「良かったら1度試合見に来てくださいね」
当時トップチームのスタッフをされていた方にそう言われなければ、私は今ほど熱心に応援し、会場に足を運ぶことも無かったかもしれません
2018年の4月、その約束を守ろうと訪れた瑞穂
そこで見事に心を奪われ、それ以来瑞穂は
「週1でお祭りをしているご近所さん」
というくらいの身近な存在となりました
会場の外ではマスコットと戯れ
徐々に赤く染まる光景にワクワクしながら
「まずは何を食べようか」
とウロウロし
会場内に入れば、ゴール裏の美しさに心奪われ
時には対戦相手やそのサポーター達も一緒になって選手達と色々な感情を分け合ったり
正直古いし、ピッチまで遠いし、紫外線直撃するしで困ることがいっぱいある
けれどもふらっと気軽に行けて、何かしらのドラマがある場所
瑞穂にはそんな安心と期待がある場所でした
そんな愛おしい瑞穂の改修前ラストシーズンを迎えた矢先、世界中を暗い影で覆い尽くした『コロナ禍』
長い長い自粛期間を経て、今年の8月に行われた瑞穂での試合
そこで目に写るのは、私が知っている景色ではありませんでした
以前は改修工事が始まるのを楽しみにしていたのに、想定外に多くの時間が削られた中で最後が近づいてくると、何とも言えない哀愁を感じ胸がいっぱいになる時があります
この後しばらくの間別れて過ごし、工事が終わりその姿が変わったとしても、きっと私達は『聖地 瑞穂』と変らず呼び、お祭り騒ぎをしながら新しく歴史を積み重ねていくでしょう
その時にはクラブも私達も元気な状態で再会できるように
『多くの出会いと日常をありがとう瑞穂 またね』