はじめに
前節の川崎戦から中2日。
名古屋グランパスの遠征メンバーは、名古屋に帰らずコンディション回復に努めていたとの報道がありました。
https://www.nikkansports.com/soccer/news/202010200000361.html
けが人も複数出ている中で出来るだけの準備をして挑んだ一戦でしたが、結果は1‐2で敗戦。
今シーズンのリーグ戦では初めての連敗となりました。
両チームの先発布陣
ホームの横浜は4‐1‐2‐3、名古屋はおなじみの4‐2‐3‐1の並びでした。
横浜も中3日という事情があり前節から8人の入れ替え、名古屋は右SBに宮原、左SBに太田を起用。
川崎戦でも疲労の色が濃かった米本はシミッチに代わると予想していましたが、先発は稲垣、米本のルンバコンビでしたね。
名古屋と比較すると横浜はほぼターンオーバーといっていい先発メンバーでしたが、8人入れ替えてもチーム力を維持できる選手層の厚さは流石ACL出場チームです。
総評
マッシモ監督のコメントにもある通り、コンディションの差が大きすぎました。
また、名古屋の選手間に立つことを意識した横浜の選手たちに終始ボールを握られ、90分ほぼ攻撃されっぱなしという内容であり、完敗でした。
インサイドグランパス:明治安田生命J1リーグ第33節 横浜FM戦後 監督会見
https://inside.nagoya-grampus.jp/inside/detail/index.php?sid=1673&cid=105
「まず前半がチーム全体として調子があまり良くなかったかなと。後半はバランスの取れた流れになったところで追いつくことができたのですが、残念な点の取られ方をしてこのような結果となってしまいました」
「この日程の中で選手たちが疲労を感じ、ケガ人も多いところでどうしてもプレーしてもらうしかないという部分もありました。もちろんそこは理解してあげなければいけないですし、選手のために応援してくださっている皆さまにも分かってもらいたいと思います」
終始サンドバック状態、対抗手段は選手の頑張り
終始圧倒されていた様子はSofascoreのAttack Momentumに表れています。
横浜はシュート19本、枠内シュート9本。対して名古屋はシュート9本、枠内シュート3本。
90分を通じて横浜にボールを握られていましたが、マッシモ監督が対抗策を授けなかったとも思えず、コンディション的に策を実行できなかったのではないかと推測しています。
各局面で打開策を打てないまま試合終了してしまいました。
ボールをクリアしてもボールをキープできず奪われ、また攻撃されるという状態がほとんどでしたので、2失点はしましたが逆に名古屋の堅守を実感したのが皮肉でした。
それでも奪った1得点は美しかった
https://youtu.be/Xp2odoq5T3U?t=249
攻撃面の見せ場は少ない試合でしたが、太田のクロス、山﨑のポストプレー、マテウスのシュートで奪った1得点は美しいゴールでした。
チームとして打開して得点したというより3人の個の力で横浜DF陣をねじ伏せて奪ったゴール、特に山﨑のポストプレーは圧巻でしたね。震えました。
負けた試合はハイライトも観ないという名古屋ファミリーの方も多いかと思いますが、このゴールは素晴らしかったので是非観てください。
Good
- 不死身の漢、改め超人の稲垣。川崎戦後の中2日の試合でどうして30回もスプリントできるのでしょうか。
- GKとしてはノーチャンスな失点以外、頑張って防いでくれたミッチ。
- 疲労困憊でもきっちり得点するマテウス。
- 周りに生かされ輝き始めた山﨑。
- やっと持ち前の高精度クロスを挙げてくれた太田。
- 見せ場を作ろうともがいた石田。
- 一対一でも安定の守備、宮原。
More
- 結果的にアウェイ2連戦で勝ち点0。遠征メンバーの人選を含め、チームマネジメントに失敗したマッシモ監督。
おわりに
神奈川のアウェイ2連戦、結果的に勝ち点0で終わりました。
残念な結果ですが、中2日でホームの仙台戦が待っています。
Twitterでは今日の試合でこのコンディションでは、また中2日のベガルタ仙台戦ではもっと酷くなるのでは、と心配する声が挙がっています。
もっとターンオーバーできたのではないか、という声があがるのも当然です。
しかし横浜F・マリノスとは上位対決、2位の可能性が残る以上、最大戦力をぶつけるしかなかった、というのが監督の言い分でしょう。
ここまでの試合でマリノスのように戦術を維持できるグループを少しずつ広げていくということをできなかったという意味では改善するべきポイントはあったかと思いますが、今現在すぐに打てる手はありません。できる限りのことをやる、それしかありません。
選手たちのコンディションは心配ですが、次戦は勝利できるよう、それぞれの場所で名古屋グランパスを後押ししましょう。