今回は違った角度からサッカーについてみてみましょう。「応援道」という、サポーターのあり方?について邁進しているシンゴビッチさん @L_Shingovic に「平凡な社畜!?サポーター生活を両立するためには」というテーマで語っていただきました。
こんなのおっさんの俺たちには遅すぎるよ!なんていう悲鳴も聞こえてきそうですが、これから人生を決めて行く学生さん、あるいはまだ軌道修正が可能な若手の方に是非読んでいただきたい記事です。
サポーターを続けよう、そう思ったらその環境はなにもせずに与えられるなんてことはないんです。ちゃんと努力をして、そういう環境を作っていく。シンゴビッチさんのそのトライについて是非お読み下さい。どうやって観戦環境作ってるよ!っていう皆さんの工夫なんかも教えて下さると嬉しいです。
みなさま、はじめまして!!
初めまして、今回グラぽさんのご厚意で一筆寄稿させていただきますシンゴビッチと言います。
まず最初にお断りさせていただきますが、私はこれからサッカーの事については一切書きません(笑)。
こんな事言ったらこのページを開いた人の8割の方は帰りそうですが、もう少し辛抱くださいm(__)m。正直私はサッカー自体にはあまり詳しくなく、ピッチ内の出来事に関しては正直他の優秀な寄稿者の方が遥かに良記事を書けますので、それを期待して来られた皆様は改めて回れ右してお帰りください(笑)
では私が何を書けるかというと、ピッチ外の出来事、サポーターがサポーターをするために必要な知識や心構えになります。これ、意外と真剣に考えると深いんです。私はこれを応援道と言っていますがそこには武士道や騎士道や戦車道(!?)と同等の精神性があると思っています。
もちろん私自身まだ完全に応援道の道半ばですが、ここで記事を書くことにより、少しでも皆様のサポーター生活に役に立てれば幸いかと思います。
ゴール裏サポーターに一番必要なものって何だ!?
さて、ここから本題です。皆様サポーターを続けるうえで絶対に必要なものは何かわかりますか?
それは金と時間です(笑)
いきなり応援道とか言いながら何を身も蓋も無いことを、と思うかと思いますが金がなければチケットも買えませんし時間がなければスタジアムにも行けません。戦場に行かねば戦えんのです!!
ですが残念ながら人並みに稼ごうと思ったら余程の才能と度胸がない限り、サラリーマンになって働くしかないわけです。もしあるなら村上アシシさんの”半年だけ働く”を読んでくださいorz
https://www.amazon.co.jp/dp/B078GP6MP9
ではそうでない我々凡才がどうやってスタジアムに行く金を稼ぎ、時間を確保するか?私が社畜をする中で如何にしてアウェイ参戦し、平日ルヴァンに参戦しているか。これをお話を通じて世の中の社畜サポーターはもちろん、特に新社会人や就職活動を控えるサポーターの役に立てればと思います。
凡人社畜がアウェイゴール裏の参戦を続けるために必要なこと
①ルーチンワークの無い仕事に就こう。
まず私の自己紹介をさせていただきます。
- 大卒入社12年目
- 名古屋のユニフォームスポンサー経験のある会社勤務
- 調達部→プロジェクトマネージャー→業務改革部署と来て今は人事部
- 日本人の平均より少し多めの年収
こんな感じです。まぁ多分、ただの平凡な日本人です。
そんな私でも平日ルヴァンカップのGKの入場に間に合いますし。その気になれば水曜アウェイも行けます(4月10日ルヴァンカップC大阪戦(長居)参戦予定)。
なぜかと言うと私にはルーチン業務がほとんどありません。一応教育係なので研修講師というルーチンもありますが、私の場合、年間研修日程は自分で年始に決めます。現状のJリーグの日程は1月末発表ですので年始だと若干早いですが大体Jリーグの日程は予想がつくので研修日程を水曜日、金曜日を外します。あとは粛々と年始に決めたスケジュールに合わせるだけです。
人事以外ですと私のやってた業務改革の仕事や、ほかにも研究開発の仕事とかもいいでしょう。とにかく1年単位で仕事をする仕事につきましょう。ですが出世して管理職はあきらめてください(笑)。管理職は突発業務は入りますし、仕事優先にどうしてもなります。
なのでこれからサポーター活動を主眼に置ことう考えている人は配属希望出すときに、人事、総務などと書いて下さい。いきなりこういう部署に配属されるのは難しいと思います。ですが却下されても粘り強く異動願を出し続けてください。
②大企業に就職しよう。
一応私の会社は名古屋のユニフォームスポンサーをやってたぐらいなので、世間一般では大企業と言われていると思います。そういう会社は組合が当然しっかりしてるはずです。うちの会社の場合、組合員は最低年間有休を14日取得しない義務があり、これを達成しないと本人ではなく上司の査定が下がります。なのでサポーター活動で意地でも休む私は重宝されていますね(笑)。
