まずは御礼から。
グラぽのライターとして初めて挑戦した前回の「名古屋満喫ツアー」。たくさんの方に読んでいただけたみたいで、アウェイサポ、関東をはじめとする遠方グランパスファミリーからリアクションをたくさんいただきました。改めて御礼申し上げます。
編集長がその日のうちに「第2弾やるよ!」と発信してたのは正直びっくりしましたが(聞いてなかった)、瑞穂開催が続くこのタイミングで、第2弾執筆と相成りました。
先に観光?先にシート貼り?
現地に着いてまずシート貼りするのが当たり前だと思っていたんです。だから前回の第1弾では名古屋駅からまずスタジアムへ向かってて、スタジアムから遠すぎないところを巡っています。しかし今回のルートは一度スタジアムに寄るとタイムロスが多すぎるため、名古屋駅から直行したいな…でもシート貼りの行程がなければこの企画のアイデンティティがなくなるのでは…と悩んだので、アンケートを取って結果に従ってルートを変更することにしました。
アウェイ遠征行くとき皆さんシート貼りどうしてるの?
— みかべ (@mkb_62) June 7, 2019
正直、「先にシート貼りしてそれから観光」がぶっちぎると思ってたんですが、まさかのほぼイーブン。この結果なら朝のシート貼りなしでもこの企画のアイデンティティは保てると判断して、今回は「朝のシート貼りなしで名古屋満喫コース」でお届けします。
アウェイサポ名古屋満喫ツアー 第2弾
今回のツアー概要は次のとおりです。
- パロマ瑞穂スタジアムでの18時スタートの試合を想定
- ツアー実施日は日曜日。
- 7時に名古屋駅を出発
- 15時にパロマ瑞穂スタジアムに到着する
- 名古屋でしか楽しめないものをふんだんに盛り込む
前回からの変更点は実施日が日曜であること、試合開始を18時に設定したことによりスタジアムに到着する時間も1時間前倒しになっています。
7時00分: 名古屋駅到着
前回同様、名古屋駅の新幹線改札口からスタートです。
最初の目的地へ向かうため、今回も目の前の階段を下りて地下鉄桜通線改札へ。そこから今回は名古屋駅から西へひと駅の「中村区役所駅」を目指します。
もちろん今回も名古屋市営地下鉄・市バス乗り放題の最強アイテム『ドニチエコきっぷ』(600円)を使って移動します。
7時30分: 喫茶ツヅキでモーニング
地下鉄桜通線の西の終点・中村区役所駅の1番出口から出てさらに西へ歩くこと8分。
本日最初の目的地・「喫茶ツヅキ」です。
東海三県にお住まいの方は情報番組などで一度は見たことがあるのではないでしょうか?ユニークなサービスで有名な喫茶店です。
※7時30分オープンですので、7時に名古屋駅から地下鉄で行くとと20分足らずで着いてしまうのでご注意ください。名古屋駅から徒歩だとちょうどいいかもしれません。
ここへ来た目的はカフェオーレを飲むことだったのですが、モーニングに対応していないと勝手に勘違いして別の飲み物を頼んでしまいました。ということで、カフェオーレを追加注文(税抜500円)。喫茶ツヅキがさまざまなメディアで取り上げられる理由はこの「カフェオーレ天井落とし」!
コーヒーとミルクを高いところから注ぐことでふわふわに泡立つのです。このパフォーマンスでめちゃくちゃ有名なお店なのです。テーブルに置いたカップに脚立から注いでもらうこともできますが、「参加型ですから!」の一言で脚立の下で直接受け止めることに(笑)
最後に適度な高さから注いで仕上げ。ふわっふわ!
