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いまだから知っておきたい2019年夏からの新ルール

2019年3月13日未明、IFAB(国際サッカー評議会)から、2019年夏から施行されるサッカーの新ルールについて発表がありました。

特に大きく変わったとされるのが、通称「ハンド(Handball)」と呼ばれる反則です。

これまでの「ハンド」

ゲキサカさんの2019年2月13日の記事で、上川トップレフェリーグループシニアマネジャーの説明がされていました。(以下引用: https://web.gekisaka.jp/news/detail/?266009-266009-fl )

■「接触」ではなく「意図」/ハンドリング
ハンドリングは「ボールを意図的に手または腕で扱う」反則。単にボールが手や腕に『接触』したというだけでは足りず、『意図』があったかどうかが重要となる。もっとも主審が選手の『意図』をくみ取ることは難しい。そこでは『意図』があったかどうかを判断できる客観的な事実に焦点が当たる。

特に議論になりやすいのは、攻撃選手がキックした後、反応できない速度で守備選手の手や腕にボールが当たった時。競技規則では『意図』があったかの基準として「手や腕の位置」や「相手競技者とボールの距離」を判断材料に挙げているが、映像でそういった場面を見ても議論が分かれているのが現状だ。

映像にあったのは以下の5場面。
(選手名はハンドが疑われた選手)

①J1第20節 浦和×長崎 後半AT 飯尾竜太朗(長崎)
②J2第5節 東京V×福岡 後半17分 堤俊輔(福岡)
③J1第29節 鹿島×川崎F 後半11分 谷口彰悟(川崎F)
④J2第8節 新潟×岡山 後半44分 赤嶺真吾(岡山)
⑤J2第30節 松本×横浜FC 前半40分 ぺ・スンジン(横浜FC)

いずれも至近距離からのクロスやシュートを防ごうとした選手の手や腕にボールが当たった場面。結論から言えば、ハンドリングが認められたのは⑤だけで、いずれも正しい判定だった。⑤では相手シュートに対し、ブロックを試みたぺ・スンジンの腕が大きく上に振り上げられており、「不自然な位置」にあったことで「意図的である」と判断された。

それ以外の場面はすべてノーファウルが正しい判定だった。その中でも②〜④の場面では、守備選手が直立した状態でぶら下がった手や腕にボールが当たっており、不自然な位置にはないとは言えず、ボールが当たることを予見できるような距離でもなかったため、記者たちからも異論が出ることはなかった。

グランパスサポーターなら誰もが思い出すだろうシーンが、2017年J1昇格プレーオフ 名古屋対千葉での田口泰士(現ジュビロ磐田)の同点ゴールのシーンです。

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DAZN上記ハイライト映像より引用

至近距離、おそらく1mくらいの距離でクリアされたボールですが、実際に当たった時点とこの時点(その間0.5秒ないくらい)の手の位置は、大きく変わっていません。すなわち、意図をもって手に接触させているわけではなさそうです。距離が極端に短く、ボールに向かって手を動かしているわけではないからです。ただ、ボールのクリアのコースに自分から入っている、という見方もありました。

そのためその時審判が下した、これは「ハンドではない」という解釈は、ハンドリングの反則ではないという条件の一部を満たしているので、あり得ないものではなかったと考えられます。

ということは、解釈の幅が厳しめ寄り=手による接触に対して厳しいレフリーもいる(例:アジアカップの吉田麻也選手のハンド)ので、絶対にハンドの反則が取られないとは限りません。それはレフリーを尊重する必要があります。

これからのハンド

IFABの発表 http://static-3eb8.kxcdn.com/documents/786/111531_110319_IFAB_LoG_at_a_Glance.pdf では以下のように記載されています。

Handball
Law 12
Changes
• Deliberate handball remains an offence
• The following ‘handball’ situations, even if accidental, will be a free kick:

• the ball goes into the goal after touching an attacking player’s hand/arm
• a player gains control/possession of the ball after it has touches their hand/arm
and then scores, or creates a goal-scoring opportunity
• the ball touches a player’s hand/arm which has made their body unnaturally
bigger
• the ball touches a player’s hand/arm when it is above their shoulder (unless the
player has deliberately played the ball which then touches their hand/arm)

• The following will not usually be a free kick, unless they are one of the above
situations:

• the ball touches a player’s hand/arm directly from their own head/body/foot or
the head/body/foot of another player who is close/near
• the ball touches a player’s hand/arm which is close to their body and has not
made their body unnaturally bigger
•if a player is falling and the ball touches their hand/arm when it is between their
body and the ground to support the body (but not extended to make the body
bigger)
•If the goalkeeper attempts to ‘clear’ (release into play) a throw-in or deliberate
kick from a team-mate but the ‘clearance’ fails, the goalkeeper can then handle
the ball

翻訳すると以下のようになります。

•意図的なハンドボールは依然としてファールと解釈されます
•偶然であっても、以下の「ボールを手で扱う」シチュエーションはフリーキックが与えられます

•攻撃側選手の手や腕に触れた後、ボールがゴールインした場合
•プレーヤーがボールを自分の手/腕に触れた後でそのボールをコントロールして保持し続け、それから得点または決定的な得点機会を得た場合
•プレーヤーが身体を不自然に動かしてボールが手/腕に触れた場合
•手や腕が肩の上にあるとき、ボールがプレーヤーの手/腕に触れた場合(プレーヤーが意図的にボールをプレーした後、ボールが自分の手/腕に触れた場合を除く)

•上記のいずれかでない限り、以下の「ボールを手で扱う」シチュエーションは、通常はハンドボールの反則としてフリーキックを与えられません
シチュエーション:

•ボールが自分の頭/体/足、または近く/近くにいる他のプレーヤーの頭/体/足から直接プレーヤーの手/腕に触れる場合
•ボールがプレイヤーの手や腕に触れたが、手や腕が身体に密接しており、不自然に手を広げたりしていない場合
•プレーヤーが倒れ、体を支えるためについた手や腕にボールが触れた場合(ボールに向けて手や腕を伸ばしている場合を除く)
•ゴールキーパーがチームメイトからのスローインまたは意図的なキックをクリアしようとしたが、クリアランスが失敗した場合、ゴールキーパーはボールを扱うことができます

ゲキサカさんがこれについても解説をしてくれています。

https://web.gekisaka.jp/news/detail/?268542-268542-fl

 最も大きく変わったのは『反則』のケース。手や腕に当たることによって、ゴールや決定機などの利益を得た時には、ファウルが取られやすいルールとなった。資料では「フットボールは手や腕でゴールを決めることを認めない」などと説明されており、足で行うスポーツの特性を突き詰めた結果この改訂に至ったようだ。

また、手や腕が適切な位置にある場合、避けられない距離からの跳ね返りが当たった場合、転倒時の支え手に当たった場合など、『反則ではない』要件も明確に記された。依然としてグレーゾーンは存在するが、難しい判定が下された際に理解の手がかりにはなるだろう。

この新ルールではハンドボールの反則がかなり厳しくなり、前述の田口泰士のプレーはハンドが取られる可能性が高くなります。(条件:プレーヤーがボールを自分の手/腕に触れた後でそのボールをコントロールして保持し続け、それから得点または決定的な得点機会を得た場合 に抵触)

Jリーグでは夏の中断期間を経て導入されることになりそうです。

そのほかにもルールの変化はこれから徐々に発表されていくことになるでしょう。ルールの変化に戸惑わないように、しっかりと読んでおきたいですね。

 

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About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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