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再びアジアへ 2020年J1リーグ第34節サンフレッチェ広島戦プレビュー #grampus #sanfrecce

再びアジアへ。

ACLに出場するということは、Jリーグに所属しながら海外のリーグのチームと真剣勝負をできる機会になる。新たな経験を積めることは、選手・チームにとって大きな成長の機会になる。

リーグ戦がヌルいわけではない。ただ中国超級のスーパーな外国籍選手との戦いや、ヴィッセル神戸のACL準決勝を見ていればわかるように横浜FC戦のジャッジなんて誠実だったと思えるような、そんな理不尽と戦えるのだ。

高ければ高い壁のほうが、登ったとき気持ちいいもんな

そんな歌があったが、そんな壁に挑めるチャンス。勝って自力で掴みとりたい。

そんな試合をプレビューする。

両チームの予想布陣

サンフレッチェ広島の状況

  • 出場停止はなし
  • チームのトップスコアラーレアンドロ・ペレイラが帰国で不在
    • ハイネル、エゼキエウ、永井龍も欠場の見込み
  • 4戦勝ちなし
  • 城福監督が前戦で退場(今年から選手同様イエローカード・レッドカードの対象に)
    • スタンドから指揮を執る見込み
  • 中2日
    • MF青山敏弘やMF柏好文、FWドウグラス・ヴィエイラといった30代の選手たちが柏戦で長い時間(40分近く)プレーした

以下Optaファクトからのデータ引用

  • 広島は現在、2019年5月以来となる2試合連続無得点での連敗中(当時3試合連続)。また、直近9試合でもわずか2勝しか挙げていない(5分2敗)。
    • グラぽ補足:その2勝のうち1つが名古屋
  • 広島は今季、空中戦勝率がリーグ2位(54.8%)。対する名古屋は、今季同項目がリーグワースト2位(44.7%)。

データ引用元:https://www.nikkansports.com/soccer/news/202012180000279.html

サンフレッチェ広島の戦い方

11月に対戦しているので、大幅に戦い方が変わるわけではありません。変化といえば、外国籍選手と永井龍選手が欠場決定的というくらいでしょうか。

3バックがサンフレッチェ広島の生命線

ポジションを上下動に限って、それでいて時には相手ゴール前まで激しく攻めたてる。ミシャ式3−4−3の進化形とも言えるのがサンフレッチェ広島。

スピードがあり、読みの良い荒木を中心に、惜しみない上下動と激しい守備のできる野上結貴と佐々木翔。この3人はグランパスの4バックと並んで、今年最高レベルの守備ラインだと思われる。

佐々木翔(サンフレッチェ)のヒートマップ

佐々木翔のヒートマップ
佐々木翔のヒートマップ

引用元:https://www.sofascore.com/player/sho-sasaki/224022

守備タスクをしっかりと行い、ポジションの基本を守ることを大切にしている

それだけにカウンターに強い。

サイドで勝負し、シャドーが勝負できるスペースを作る

チーム全体のホットゾーンを見てみよう。

サンフレッチェ広島のホットゾーン
サンフレッチェ広島のホットゾーン

引用元:https://www.football-lab.jp/hiro/preview/

名古屋グランパスと違って、中央に色の濃いところがほとんどない。

サンフレッチェ広島のチームスタイル指標
サンフレッチェ広島のチームスタイル指標

引用元:https://www.football-lab.jp/hiro/style/

これは自陣ポゼッションが極端に低いことが原因。攻撃は自陣からのロングカウンターの指数が極端に高く、ボールを持ったらすぐカウンターという姿勢が見える。

実際前回対戦時も危ないシーンはほとんどカウンターだった。

信頼性の高い3バックでボールを奪い、そこからのロングカウンター。そこで活躍するのが青山敏弘だ。彼が出す長短のキラーパスが、そのロングカウンターの成否を握る。彼はダイレクトでパスをサイドにさばき、チャンスを演出する。

