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奪取・守備ポイントから見る19年名古屋グランパス

はじめに

コンウェンですこんにちは。

19年シーズンが終わりました。絶好調から絶不調、ついには監督の交代という相変わらずジェットコースターなわが軍は、チームとして最低限、本当に最低限の結果といえるギリギリJ1残留という結果でした。いろいろ思うところはあるのですが、まずは来年もJ1の舞台で戦えることを素直に喜びたいと思います。

さて、その絶好調だった時に私が書かせていただいた記事があります。

名古屋の守備は変わったのか~「守備ポイント」から見えた変化~https://grapo.net/2019/04/26/9705/
内容はFootball LAB様の「守備ポイント」「奪取ポイント」という指標から名古屋の守備がどう変わったのかを考察したものです。お時間あれば読んでいただけれれば幸いですが、図とまとめ部分を抜粋すると、

守備ポイントと奪取ポイントの関連性の推論
守備ポイントと奪取ポイントの関連性の推論
守備ポイントx奪取ポイントx失点率の関係にみる名古屋の変化(第8節終了時)
守備ポイントx奪取ポイントx失点率の関係にみる名古屋の変化(第8節終了時)

※A~Eはあくまで指標と失点率から読み取った分類で、各チーム固有の事情(スタイル、フォーメーション、事故的な失点等々)は考慮していません。

前回記事まとめ
前回記事まとめ

といった内容で、名古屋は前から守れていて失点も減ってるのが指標からも見えますね、という内容でした。本当はシーズン終了後に全節分の結果をまとめてどうだったか考察しようと思っていたのですが、前述の通りいろいろあり、年間平均ではあまり意味がないと感じましたので、その時々の守備・奪取ポイントを見てみたいと思います。

天国と地獄と現世

奪取ポイントと守備ポイントと失点率

19年 奪取・守備ポイントと失点率
19年 奪取・守備ポイントと失点率

こちらが19年の結果です。縦軸に1守備機会あたりの獲得奪取ポイント、横軸に同様の獲得守備ポイントをプロットした図となっており、バブルの大きさで失点率を表しています。ざっくり言うと上に行くほど前でボールが奪えており、右に行くほどゴール前で守れている、バブルが小さければ失点が少ないということになります。参考として各チームの年間通した値も掲載しております。

名古屋に関しては、先日のNacky a.k.a.青井 高平(@Nacky_FENGCD)さんのシーズン振り返り記事、To be or Not to be 悩ましいオフシーズンがやってきた https://grapo.net/2019/12/11/11206/と同様、①風間監督好調期=アウェイ川崎戦まで、②風間監督不調期=ホーム松本戦~アウェイ清水戦、③マッシモ監督期として数値を算出しており、それぞれを振り返っていきます。

①天国~風間好調期~

風間好調期はまさに即時奪回の攻撃サッカーを体現した数字となっています.プロットはグラフ左上に位置しており、高い最終ラインにより中盤前方で圧縮し、米本の鬼の運動量などにより前で奪い返すことで、奪取ポイントを稼ぎ、守備ポイントが増える事もなく守れていたのが見て取れます。失点率は驚異の0.67。優勝だって狙えるぞ!そう思っていましたあの頃は。

②地獄~風間不調期~

風間不調期になると、奪取ポイントを大きく落としてしまいます。シーズンが進み、相手チームの研究が進んだこと、選手コンディションも厳しくなってきたこと、また、米本、丸山など守備の要の選手の離脱などが原因として考えられます。チームスタイルとしては変わらず押込み、前から奪いに行っている分、中盤で奪えなくなった時の代償は大きく、後ろで止めることもできず、失点を繰り返します。失点率は目も当てられない2.29。ミッチや中谷、藤井らDF陣ももちろん頑張ってはいましたが、いつも背走の守備ではつらいものがありました。

③現世~マッシモ期~

地獄に耐え切れず、チームは監督の変更により、守備の改善に取り組みます。もちろん攻撃的スタイルを保ったまま守備だけ安定させる魔法などなく、後ろでブロックを組むスタイルに変更を余儀なくされます。これによりポイントもいわゆるブロックを組んで守る守備的なチームの傾向になっており,奪取ポイントは低め、守備ポイントは高めとなりました。DF陣によるゴール前での魂のシュートブロック連発も記憶に新しいところです。失点率も1.25と改善し、守備の面では成果をあげられたと言えます。しかし、対極とも言える方向転換に攻撃がついてこず、思うようには勝ち点は伸ばせませんでしたが、なんとか残留を勝ち取ることができました。

そのヴァルキュリヤの名はヨネディ

「北欧神話において、ヴァルキュリヤは多数存在する。みな女性の姿をしており、戦において、どの戦士に勝利をもたらし、どの戦士に死を与えるかを選ぶのを役目とする。そして、彼女たちに選ばれ勇敢に戦い死んだ者を、神オージンが治める、戦で殺された者たちの後生の館ヴァルホッルへと連れて行く。そこでは、死した勇士たちがエインヘリャルと呼ばれ、世界の終末における戦争ラグナロクへ向けた準備を行っている」Wikipediaより

…唐突に失礼しました。誰もが認める即時奪回のキーマンである米本の離脱は痛かったなぁと軽い気持ちで指標を確認した所、衝撃のデータが出てしまい思わず動揺してしまいました。その結果がこちら。ドン!!

