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#DAZN のサッカー中継・ハーフタイムの楽しみ方 (3) アタッキングサイドと走行距離・スプリント・シュート本数・ピックアッププレーヤー #小ネタ #grampus

お題箱からのネタです。

おかげさまで好評をいただいているシリーズ。今回は第3回ということで、アタッキングサイドと走行距離・スプリント・シュート本数・ピックアッププレーヤーについてお送りします

とりあえず、ハーフタイムに表示されるデータについては今回で全部になる。

せっかく出してくれているデータを、ハーフタイムにプシュッと開けたビールのおつまみくらいになりますように

アタッキングサイド
アタッキングサイド

Q. アタッキングサイドからはなにが読み取れますか?

これはまた判りやすいデータですね。この試合だと、右サイドからめちゃめちゃ攻めた、っていう意味ですよね?

その通りだ。
ただ、気にして欲しいのは「そのデータが、チームとしての強みと一致しているか?」だな

これはヴィッセル神戸戦のデータなんですが、2失点目までは久保藤次郎が、その後左サイドに和泉竜司が入って前半の25分以降は森下龍矢になっています。

パッと見て、「あ、やっぱり森下龍矢はスゴいんだ!」って思うだけで終わって欲しくない。
前半の60%の時間は、「森下龍矢は左サイドに居た」「にも関わらず、攻撃が20%(1/3)に留まっている」という2点に注目したい。

なるほど!でもなんでそんなことになっていたんでしょうか?

名古屋の右サイドの対面は、武藤嘉紀と本多勇喜。左サイドの対面は佐々木大樹と初瀬亮だ。
名古屋のサイドはこの構成だと基本的にウィングバック1人対2人という構成になる。
ただでさえ数的不利なのに、左サイドの佐々木大樹と初瀬亮は運動量も豊富で、コンビネーション良く押し込んでいた。

2失点目のシーンが右サイドからだったために右サイドのことばかりが注目されていますが、左サイドに問題があった、ということなんですか?

「かたよったデータが出るときは、必ずなにか理由がある」ということは覚えておいて欲しい。
大迫勇也が右サイドに流れてきたときは数的不利が作られるが、基本的に本多勇喜は初瀬ほど攻撃参加しない。だからこそ、右サイドで攻め上がることができた、ということもある
(別の側面もあって、それはゆってぃさんのレビューを読んで欲しい)

名古屋の場合、久保藤次郎と森下龍矢の両翼だったら、その両翼がほぼ均等に近いくらいの数値が出るはず。そうじゃない場合にはどんな理由があるんだろうか?と考察してみて欲しい

走行距離
走行距離

Q.走行距離とスプリント数からはなにが読み取れるの?

名古屋グランパス名物といえば、稲垣祥・米本拓司が走りまくるっていう走行距離の比較ですよね

名古屋グランパスのフォーメーションは、実質的に5−2−3になっている。そうなると中盤の2が、めっちゃスライドしまくってスペースを埋める必要がある。グランパスの中盤に入れる選手にはこの運動量が求められる。山田陸が苦しんでいるのも、運動量を求められた上での守備の強度を担保しなきゃいけないところだな

それ以外のポジションの選手が上位に入ってくるときは、どんな理由があるんでしょうか?

上の図の場合だと久保藤次郎だな。久保藤次郎は前線まで攻め上がるのが彼の良さだが、グランパスのウィングバックは、ちゃんと守備にも戻ることが求められる。そうなるとどうしても走行距離が上がってしまうんだろうな

この人が走っているべき、という人が走っているならば良い。(負担が重いという意味では良くないけど)なんでこの人が?っていう人が走っていたら、守備なのか、攻撃なのかはそれだけではわからないがその選手に負担がかかる構造になっている、ということだ。そういう違和感がないかどうかを気にして欲しい。

スプリント回数
スプリント回数

スプリント数はどうでしょうか?一挙にFW陣が顔を出すようになります

キャスパー・ユンカーと永井謙佑は、そのプレースタイルからスプリント数命だな。
そう考えてみると、ここでフォワードとウィングバック以外が入っていたら、そこになにか理由があるはずなんだ。

上の図だと、なんと中谷進之介と藤井陽也が入っています。

この試合は超攻撃的な布陣を取っていたからな、それだけ攻め上がり、そしてダッシュで攻め戻る、という機会があったということだな

こういう違和感のあるデータがあるときは、そこに注目して見て欲しい

シュート
シュート

Q.シュート数からは何が読み取れますか?

シュートに関しては、そもそも本数がどれくらいあるか、ですよね?

そうだな。この試合の鳥栖だと、シュートをそもそも打てていないというのが問題になる
そして「誰がシュートを打っているのか?」を見て欲しい

FWが打っているのが普通ですよね。そこから考えると、稲垣祥がトップというのは不思議ですね

どのチームでも、こぼれてきたボールをセントラルMFが打つ、というのはよくあることだ
ただ、グランパスの場合はセントラルMFがミドルを打たないといけない、というところが少し悩ましい

和泉竜司や永井謙佑がフィニッシュにもっと絡めることが求められますね

ピックアッププレイヤー
ピックアッププレイヤー

Q. ピックアッププレイヤーからは何が読み取れますか?

そもそもピックアッププレイヤーってどうやって選んでるんですかね?

そこが謎なんだよ。結構スタッフの気分なんじゃないかと思っている

画像でも、永井謙佑と堀米勇輝ですからポジション違いますよね

それを比較してどうするのか?っていうのはある

ただ、注目したいところはどこかありますか?

やはりヒートマップだな。今画像にあがっているのはSofaScoreのものだが、それは基本的にオン・ザ・ボール(ボールに関わっているとき)のヒートマップ、DAZNで表示されるのはオフ・ザ・ボール(ボール関係なく、動いている範囲)のものになる

色が濃いところがよく居るところ。色がついている範囲が広いかどうか、どういうところに色が濃いか、がポイントだな

色がついている範囲が広いほうがいいんですか?

必ずしも広ければいいというわけではない。たとえばキャスパー・ユンカーなんかはそこまで広範囲に動き回らないが、それは彼に求められるプレーはゴールを決めることだからだ

逆に中盤の選手で範囲が狭いのは問題だな

なるほど。カバーしている範囲というと、本当は全員分見て比べたいところですね。

放送時間には限りがあるので、1名ずつ、ということなんだろう。ただ、その選手に求められているプレーと、実際にカバーしている範囲が一致しているか、を見て欲しい

それがどう影響するのですか?

求められているカバーエリアをカバーできていないということは、穴を作っているということだ
それはないほうがいい

確かに。
いよいよ全員分が見てみたくなりますね

そうやって興味を持ってくれれば、俺たちも嬉しい

第4回もお楽しみに!ゴール期待値と、より深いデータを提供してくれるサイトについて紹介します

第4回は来週半ばにお送りしたいと思います!

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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