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#DAZN のサッカー中継・ハーフタイムの楽しみ方 (2) 平均ポジションとボール奪取位置 #小ネタ #grampus

お題箱からのネタです。

前回の記事はおかげさまで好評をいただきました。今回は第2回ということで、平均ポジションとボール奪取位置についてお送りします

DAZNのデータから読み取れる範囲に、まずは限定しておこう。
ここで書いている内容が納得が行くようになったら、もう一歩進んだデータの読み方みたいなところにも話を進めていきたい

せっかく出してくれているデータを、ハーフタイムにプシュッと開けたビールのおつまみくらいになりますように

平均ポジション
平均ポジション

Q. そもそも平均ポジションってなに?

根本的なところでいって、平均ポジションってなんなんですか?

まず、野球はポジションって決まっているから、選手がポジション以外の位置にいることは珍しい
しかし、サッカーの場合はFWの選手がゴール前でシュートをブロックしてたりすることもある

たしかに野球だとポジション以外のところに選手がいると、みんなザワザワする感じですよね
サッカーはポジションっていってもほんとに自由ですよね

そう。色々動いているけど、おおまかに言うとこのあたりにいることが多かった、ということを示すのが平均ポジションだ

これってどういう風に測定しているんですか?

実は引用しているtweetのような特殊なカメラで選手の動きを追跡しているんだ。
ちなみにデスクも20代の頃に似たような動きの解析の研究をおこなっていた。

なるほど、でももともとのポジションがあるわけなんで、だいたいフォーメーション図と同じにならないんですか?

現状の平均ポジションは「オンザボール=ボールに対してしたプレー」の位置で計算されているんだ。
だから、本来のポジションからズレている選手が出てくる。
純粋な動きについてはヒートマップというもので見ることになる
これは残念ながらDAZNでは次回紹介予定の注目選手のものしか表示してくれないんだ

純粋な動きを示す図=ヒートマップ(キャスパー・ユンカーの例)
純粋な動きを示す図=ヒートマップ(キャスパー・ユンカーの例)

ヒートマップって言うんですね。これだと色が濃いところが一番キャスパーが居たところ、ってことなんでしょうか。微妙に平均ポジションとも差があるところが面白いですね

Q.それで平均ポジションからはなにが読み取れるの?

「ボールを扱ったプレーをした場所を平均すると、平均ポジション図になる」
ということはわかりました。で、これは何に役立つんですか?

まず、ボールを扱ったプレーをした場所っていうことの意味を考えてみよう。
相手がボールを持って攻めてくるときに、味方はボールにプレーしてないよな?

あ!ということは、平均ポジションは、攻撃の局面での平均的なポジション、というわけですか?

そうだ
1)ボールを奪う(この時点ではおそらくボールも選手も低い位置)
2)攻撃の組み立てを行う(低い位置から中間位置くらい)
3)敵陣に仕掛ける(高い位置)
という3つの局面があることになる

これをだいたい平均すると、中間位置くらいに集まってくるっていうことですね

結局1や2のところで手間取っていると、結果的に守備陣の位置が低くなる
3)攻めている時間が長くなれば、平均ポジションは全体的に高くなっていく

グランパスの戦い方だと、3)攻撃を仕掛ける時間というのは短時間になりますよね。それこそ蜂の一刺しで、シュートにいくときはゴール前でコネコネすることはほとんどありません

そうなんだよ。だからグランパス限定で言うと、前線の位置が高いということは、「攻撃がなかなかフィニッシュまで行けていないで、ペナルティーエリア付近でボールを回している」パターンということが想像できる

そういう状態だと、カウンター一発でやられちゃうことも多いですよね。実際サガン鳥栖戦でノーゴールになったものを含めて2回もやられました。

いまのグランパスはポゼッション(ボールを保持し続けること)に慣れてない
攻めに意識が行きすぎると、湘南ベルマーレ戦のようなことになる

このあたりも、来季に向けての改善ポイントになりますかね
ほかになにか読み取れることはありますか?

