3月1日付けの中スポ/グランパスウォッチャーに、最前線の構成がうまく行っていないことを示す記事が掲載されています。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/grampus/news/201503/CK2015030102000095.html
現在レアンドロ・ドミンゲス選手と矢野貴章選手が負傷離脱中ですが、それに応じて右SBには田鍋陵太選手が入っています。また昨日の磐田との練習試合では、フォーメーションを4-4-2に変えて、レアンドロ・ドミンゲス選手の代わりにFW川又堅碁選手を入れた布陣が試されたとのこと。結局前半はうまく機能せず、後半ノヴァコビッチ選手に代えて青木亮太選手が入り、川又・永井2トップになってから勝ち越したとのことですが、中スポ記者は前半の出来に危機感を覚えたとのことです。
気になったのは「シュートどころかボールに触る回数も少ない。ノバコは少しでも不利なボールは競らない。全部取られている。逆に磐田は完成度が高く、ボール支配率は3対7くらいになった」という談話です。実はこの点は前から指摘されていたことで、ノヴァコビッチ選手の真骨頂はチャンスの時に決めきる決定力。かつて腰を本格的に悪くする前のジョシュア・ケネディ選手のように前線で身体をはってポストになりながら、自分でも点を決めきる、というタイプではありません。この談話からはどうも「ケネディの幻影」を周囲も、選手たちも追ってしまっているのではないか、ということが感じられます。ノヴァコビッチ選手を起用するならば、ケネディ選手の代わりにするのではなく、ノヴァコビッチ選手を活かすサッカーをしなければならないのではないでしょうか。
いよいよ来週に迫った開幕戦ですが、このままの形のままいくのか、それとも別の形を模索するのか、注目していきたいと思います。