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[ニュース解説] #中谷進之介 の移籍オファーを解説 #grampus

青天の霹靂とも言えるニュースです

ガンバ大阪が来季の新戦力に、名古屋グランパスの元日本代表DF中谷進之介(27)の獲得を決定的にしたことが25日、分かった。

G大阪が来季新戦力として名古屋DF中谷進之介(27)獲得に動いていることが25日、分かった。関係者によると、すでに正式オファーを提示し、交渉は順調に進んでいるという。

J1残留が決まったG大阪が、名古屋の元日本代表DF中谷進之介(27)の獲得を目指すことが25日、わかった。

29日になって、ポーランド移籍の話が出てきていることも報じられています。

3紙の読み比べでわかること

移籍報道のレベル
移籍報道のレベル
  • レベル1:興味(関心)・リストアップ・可能性が浮上
  • レベル2:獲得に乗り出す(動く)=正式オファーの前段階
  • レベル3:正式オファー(条件提示)・濃厚・決定的
  • レベル4:99%確定「近日中に発表の見通し」「○日にも正式発表」
  • レベル5:正式発表

なので、報知とスポニチはレベル2、ニッカンはレベル3です。

だいたい慌てたほうがいいのはレベル3から。各社足並み揃ってレベル3なら覚悟が必要です。

今回微妙なのはニッカンだけがレベル3というところです。なので、実際にそういう話はあるんだろうな、くらいに思っておいた方が良いかと思います。

それより注目すべきところはここです。

名古屋グランパスに辛い報道で定評のあるスポニチさん、「すでに正式オファーを提示し、交渉は順調に進んでいる」という報道です。

移籍の流れについては以下の記事を参照して欲しいのですが、

フリーの選手ではない場合、「他クラブ在籍プロ選手との契約交渉開始に関する通知書」というものを送付せずに契約交渉をすることはできません。

他クラブ在籍プロ選手との契約交渉開始に関する通知書
他クラブ在籍プロ選手との契約交渉開始に関する通知書

正式オファーを提示し、ということは、名古屋グランパスにこの通知書が送られているということになります。

  • 他チームはコッソリ契約交渉をすることはできない
  • チームは選手に対する慰留ができる

ということは覚えておきましょう

なぜ中谷進之介選手が移籍を考えるのか?

選手が求めることはどういうことでしょうか。これも先ほどの記事から再録します。

  1. 自分のやりたいプレーができるチームでプレーしたい
  2. プレー機会が多いチームでプレーしたい
  3. この選手とプレーしたい、という選手のいるチームでプレーしたい
  4. もっと自分をスキルアップさせてくれるチームでプレーしたい
  5. 自分が中心になって責任を持たせてくれるチームでプレーしたい
  6. 自分の好きなチームでプレーしたい
  7. 将来のキャリアに繋がるチームでプレーしたい(代表、海外)
  8. タイトルが取れるチームでプレーしたい
  9. もっとお金を貰えるチームでプレーしたい

まず、全試合出場している中谷選手は2)プレー機会が多いチームでプレーしたい、というのは満たされています。DFリーダーですから、5.自分が中心になって責任を持たせてくれる、というのも満たされています。8.タイトルが取れるチームでプレーしたい、については、名古屋グランパスより上位のチームじゃないとあり得ないでしょうね。

そうなると

  • 1. 自分のやりたいプレーができる
  • 3. この選手とプレーしたい
  • 4. 自分をスキルアップさせてくれる
  • 6. 自分の好きなチーム
  • 7. 将来のキャリアに繋がる
  • 9. もっとお金が貰える

のどれか、ということになります。

3) と 6) はグランパスも、サポーターもどうすることができません。

というか、グランパスが頑張れるのは、9) のお金だけですね。

7) 現在の日本代表は海外組が中心なので、海外組になりたい、というのはあるかもしれません。となると29日になって出てきた海外移籍がそれにあたるかもしれません。ただ、いま海外組も100名前後居て、ただ海外に行くだけでは代表には繋がらないのですが・・・。

難しいのは、1) に関連して、現在のチームの戦術が気に入らないという場合です。1人のために戦術を変えるわけにはいかないのでここが理由の場合も止められないかもしれませんね

もう1つの要素:仲介人(代理人)

中谷進之介選手の仲介人はJSPです。

JSPについては、この記事で特集したことがあります。こちらをご覧ください。

契約切れのタイミングでフリー移籍をさせ、移籍金が不要な代わりに年俸を上乗せさせる=仲介人費用は基本的に年俸の3%なので、年俸が上がると収入も上がる、という仕組みです。

今回、5年半の契約が切れたため、フリー移籍が可能になったわけです。年俸アップで仲介人の収入アップということを目論んでいる可能性があります。

海外移籍であれば、移籍の際に仲介人手数料を取れる可能性がありますし、残留しても移籍しても年俸がアップすれば仲介人費用がアップ、と儲けられるチャンスになります。

より好条件を引き出すために、ガンバにもグランパスにもギリギリまで引っ張って条件闘争をするはずです。まだまだ胃が痛い日々が続きそうです。

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About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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