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グランパスは『先行逃げ切り特化型』。清水戦ミニレビュー+ちょっと気になったこと #grampus #spulse

サクっと勝った清水戦。主に先制点絡みのことは先行のゆってぃさんレビューにお任せするとして → https://grapo.net/2020/09/27/12562/ 全体の流れと、試合と直接は関係ないんですがちょっと気になった数字についてお届けします。

グランパスのいつもの4-4-2vs清水の3-5-2

と言っても両チーム特別なことをしてるわけじゃなかったんですよね。極めてオーソドックスなグランパスの4-4-2に対し、極めてオーソドックスな清水の3-5-2(3-1-4-2的な)がどう攻めるかと言うと、基本はサイドの攻略となります。

エスパルスの3-5-2とグランパスの4-4-2

清水は両WB(右のエウシーニョ、左の西澤)をサイドに余らせて構えていました。となれば、このようにサイドから攻めたかったんでしょう、多分。

ところが、恐らくコンディション不良・疲労のせいだったのでしょうが、両WBへのパスが妙に弱かったり、あるいはミスがあったりして、両WBにボールが渡るころには、グランパス守備陣が十分に対応できる立ち位置へ移動していました。

相手の守備対応が間に合う速度でしかボールと人とを動かせないなら、見た目上数的優位であっても、その優位性はほぼ無くなります。清水さん、そうとうキツい状態だったと推測されますが、こっちも中二日でキツイのは一緒なんで同情はしないぜ………と素で思ってそうな阿部が無慈悲な一撃を突き刺して、ついでに山﨑→前田で前半で2-0。こうなればグランパスの勝ちパターンで、正直そう特に見所も無く試合はそのままグランパスがリードを保って終わりました。ガールズデーに福が来ましたかね。

ちょっと気になった後半のところ

後半途中から、「リスクを背負わずにサイドからクロス入れろ」というマッシモの指示があったのかどうか知りませんが、なんかグランパスの選手達が皆、山﨑へボールを届けよう・点を取らせてあげようとしていたように見えました(気のせいかもしれないけど………)。

そういう、普段とちょっと違うことをやり出すと、だいたいリズムが狂ってしまうもの。後半開始から山﨑が退く60分頃まで、なんか妙に緩い雰囲気が感じられたのは、何となく気になったことでした(ムー(・Θ・)が入ってそういう雰囲気も無くなりましたが)。

※ムー(・Θ・)が入って露骨に盛り返したとわかりますよね

この試合の良かったところ

  • 山﨑の視野。山﨑ってこの試合だけじゃなくて、けっこう「えっそこにパス出すんだ(そこが見えてるんだ)」ってパスを出してたんですよね。ただ、パスの強さやコースが本人の視野に対してほんのちょっと足りてなくて、つまりミスキックによりパスが通ってなかったので、そこはトメルケールを鍛えて向上して欲しい
  • グランパス的にはある程度余裕のある展開で、選手も気持ち楽ができたと思われること
  • 底は抜けたっぽい相馬
  • 無慈悲な阿部

この試合のちょっとウーン

  • 前述の雰囲気(気のせいかもしれませんが………)
  • それでもマッシモは休ませない

ミニコラム1.マッシモ会見の楽しみ方

この試合の右SBスタメンは成瀬。ジェソクはベンチにもいませんでした。そういう前提でフィッカデンティの前日会見を見てみると………

引用元:https://inside.nagoya-grampus.jp/inside/detail/index.php?sid=1623&cid=105

―成瀬竣平選手の状況はいかがでしょうか?

成瀬はいなくなっていないので心配しないでください(笑)。元気に、とても集中してサッカーに取り組んでいます。以前にターンオーバーについて聞かれて、その時に答えていないかもしれませんが、まず、グランパスのユニフォームを着てプレーする権利を勝ち取るためにどのように取り組んでいるかは、本人たちがよくわかっていると思います。何試合かメンバーから外れた時に、「最近、成瀬はどうしているのか。出ないのか」と質問をいただいてもおかしくないだけの活躍を、成瀬はしてくれました。我々が成瀬を評価していることは本人もよくわかっています。まだシーズンは半分しか終わっていません。これから自分たちの戦力をしっかりと把握して、どう闘っていくのか。吉田豊のところに太田宏介を使ったりと、サイドバックは幸い、まだ全員を使いきれていないぐらい交代できるポジションです。できれば全選手を限界を超える前に交代させて、うまく回していきたいと思っていますが、選手たちも絶対に結果を出さなくてはいけないと考えています。「今年はこういうシーズンだから、この成績でいい」なんていうことは一切考えていません。一つでも多くの勝利を応援してくださる方へ届けたいという想いで、命懸けでやってくれています。疲れてきたから誰かと交代するという考え方ではなくて、「疲れていても絶対に俺のほうがいいプレーをするから使ってくれ」という想いでプレーしています。その中で、回せる部分は回して、それ以外は気持ちを込めて闘ってもらっています。サイドバックに関しては幸いにも回していく可能性を与えてもらえました。成瀬はU19日本代表の活動もあり、ここ最近は試合に出ていませんが、次の試合でスタメンで出ても問題ないと考えています。

質問はされていませんが、宮原和也についても話をします。やっといろいろなものを乗り越えて、ものすごく集中して練習してくれている姿を見ています。サイドバックは多くいますが、絶対に出場機会は得ていくと思います。今のまましっかりと取り組んでいけばいいということを本人もわかっていると思います。サイドバックはいい形でこの試合数を回していけると思います。

なんかいきなり宮原和也のことまで話してますよね。以下は完全に妄想レベルの話ですけど、この時点で清水戦にジェソク使えないことがはっきりしていて、成瀬と宮原のどっちを使うかフィッカデンティは考えてたんじゃないでしょうか。そして、結果的に成瀬の方がコンディション良かったから成瀬を使ったんじゃないでしょうか。

けっこう、こういう『リップサービス』をちょいちょい挟んでくるフィッカデンティの会見は色々勘繰りつつ楽しむものなんじゃないか、という提案です。

ミニコラム2.グランパスは先行逃げ切り特化型

最後にこの記事の最重要ポイントです。とある、別のデータを見てる時に、ちょっと気になって、今年ここまでのリーグ18試合のグランパスの『ハーフタイム時点の状況と試合結果』を集計してみました。

ハーフタイム時点での状況

試合結果

勝率

前→後半のボール支配率変化(平均)

リードしている

7勝1分1敗

77.8%

-8.3%

同点

3勝2分1敗

50.0%

+1.8%

リードされている

0勝0分3敗

0.0%

+2.7%

お分かりでしょうか。

今年、これまでのグランパス、ハーフタイム時点でリードしてたらほぼ勝つ。同点でもまあ勝つ。リードされてたら負けます。

支配率を見ても、リードしてたら自分達はボールを持たなくなる。一方、リードされてたらボールを持って攻撃しようとするんだけど、そこまでの反発力を持たずそのまま負ける、とデータからわかりますね(分母は少ないですが………)。

サッカーって、そもそもリードされてから逆転するのが難しい競技ではありますが、こうも極端だと笑ってしまいます。ハーフタイムでリードされてたら、勝てないどころか勝点0ってアンタ………そりゃきついぜ。

これをどうにかしないと、今以上の上位進出は難しいでしょうし、『ハーフタイムでリードされてたら終戦』という前提で試合を見るのもファン的になかなかツライものがあるので、なんとか改善して欲しいですね。

最後に、立田、三好ヶ丘で待ってるから。

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