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名古屋グランパスについて語り合うページ

ロビン・シモビッチの前途にエールを

ロビン・シモビッチについて書こうと思う。ロビンって誰だ? とか ロビンなんてどうでもいい と思う人もいるかもしれない。そういう人は今すぐこの記事から去ってくれていい。念のためロビンって誰なのかを説明すると、2016~2017の2年間、名古屋グランパスに所属していたスウェーデン人フォワード、ロビン・シモビッチのことだ。

ロビンを知った2015年12月

名古屋グランパスの監督が西野さんから小倉さんに変わり、「監督未経験者だぞ?大丈夫か」と不安に思っていた2015年12月、ロビン(とオーマン)の移籍加入ニュースが報道された。早速、ネットではロビンのゴール集が探し出された。動画を見て「もう2016年のJ1の得点王はロビンで決まりだな」なんて思った。それくらいスケールの大きさを感じさせたのだ。日本で活躍する外国人フォワードの、高身長+技術って特徴も満たしていたし。そして来日し、新体制発表会でのコメントや練習レポート等でも、ドキドキさせてくれた。個人的な話で大変恐縮だけれど、僕はフォワードを愛しているのだ。上手くて点を取るフォワードならなお愛おしい。試合でのプレーを見たら僕はきっとロビンを大好きになる、そんな予感があった。
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ロビンを好きになった2016年2月

2016シーズンの開幕戦、グランパスはアウェーでジュビロ磐田との対戦だった。僕は現地には行けなかったのでテレビ観戦していた。試合については、解説者がしきりに

「ヨーロッパのこういう高身長の選手は意外とヘディングが下手だったり当たりに弱かったりする」

という意味の事を言っていた。確かに、ロビンは競り合いをそこまで得意にはしていなさそうだし、特にポストプレーとしてのヘディングはあまり上手くなさそうだった。それでもロビンは点を決めたのだ。しかも下手と言われたヘディングでゴールしたのだ。
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そのヘディングは、打点の高さや威力等、日本人にはまず無理なものだ。僕は圧倒的な力を持つフォワードが大好きだ。僕にできないプレーをしてくれる選手が好きだ。

僕はもう一発で恋に落ちた。

最高だ、これならロビンは得点王だ、グランパスもきっと良い順位だろう………と思った、その時は。

ロビンが苦しんだ2016年夏

2016年のグランパスは低迷を極めた。それは様々な要因の重なり合った結果だったし、本稿ではチーム全体については深くは述べない。ただし、その低迷にロビンの得点ペースの低下は大いに影響していた。10節終了時点で10試合出場7ゴールという素晴らしい成績をおさめていたロビンだが、11節以降、23試合で4ゴールと苦しんだのだ。何故か? ロビン自身も後に自分のコンディション低下を認めていたし、北欧スウェーデンで生まれ育ったロビンにとって名古屋の夏の暑さは想像以上だったはずだ。
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だがそれだけではない。ロビンの得点ペースの落ちた何よりの原因は、ロビンのプレイスタイルにあると僕は思っている。彼は純然たるフィニッシャーだ。ロビンは一人で何とかして点を取れる選手ではなく、味方からのラストパスを決める選手だった。2016年の名古屋グランパスには攻撃の形がほぼ無く、相手チームに対策されてからはロビンへの良質なラストパスがほぼ出なかった。それではロビンは点を取れない。得点が挙げられなくなったのは必然だった。

ロビンが残ってくれた2017年1月

2016年11月3日、名古屋グランパスのJ2降格が決まった。どんなに割り引いて考えても最悪な出来事だった。その後も様々な報道に僕を含めたグランパスファンは心を痛め、出て行った一部の選手のコメントに傷ついていた。

現実にはあり得ないかもしれないけれど、「全ての選手がグランパスから出て行ってしまうのでは?」、僕だけじゃない、そんな風に思ったファンも少なくはなかっただろう。

それでもロビンは残ってくれた。普通、海外から移籍してきて、トップカテゴリから降格したチームに残る義理なんてものは無い。ひょっとしたら単に良いオファーが無かったのかもしれないけれど、それでもロビンは残ってくれた。僕のロビンへの思いは、より一層深まった。

ロビンと歩んだ2017年

ロビンと、名古屋グランパスと、グランパスファンの歩みは、2017年も順風満帆ではなかった。チームは快勝したと思えばとんでもない敗北をしたりする。成績は過去の降格チームのように突き抜けることはできなかった。ロビンも必ずしもスタメンではなかった。
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そんな毎日が続き、J1復帰に焦るファンとしては風間監督に色々文句言いたくなる時もあった。それでもロビンは出場したら重要なゴールを決めてチームに貢献し、僕たちファンの心を熱くしてくれた。チームの成熟度の向上と、周囲に攻撃の形を作れる上手い選手の増加の結果、ロビンに良いパスが出て、そのパスをロビンが決めることができるようになっていた。

「そうだよ、それが見たかった」

去年は全然パス出なくてホントごめん、そう思っていた。良いパスさえ出ればロビンは決めてくれる。決めてくれる選手がいるのに点を取れないのはパス出せない側の問題だ。2016年は本当にすまなかった。2017年、グランパスはようやくロビンを『ちゃんと使える』チームになりつつあった。
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そうしてプレーオフを勝ち抜き、僕たちの2017年の旅は幸せな結末を迎えた。これなら2018年にはロビンをもっとちゃんと使えるチームになるんじゃないか、そう思っていた。

ロビンとお別れした2017年12月

2017シーズンが終わり、2018シーズンに向けて選手の移籍情報が取り沙汰されるようになった。しかし、ロビンの退団を噂する報道があり、僕らは動揺した。信じたくなかった。チームに新しいブラジル人代表クラスのフォワードの加入が噂されるようになると、その噂は悲しい確信に変わっていった。
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そして2017年12月26日、公式に契約満了が発表されてしまった。
悲しかった。本当に悲しかった。

今でも悲しい。

 

でも僕はそれ以上に感謝している。

ロビンを拍手で送り出そう

降格したチームで本人の特性を活かせず苦しんだロビン、

それでもチームに残りJ1復帰の原動力となってくれたロビン。

 

報道から垣間見えるちょっぴり毒のあるお茶目な性格や、申し訳ないほど屈んで対応してくれるファンサービスも大好きだった。グランパスは最後まで『良いボール出せば決めてくれる』ロビンをちゃんと使いこなせなかった。そう思っている。

 

だからこそ、ロビンが自分自身を使いこなせるチームに移り、そしてスウェーデン代表に選ばれることを願う。健やかなるときも、病めるときも、というのは結婚の誓約の一節だけれど、2016年~2017年の僕たちファンの健やかなるときも病めるときもそこにはロビンがいた。

 

ロビンの前途に末永く幸多かれ。

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ありがとう、ロビン。Tack.Robin Šimović

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ラグ
愛知産まれ名古屋在住の、趣味グランパス応援その他、本業はサラリーマンです。人からは感情的な呟きと文章のロマンチストと言われます。クロスバイク(TREK 7.4FX)でうろうろする自転車乗り。お酒大好き。痩せたい。
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