脚立を使っていろんな写真を撮らせてくれました(笑)
朝早かったこともあって、ちょっとまったりしすぎて気づけば9時まで居座ってしまいました。ここからまた中村区役所駅へ戻り、次の目的地を目指します。
9時30分: 名古屋城本丸御殿へ
中村区役所駅から久屋大通駅へ、そこで名城線に乗り換えてひと駅の市役所駅で下車。
7番出口を出て北へ行くとすぐに名古屋城東門に着きます。
大人500円、中学生以下は無料です。売場でドニチエコきっぷを提示すると400円になるので必ず提示しましょう。東門を抜け、まず目指すのは10年の歳月をかけ再建された本丸御殿です。
国宝に数えられながら、1945年に空襲で焼失した本丸御殿。2009年から再建工事がスタートし、2018年に完成しました。建物の劣化を抑えるため一度に入れる人数を制限している上、中の見どころが多すぎるので時間に余裕をもっていくことをお勧めします。わたしも少し待ちましたが、見終わって出てきたときには列が倍ぐらい伸びていました。
これ玄関ですよ玄関。本丸御殿を訪れた人が最初に通される部屋がこれです。こんな虎と豹が待ってる部屋に通されちゃ委縮するし徳川に逆らう気も失せますよね(※個人的な感想です)
本丸御殿は2013年・2016年・2018年と三度に分けて部分公開されてきましたが、この上洛殿は2018年に完成公開されたエリアです。(めちゃくちゃ余談ですが中村直志氏が名古屋城でイベントを行ったときが2013年の最初の公開の直前でした)
三代将軍家光が京へ上洛する途中に名古屋城に宿泊するということで将軍のために増築した上洛殿。玄関から金ぴかですごかったですが、上洛殿はスケールが違いました。
本丸御殿の素晴らしさはわたしの写真では伝えられないので本当に行ってみてください。
本丸御殿を出て天守閣のほうへ進むと「本丸御殿ミュージアムショップ」もあります。金鯱のお菓子や、屏風・襖絵のポストカード、名古屋の伝統工芸品「有松絞」の小物や外国人が好きそうな忍者グッズなど、いろいろ売っていました。
名古屋城公式ウェブサイトはコチラ↓
https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/
11時00分: おもてなし演武
名古屋城の魅力は建物だけにあらず。名古屋グランパスホームゲームにもよく出陣してくださる「名古屋おもてなし武将隊」「徳川家康と服部半蔵忍者隊」による演武が見られます。
10時40分ごろから最前列で待ってみました(笑)このあと忍者隊の方から説明があり、「小さいお子様連れ」「妊娠中の方」「ご高齢の方」などを前に座ってもらうようアナウンスがありました。その際にレジャーシートの無料貸し出しもあり、忍者隊や陣笠隊の方々が直接配ってくれました。演武に先駆け、小さいお子さんを前に集めての「忍者体操」なるものがおこなわれました。外国の子どもたちも笑顔で参加していてほほえましかったです。
まずは服部半蔵忍者隊の演武から!パルクールを織り交ぜたようなアクロバティックで迫力満点の演武でした。
続いて「名古屋おもてなし武将隊」の演武。この日の出演は徳川家康、前田利家、前田慶次と陣笠隊・踊舞(とうま)と凛太郎でした。各武将の個性が強くてかっこよかったです。戦ってる最中に「今がシャッターチャンスじゃー!」と言ってみたり拍手を欲しがったり緩急があって面白かったです(笑)
名古屋おもてなし武将隊は今年で10周年だそうです。今や全国のさまざまな都市に武将隊が存在するそうですが、この名古屋おもてなし武将隊が火付け役です。
演武のあと2ショットの撮影会もありましたが、混む前にお昼を済ませるため撮影会には参加せず城内を後にしました。
名古屋おもてなし武将隊公式ウェブサイトはコチラ↓
徳川家康と服部半蔵忍者隊のウェブサイトはコチラ↓
11時50分:金シャチ横丁の「徳川忠兵衛」でランチ
2018年の3月に新スポット「金シャチ横丁」がオープンしました。正門側の「義直ゾーン」は伝統・正統のエリアとして定番・老舗のなごやめしが立ち並び、東門側の「宗春ゾーン」は新風・変化のエリアとして新進気鋭のお店が集まっています。やっぱりアウェイサポーターや県外グランパスファミリーには定番のなごやめしを食べてほしいので今回は「義直ゾーン」に行ってきました。
山本屋総本家(味噌煮込みうどん)、矢場とん(みそかつ)、鳥開総本家(名古屋コーチン)などなごやめしのレジェンドが軒を連ねていました。レジェンドは順番待ちの人も多かったので今回はこちらへ。
地産地消にこだわる天丼のお店「徳川忠兵衛」です。
天ぷら(海老2本・一本穴子・海鮮かき揚げ・温玉・野菜1品・ししとう・海苔)・貝汁(赤だし)・香の物
天ぷら(海老2本・かしわ・温玉・野菜2品・ししとう・海苔)・貝汁(赤だし)・香の物
名古屋名物…だったんだ…?天ぷらを味噌で食べたのは初めてでした。名古屋人がおでんにかけるようなドロッとした味噌だれがかかっています。結構濃い味なので、からしをつけて食べることでキリッとスッキリします。
どちらも温玉がのっていて、最後のほうに崩して食べると卵かけご飯のようになるのでオススメですとアナウンスされました。だけど食べ始めて早々に崩してしまいへこみました。