米本出場有無による奪取・守備ポイント差
米本出場有無による奪取・守備ポイント差

説明不要ですね。米本が風間期のカギを握っていた、いや名古屋の勝利と敗北を決めていたといっても過言ではありません。まさにヴァルキュリヤ。彼の力により攻撃的なサッカーは担保されていたのです。もちろん実際は勝敗には様々な要因が重なっていてそれぞれの寄与値を検証すべきなのですがそんな事しなくても大丈夫と思わせるこのインパクトです(逃げ)。

思えば我々は常々言っていました。名古屋の心臓シミヨネは役割やプレイスタイルからもいつか累積警告で出れない日が来る、その時替わりはどうするんだろう、と。米本の離脱は怪我による長期という、より悪い形で訪れ、思っていたそれ以上の影響をもたらしていました。まぁ米本の替わりがあのエドゥアル…ゴニョゴニョ…いやぁ凄いいい選手ですけど守備の側面で言うとね…風間監督ももうちょっとね…なんて。とにかく彼の離脱がチームにとってとんでもない影響を与えていたことが明らかになりました。

「貫く」その先が見たかった

地獄期、もとい風間不調期私はずっと「今は耐え、ヨネが、マルが帰ってくれば序盤のような、ハーフコートで全てを蹂躙するサッカーがみられる」と思っていました。もしかしたら、風間監督解任が噂より少し遅れたのも、もう一度だけベストメンバーで戦うチャンスを与えられたのかもなんて思っています。そのなかで臨んだ清水戦、結局米本は途中出場、残念ながら結果は出ず、その後の顛末はご存じの通りです。もちろん残留のため待ったなしだったのはわかってはいますが、個人的にはもう少し見たかったし、今回の指標の確認でその気持ちはより強くなったというのが正直なところです。

と同時に、キーマンとは言え、スタメンが一人二人抜けたら全く機能しないサッカーでどうするの、とも思います。私はその層の薄さを補って行くものが、貫いた先にあったであろう名古屋スタイルだと考えています。名古屋スタイルをアカデミーや地元の大学で身につけた若者がトップに合流する、確固たるクラブの信念に惚れ込んだ選手が名古屋に集う、そんなチームにすることで誰が出ても名古屋のサッカーが体現できる、そんな「強いチーム」を目指す事を含めた「貫く」だったのでは、と思うと同時にそんな名古屋をみてみたかったと私は強く想うのです。そういう意味でも、確かに辛い状況が続いていましたが、対極の方向転換に見える手を打つのでなく、貫いて欲しかったです。

最後に

ただ、貫くのは大事であったと同時に、J2に降格するわけにはいかなかったのも事実です。名古屋はマッシモ監督を招聘することで残留を果たしました。短期的な結果軸で言うと判断は「正解」であったといって良いでしょう。小西社長は最終戦後のセレモニーで「攻守一体の攻撃サッカー」を貫くとおっしゃいました。マッシモ監督だって「残留のため」に呼ばれた中でまだまだやりたい事ができていない可能性もあります。シーズン終了から2週間が経とうとしていますが、編成に関して情報の出ない、驚くほど静かな日々が続いています。どのようなメンバーで来期を迎えるのか、どのようなサッカーを魅せてくれるのか、社長の言葉の、ひいてはクラブの真意はどこにあるのか、注視しながら全力で応援したいと思います。

おまけ

2019年シーズンも色々ありましたが、大変多くの方に遊んでいただいて本当に楽しいグランパスライフでした。ツイッターでも、たまにしか出没しない現地でも、優しく楽しく接してくださったみなさん、本当にありがとうございました。

また、このような機会を提供してくださっているグラぽ編集長及びライターの皆様にもこの場を借りて改めてお礼をさせていただきます。いつもありがとうございます。

来年もJ1の舞台で、ワチャワチャしようぜ!!よいお年を!!

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About The Author

コンウェン
玉田好きの一般サポ。最近ミッチに浮気中。基本的には選手たちをネタにした悪ふざけでワチャワチャしてます。グランパスくんも大好き。座右の銘は「勝てば官軍」。
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