かな信頼の証だと、そう思うんです。
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カッコいい小林さん

「チームが勝てるなら役割はなんだって良い」

いや貴方どの口がそんな殊勝なこと仰るんですかこの負けず嫌い王! って言いたくなるような、文字だけ見ればちょっとぶっきら棒なこれが、それでもたぶん、大真面目なコメントなんだろうって思う。

直近で印象的だったのはFC東京戦。後半、ラインを割ったボールを、ベンチを飛び出して大急ぎで投げ返しに行った場面。もちろんボールボーイがちゃんと近くに居るんだけれど、一秒でも早く再開させようとしていた彼。

プレー再開後、千葉ちゃんと二人、立ち上がってボールの行方を確認する姿に、私の隣で見ていたグラサポのお兄さんが「意外と熱いやつ」ってつぶやいていて、思いっきり頷いた。

最後まで追いつくのを諦めない姿勢は去年も(柏戦とかね)見てきたと思っていたけれど、ベンチに居ても、3人目交代が終わって自分がビブスを着ていても勝つために何か出来るなら手を抜かない。当然な顔してそれが出来る彼に勇気づけられたし、初めての敗戦に顔をゆがめる相馬君の背に手を当てる姿になんとなく寿人の影を見た気もして、正直に白状するけど帰りの車で、1人でちょっとだけ泣きました。

選手だから試合に出ることが目標。それは本心なんだろうし、めちゃくちゃ練習を重ねる日々の姿を見ても大人しくレギュラーを明け渡す気があるとは思えない。譲る気なんか無いけれど、結果、今日ベンチだったならそこでやれることを全力でやるし、足りなかったところを磨けばいい。

言うだけなら簡単だけどそう出来ることでもないこれを、黙って、これだけキッパリ体現してみせるところ本当に恰好いいなって、

小林裕紀ほんとにカッコいいなって(大事なことなので2回言いました)

どうか沢山チャンスがありますようにと願わずにはいられないんです。
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最後に、エールを

今年もまた高い壁にぶち当たり、それを乗り越えようとする不断の努力の鉄人に。同時にまた、今自分に与えられたフィールドで出来ることに全力を尽くす、そんな前だけ向いてる実直なファイターの背中に、心からの感謝と精一杯のエールを。

小林裕紀、名古屋を支えるその鼓動。あなたのことが、大好きです。


…なんてことを書いている間にフォーメーション見直しとか紅白戦のメンバー入替なんて報道が飛び込んできたりする訳ですよ、スポーツ誌の言うことなんてみんな真に受けてたら身が持たないですけど、でも期待せずにもいられない。3年目にしてようやくメンバーを悩めるようになってチームとしても機能し始めた訳で、とりあえずまずは札幌戦、とってもとっても楽しみですね!!豊スタめちゃくちゃ真っ赤にしよう、現地観戦楽しいです。ちょっと穴場なバックBとか、ベンチやウォームアップエリアまで見渡せて良いんじゃないかな!

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About The Author

ハコネタカアキ
愛知県うまれ転勤族育ち、本業は会社員。豊スタの隅っこに居ます。ねぼすけ。トマトが好きです。

Comments & Trackbacks

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  1. 歳のせいか?涙腺崩壊です😳
    なんて愛のある記事なのでしょう!

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