食べ終わってお店を出るとどの飲食店も長蛇の列ができていました。写真撮影より腹の虫を選択してよかった(笑)
徳川忠兵衛のウェブサイトはコチラ↓
12時30分:金シャチ横丁(義直ゾーン)でお土産を物色
同じ義直ゾーンには「なごみゃ」というお土産ショップがあります。定番のスナック、オリジナルビールやお酒、ここでしか買えない和菓子、果ては模造刀や木刀まで!いろいろなものが手に入ります。
今回は何も買いませんでしたが、「NAGOYA」と赤い刺繍の入った黒地に赤いツバのキャップが1080円で売っていて、サッカー観戦用に買おうかめちゃくちゃ悩みました。
金シャチ横丁のウェブサイトはコチラ↓
12時52分:「なごや観光ルートバス メーグル」で移動
義直ゾーンを出るとすぐにバス停があります。次の目的地は地下鉄の駅から少し離れたところにあるので、バスを使って移動します。
今回は「なごや観光ルートバス メーグル」(以下、メーグル)に乗ります。メーグルは名古屋駅を出発してトヨタ産業技術記念館、ノリタケの森、徳川美術館など代表的な観光スポットを巡回する観光に特化したバスです。1乗車210円、メーグル1DAYチケットが500円で利用できます。名古屋市交通局発行の「ドニチエコきっぷ」も利用できるので、乗車の際に見せればOKです。
なごや観光ルートバス「メーグル」
https://www.kotsu.city.nagoya.jp/jp/pc/BUS/TRP0001336.htm
実はわたしも初めて乗りました。名古屋城を出たら次は「徳川美術館」、その次は「文化のみち 二葉館」に停まります。この「文化のみち 二葉館」で下車したら目的地は目の前です。
13時20分: 文化のみち界隈を散策
「文化のみち」とは名古屋城から徳川美術館に至るエリアを指します。江戸時代は武家屋敷として、明治時代には当時の先端産業の会社が集まる場所として、大正時代には起業家たちの屋敷町として栄えたエリアです。そのため歴史的建造物や文化施設が多く、はっきり言って激シブスポットですがわたしは大好きなのに名古屋市民にすらあまり知られていないのでどうしても紹介したくてねじ込みました。映画やドラマのロケ地にも使われているんですよ!
文化のみちの詳細はコチラ↓
http://www.city.nagoya.jp/kankobunkakoryu/page/0000011525.html
・文化のみち 二葉館
メーグルの停留所名になっているとおり、メーグルを降りたら目の前にあるのが「文化のみち 二葉館」。日本初の女優・川上貞奴がパートナーである福沢桃介(福沢諭吉の養子)と暮らしていた邸宅を移築したものです。入場料は大人200円ですが、一日乗車券提示で160円になります。
らせん階段、大きなステンドグラスがとても美しくてロマンを感じます…。
ちなみに余談ですが2010年に放送されたSKE48が出演した東海テレビのドラマ「モウソウ刑事!」の撮影にも使われています。
文化のみち二葉館のウェブサイトはコチラ↓
https://www.futabakan.jp/
・文化のみち 撞木館(しゅもくかん)
二葉館から歩いて4分のところに「文化のみち 撞木館」があります。こちらは陶磁器輸出商の井元為三郎の邸宅で、1996年に名古屋市有形文化財、2008年に景観重要建造物に指定されています。こちらも入館料は大人200円ですが、一日乗車券提示で160円になります。
1階には応接室を利用した喫茶室SHUMOKU CAFEもあります。カフェのみの利用の場合は入館料はなしで入れます。時間とおなかに余裕がなかったので今回は利用しませんでしたが、はちみつパンケーキおいしそうでした…。
文化のみち 撞木館のURLはコチラ↓
https://www.shumokukan.city.nagoya.jp/index.html
15時にスタジアムへ戻るため約50分間と駆け足での見学になってしまいましたが、この文化のみち界隈はまだまだいろいろ見どころがあり、無料で見学できる施設もあるのでぜひ行ってみてください。わたしのオススメは「名古屋市政資料館」です!(ずっといられるので今回はルートから外しました)
撞木館を14時15分ごろ出て、最寄駅の地下鉄桜通線・高岳駅まで徒歩約10分。14時28分発の電車に乗り、瑞穂運動場西駅で下車。
15:00スタジアム到着
予定どおり15時ちょうどにビジター入場ゲートに到着しました。今回は朝シート貼りに来てない上、30分後には列整理が始まるのでこのままシートを貼って待機するのがいいでしょう。
おわりに
前回の第1弾をリリースしたあと、皆さまからここはどうか、あそこもいいよ、とたくさんコメントをいただきました。今回はそれらを参考にしつつ、前回反省した一日乗車券の割引特典をフルに使うことも意識しながらルートを決めました。
第1弾、第2弾といろいろな場所を巡るルートをご提案させていただきましたが、次回は1か所で半日~一日中楽しめるスポットを紹介できればと思います。
わたしもまだまだ知らないところが多いので、ぜひ今回も皆さんのオススメスポットや、この企画を参考にした体験談などをいただけると嬉しいです。