彼を自由にさせないことが求められる。

グランパスの状況

  • 金崎夢生が全治8ヶ月の重傷(今シーズン絶望)
  • 中谷進之介が腕の負傷も問題はなさそう
  • マテウスが1日多く休みを与えられた模様。厳しいマークで受けている負傷を考慮した模様
    • ただし先発は問題なさそう
  • 山﨑凌吾は柏戦でベンチ入りも、先発はなさそう
  • リハビリ中の長谷川アーリアジャスール・渡邉柊斗も不在
    • 長谷川アーリアジャスールは練習には合流済も、筋力や心肺などがまだ戻っていない模様
  • 稲垣祥と米本拓司、中谷進之介、阿部浩之がイエローカードリーチ

以下Optaファクトからのデータ引用

  • 名古屋対広島の通算55試合では、名古屋が24勝11分20敗と勝ち越している。名古屋にとっては、浦和(99)に次いで2番目に総獲得勝点の多い相手(83)。
  • 名古屋は2012年以降の広島戦直近15試合でわずか3勝(6分6敗)。しかし、ホームでの今カードで敗れたのは2014年4月の対戦が最後(2-5)。
  • 名古屋は現在5試合連続無敗であり(3勝2分)、この間わずか1失点しか喫していない。また、ホーム戦では現在、同一シーズン内で2011年8月以来となる10試合連続無敗(8勝2分:当時11試合)。
  • 名古屋は今季、無失点試合数がリーグ最多(16)。今節でも無失点に抑えると、同一シーズン内のクリーンシート数としては34試合制においてリーグ史上最多タイとなる(2008年の大分と並び)。
  • 名古屋は今季、被シュート数がリーグで2番目に少ない(349本)。対する広島は、同項目が今季リーグで3番目に少ない(357本)。
  • 中谷進之介(2,176本)と丸山祐市(2,149本)は、パス本数が今季リーグで2番目と3番目に多い。両者は今季リーグのフィールドプレイヤーで、全試合にフル出場している3選手のうち2人(その他:マテイヨニッチ)。

データ引用元:https://www.nikkansports.com/soccer/news/202012180000279.html

サンフレッチェ広島対策

前回対戦時と対策はあまり変わらない

相手を引きつけて裏のスペースを使う

サンフレッチェの守備の弱点はこの通り。これも変わらない。

  1. ボールの奪いどころが定まっていないのか突然選手が飛び出してボールホルダーに食いついてしまうことがあり、その裏のスペースを使われやすい
  2. WBがサイドに釣り出されてもCBはカバーに行かず、DHが最終ラインに降りてカバーすることになっている

食いついた時点で本来、相手(グランパス)の選手を遅らせることが前提なので、そこで遅らせることなく、マークを剥がせればカバーリングも追いつかない。

今年グランパスが本当に上手になった「レイオフ」という、横にサポートの選手をおいて、1−2でボールを前進させるプレーを積極的に使っていきたい。

手厚くない中央を攻めよう

川辺駿も青山敏弘も、攻撃的なタスクの得意な選手だ。

よろしい、ならば戦争だ。

米本拓司・稲垣祥のグランパスの誇るツインルンバで攻めたてよう。荒木隼人は確かに素晴らしい選手だが、ショートカウンターで直接脅威にさらされたときにすべてをカバーできる神様ではない。セントラルMFを突破して、守備陣にダイレクトでアタックしよう。

セットプレーに要注意

前回対戦時には森島司のスーパーなフリーキックでゴールを奪われた。

ゴール前のいい位置で、不用意なファールを起こさないこと。これが必要だ。

フィッカデンティ監督なので当然修正は入っていると思うが、同じことを何度もやられないことが重要だ。

クリーンシートでしめくくろう

戦術的にはよく訓練されているサンフレッチェ広島だが、ここ数試合得点力不足に悩んでいる。名古屋グランパスも同じと言えば同じだが、レアンドロ・ペレイラを欠いた攻撃陣ならば、ランゲラックのクリーンシート新記録も十分に狙える。守備陣の質の高さで相手をシャットアウトし、マテウス、相馬勇紀、前田直輝で殴り続けよう。指揮を執る阿部浩之に高い期待がかかる。

勝利すれば文句なしで3位が確保できる。

順位決定条件

自力で勝利を勝ち取り、再びアジアへ。良い試合になりますように。

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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