そんな事を言いながらも当然休むというのは周りに迷惑をかけます。理想は迷惑をかけずに休むのがいいでしょうが基本ありえませんorz。そのため、普段は他の人を助けながら働く、責任はしっかり果たす。これは守ってください。そうすれば多少試合で休んで迷惑をかけても許してくれます。お互い持ちつ持たれつ、これは普段から強く意識しましょう。
③サポーターアピールをしよう。
会社にはサポーターであることはアピールすべきです。仕事より応援が大事か!?なんて思われるかもしれませんが、会社の同僚の凡人なんて殆どが仕事より大事なもの、家族なり、クルマなり、があるので気にしたら負けです。我々サポーターはそれが常人と少し違うだけ・・・いや常人レベルです(笑)。なんせ私の今の上司は仕事よりポケモンが大事な人ですからwww。(流石にレアポケモン獲りに行くからっていきなり有休とって、部門長の集まる会議に一人で送り込まれた時は面食らったorz)
そんなこんなで私の机の周りはグランパスグッズだらけです。グランパスくんに自分の名札を持たせてますし。壁紙はシャビエルのゲーフラです。IDカードのストラップはもちろん過去のシーチケのチケットホルダーから流用してます。
そしてここからが大事です。有給を取るの時は行き先を告げましょう。本来なら有給を取得するのに法律上は理由なんて必要ないのですが、敢えて告げましょう。
※ちなみに有給を拒否するのは原則違法です。有給を拒否する輩の上司にはとりあえず労働基準法第39条4項と第136条のを出してみましょう(‘ω’)
労働基準法第39条 第4項
使用者は、前3項の規定による有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならない。
ただし、請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては、
他の時季にこれを与えることができる。労働基準法第136条
使用者は、第39条第1項から第3項までの規定による有給休暇を取得した労働者に対して、
賃金の減額その他不利益な取扱いをしないようにしなければならない。
ちなみに他の時季に与えることが出来るのことを時季変更権と言いますが、これを企業側が適用するには企業側に相当に努力が必要になります。詳しくは”弘前電報電話局事件”の判例にありますので確認してみてください。
https://www.jil.go.jp/hanrei/conts/05/44.html
そうすることによりこんな会話が生まれます。
※私の仕事スケジュール表。OUTLOOKの共用スケジュールに堂々と、サッカー以外で行くはずの無いの”鳥栖”の文字が(笑)
上「シンゴビッチ週末にどこ行くの?」
シ「鳥栖です。サッカーです。スケジュールに入れてありますよ」
上「本当だ。ということは飛行機は確保してあるんだよね?」
シ「もちろんです。恐縮ですが早割りなのでキャンセルは効きません」
もうこの時点でまともな企業なら飛行機のキャンセルは強要してこないはず。というよりこれだけサポータアピールしてたらアウェイ鳥栖行けなくなるとどれだけ恨まれるか解ったものではないので迂闊なことは言えません( *´艸`)。何より、そんな決定権が部下の大事な会議よりポケモンを優先する上司にあるのか!?(某グラサン大尉風に)
まぁ、でもなんだかんだでそれなりの努力は必要ですorz
正直言うとサラリーマンサポーターでやるべきなのは、実はたったこの3つだと思います。ただこれが難しいのは良くわかります。なかなか新入社員がいきなり人事や総務、なんてことは少ないでしょうし、大企業に入れるのは一握り・・・。なのでやはりそれなりに能力、信頼が必要なのではないでしょうか?
ただ我々凡才が秀でた能力を持つのは難しいでしょう。なので、おすすめは一つだけ”ニッチ”なスキルを持つことです。これは決して難易度が高い話ではありません。というのは、その道の超一流レベルは必要でなく、社内レベルで高ければいいのですから(^^;。例えば私は文系の法学部ですが、ITやOA関連の知識が文系の中では高くて簡単なJavascriptやHTML5言語なら書けますが、本職のプログラマーにはかないません。でも外注するとコストがかかります。なので本職に多少劣っても自前でできる人材は重宝されるのです。具体的なスキルを身に着ける方法は、村上アシシさんの本を読んでください(まただ)
今回書いたようなことを実践すれば、最初は無理でも、きっとJリーグレベルならサポーターとサラリーマンを両立できると思います。なので新社会人やこれから就職活動を迎える人は是非参考にしてください。それ以外の人にも、サポーターの働き方の一つの参考になれば良いと思います。
前編はここまで、後編は今・私が働いている会社、Jリーグのユニフォームスポンサーで働くとどうなるか!?についてお話ししたいと思います。ご期待下さい。
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