先ほどの平均ポジションの絵を見てみると、キャスパー・ユンカーよりも永井謙佑のほうが高い位置にいることがわかる。これは裏に抜けようとする試行回数が多く、実際にそれでボールに触れているからこうなっているということが想像できる

あとはキャスパー・ユンカーと和泉竜司の位置の近さだとか、考察が捗りますね!

ボール奪取位置比較
ボール奪取位置比較

Q. ボールの奪取位置からは何が読み取れますか?

その次に表示されるのが、ボールの奪取位置比較です。これはどのように読めばいいんでしょうか?
先ほどの3局面
1)ボールを奪う(この時点ではおそらくボールも選手も低い位置)
2)攻撃の組み立てを行う(低い位置から中間位置くらい)
3)敵陣に仕掛ける(高い位置)
の1)の部分ということだというのはわかるんですが・・・

ATはアタッキングサード(攻撃する部分)、MTがミドルサード(中間位置)、DTがディフェンシブサード(守備する部分)だ

長谷川健太監督の「ファストブレイク」は、
1.ハイプレスでアタッキングサードでボールを奪おうとすると相手の守備が多い状態
2.ミドルサードだと相手の守備が「詰まってない状態」なので、そこで奪う
3.相手の守備が整わないうちに、素早くフィニッシュまで行く
というものだったと理解しています

その通りだ。
たまたまこの試合ではミドルサードでボールを奪取できているので、ファストブレイクがかなりの確率で成功している
ちなみに先日の神戸戦ではミドルサード31%、ディフェンシブサード62%と、完全に押し込まれてしまっている

うはあ、神戸戦と比較してしまうと、ボール奪取位置の割合というのは結構重い数字なんですね

チームとして、ボールの奪取位置をどこに設定するのか、だ
グランパスがうまくいっていないのは、ほんとうはMT(ミドルサード)で取りたいのに、押し込まれてDT(ディフェンシブサード)でのボール奪取になっていることが多いということだ

ボール奪取位置の平均(黄色い線の数字)は、もちろんグランパスの場合だと30m代後半から40m代であることが望ましい。30m代前半、あるいは20m代というのは、うまく行っていない証拠になる

川崎フロンターレなんかは、調子のいいときはAT(アタッキングサード)でのボール奪取がとても多かったです。なので無限に攻められている感覚になりました。

先ほどの3局面で言うと、2)ビルドアップがうまくない、もしくはそもそもボールを跳ね返すだけで2)ビルドアップに繋げていないと、そういう「無限回収」モードになってしまう。
・・・うっ、2016年のトラウマが・・・

あー、酸素ゆっくり吸ってくださいねー

たしかに厳しいですね。ボールを奪わなければ攻撃に入れないわけで、そこをどう設計するか、ですよね

MT(ミドルサード)でボールを奪うには、相手を自由にさせない、取り所に追い込むことが必要になってくるのだが、個人的には攻撃から守備に切り替える速さが遅いことが気になっている

それがどう影響するのですか?

守備に切り替えるのが遅れると、その分、攻撃側に前進され、守備は数的不利に陥ることになる
フィッカデンティ時代のグランパスの強みは、守備への切り替えの速さというのも大きな要因だったのでは、と思っているんだ

確かに。
結局攻撃の枚数を増やすために左右のCB(HV)の攻め上がりをさせて、その戻りが遅いためにDT(ディフェンシブサード)まで攻め込まれる、というのが問題点なのかもしれません

特にラグさんが、「藤井陽也、上がるならちゃんと戻れ!」ってコラムで書いてしまうくらいだったからな

でも実際、3バックがうまく行っているところだと、そこの上下動をきちんと行っているわけですよね?

サンフレッチェ広島の佐々木翔や塩谷司を見ていると、そこのあたりが本当によくわかる
佐々木翔は34歳、塩谷司なんてあれで来月35歳だぞ。若い藤井陽也はもっと頑張らないといけない

2枚で完全に守り切るか、3バックのままでいくならちゃんと上下動するか、というところでしょうか

もう一度、チームの根幹からしっかりと構成を見直さないといけない時期に来ているかもしれないな

第3回もお楽しみに!

第3回は土曜日にお送りしたいと思います!

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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