忍者「どうも忍者です」
記者「どうも記者です」
忍「勝ったでござるー(∩´∀`)∩」
記「いやあ、なかなか不思議の勝ちという感じでした」
忍「ところがどっこい、けっこう勝利に値する内容だったのではという拙者の見解」
記「ほう、そうですか。順番に振り返って行きましょう」
忍「まずこの試合、グランパスは露骨にターンオーバー気味でござった」
記「そもそも山岸とハ・チャンレは使えなかったので、そこもありましたが」
忍「結局『強度命』なところがあると思うのでござる、長谷川健太サッカー」
記「多少メンバーを落としてでも強度を維持できるならその方がいい、という感じですかね」
忍「恐らく。ただこの試合、グランパスはかなり露骨に『とりあえず耐えて相手の強度が落ちるのを待とう』というゲームプランだったように思う」
記「えー、それはなかなか、リスキーなような」
忍「その証拠というか、この試合のグランパス、開始早々からかなり思い切って引いて構えていたでござる」
記「前節から引き続き『森島ツカサ根性上下動』『左サイドはバランス取って押し込まれるまではやや高め』『結果、ミドルゾーンでは4バック気味に構えるが押し込まれたら左サイドも下がって5バック化』という感じでした」
忍「そう、そこで物凄く潔く(?)最初っからほぼほぼ引いて5バックで構えていたでござる」
記「基本的にグランパス陣地で試合が進んで行きました」
忍「15分過ぎくらいにグランパスも盛り返したりもしたので、さて相手の強度・出足もちょっぴり落ち着いてだいたいグランパスの思惑どおりかな、というタイミングで失点」
記「クリアミスが続いちゃいましたね、結果論としては」
忍「きっちり跳ね返す、場合によってはタッチラインに逃げるって大事な基本なんだなと再確認させられてしまったでござる」
記「いやこれはちょっとショボーンとなっちゃうかなという失点でしたが」
忍「そこで30分でパトリックを永井と交代させたのが本当に試合の分岐点だったのではないかと」
記「どういうことでしょうか」
忍「監督の試合後コメントからは、要するに『前プレによる相手の阻害ができなくて劣勢に立たされたらさっさと永井を入れる』というBプランだったことがわかったでござる」
記「なるほど。そうでなければ前半30分でスパっと交代させるのはなかなか難しいですよね」
忍「それで、恐らく選手達がBプランに気持ちを切り替えられて、プレーが整備された」
記「しかしターンオーバー気味に強度を維持しようとして、どうして特に前半はこうなっちゃったんですかねえ」
忍「端的に言えば、スタメンの中でレギュラーとは言えない組が周りとほんのちょっとずつ合ってなかったのではないかと」
記「倍井は攻撃面では目立ってましたが、ポジション取りはかなり自分の好きにしていたような」
忍「それで割を食ったというか年長者として(?)泥をかぶってくれた山中には大感謝」
記「あとは先方の姿勢ですよね。ミシャ監督のチームは基本的に無限に攻めようとしてくるので」
忍「カウンターを仕掛けやすく、決まりやすいでござるな」
記「そうでなくては逆転は難しかったかと」
忍「その辺は相性というか勝敗のアヤというか、大変申し訳ないながらも現状あんま上手くいってないチームって色々裏目に出ちゃいがちでござるよな、というか。グランパスも3連敗中はやることなすこと裏目に出ていた」
記「トータルとしては、一応締めるところはそれなりにキッチリ締めて最少失点で凌いだグランパス、なんだかんだで勝利に値する内容だったと思いますね」
この試合の良かったところ
- このメンツで勝てたこと、それがほぼ全てでは。
- 劣勢でもめげない、気持ちを切らさない和泉。
- 地味に貢献度高かった椎橋。ちょっと椎橋も周囲の割を食った感あり。
- 酒井も相変わらず守備で勝点に貢献してくれますね。
デ「(コッソリ)前半アディショナルタイム、解説の大森さんには酷評されていたが、ロングボールに頼らずに前線までビルドアップをできていたことなんかも見返して欲しいぞ」
この試合の(´ε`;)ウーン…
- 久保の攻撃性能が前節に続きかなり封殺されていたことに危機感あり。対策が相手に実装されたか?
- 倍井はそういうプレーをするなら直接的にゴールに絡んでくれないと収支が合わないでござるよ。
最後に
忍「耐えて勝った。そういう試合もシーズン中にはあるでござる」
記「耐えきれるか、決壊してしまうか、その差はなんなんでしょうねえ」
忍「わからん、わからんでござるが、やっぱり強いチームはなんだかんだ耐えきることが多いもので」
記「強いから耐えきれるのか、耐えきれるから強いのか」
忍「さてはて。ただ長谷川健太監督のチームって逆転勝ちが不思議に多いので、もし先制されてもシュンとしちゃうような選手は試合に出られないということなのかも」
記「メンタルも『強度重視』というところですかね」
忍「おあとがよろしいようで」
記「それではまた次の記事でお会いいたしましょう」
忍「ニンニン」