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グランパスが勝つためには?(18節ミニミニレビュー+コラム)

はじめに:18節ミニミニレビュー

開始4分で代えの効かない主力選手しかもキャプテン丸山が怪我。不幸は重なり、マルの治療中(グランパスのフィールドプレーヤーが10人となっており、自動的に数的不利の状況。なおクリアボールを拾われたプレー、慎重さがやや不足していたかもしれませんね………)に失点。その後、マルが交代した時点でヤッヒー・グランパスの事前の想定プランは崩れました。それが全てだったと思います。そんな状況でもボール保持率76%、シュート数26本を記録した上で0-2の敗戦。試合終了のホイッスルと同時に疲労でぶっ倒れる湘南選手達。これはもう、仕方ないと思うんですよ。マルの怪我という不運に加えて相手が良すぎた。細かいことをどうこう言っても無意味な試合だったのではないかと。サッカー関係のライターさんや識者の方々の呟きを引用させていただくと

てあたりで、僕たちファミリーとしては切り替えて応援するしかないのかなと思う今日この頃です。

これで終わりだと流石に「ツイッターで呟け」状態なので、レビューとは離れて、グランパスが勝つためのルートと、成長できているかどうかについて考えてみましょう。

グランパスが勝つためには?

大前提として

  • ヤッヒー・グランパスは相手チームを相手コートに押し込んで攻め倒したい(=ハーフコートゲーム)
  • 押し込めていれば、ボール保持率は高まる
  • シュートはある程度相手を崩した上で打つ(=決まる確率の低いミドル・ロングシュートを打ちまくるみたいなスタイルではない)

この3点を抑えておかねばなりません。そういうスタイル(≒ボール保持型)なんだという前提で考えれば、結果として試合でのボール保持率が高まれば高まるほど良い(=相手を押し込めてる)し、シュート数だって多くなればなるほど良い(=シュートを打てる程度に相手を崩せている)。

実際、湘南戦に代表されるように、最近のグランパスは高いボール保持率と多くのシュート数とを記録しています。ところが、勝てなかった。原因は、前述のらいかーるとさんのツイートを参考にすると、次のどれかまたは全部だと思われます。

運が悪かった

入るはずのシュートが入らなかった、不利な判定だった等々、不運だった。運が悪かっただけならば、同じように戦ってればそのうち勝てるでしょう。大きく変化させる必要は無い。強いて言えばメンタル面で自信を失わないことが大事でしょうか。

※7月12日に中スポで丸山の靭帯損傷が報じられました。症状の軽重は不明ながら、8月中に復帰できれば御の字と思われるため、変化させざるを得なくなりましたね。

下手だった

下手だったから勝てなかったならば、もっと上手くなれば勝てる。ヤッヒーの言う「あとは仕留めるだけ」は上手くなることによって解決するかと思われます。問題は成長速度。上手くなるのが遅れたら今シーズンの上位進出は難しいでしょう。

ネガトラ→ポジトラの問題

単純に言えば、ボールを失ったときの約束事と、奪回した時の約束事とを選手に落し込み、被カウンター防御力およびカウンター攻撃力を高めて勝とうという方向ですね。一番即効性ありそうですけど、ヤッヒーは多分やらないだろうなぁ………。まあ、読めないヤッヒーのことだから意外とやったりするかもしれませんけど!

結局、どうすれば勝てるの?

唯一絶対の正解はありません(断言)。チーム内部でどういう分析・評価・改善をしているかも外部にはわかりません。我々いちファミリーとしては、何に期待したいか、それが重要なんじゃないでしょうか。

あくまで個人的にはですが、成長によって『仕留められるようになる』に期待です。それこそがヤッヒーのロマンだと思うので。

そこで今後の参考になるかもと思い、今年のこれまでの対戦相手の、去年対戦時点からのボール保持率、シュート数とを比べてみました。去年から数字が良化していれば、チームとして成長していると言えるのではないかと。

去年からの成長

去年、対戦実績の無い松本山雅、大分は除外しています。

ボール保持率の比較からスタート。

2018/19のボール保持率の比較
2018/19のボール保持率の比較

アウェー鹿島戦を除いて、全試合でボール保持率が増加しました。10%以上増加した試合に限っても16試合中9試合あり、平均でも2018年の54.25%から63.5%まで増加しました。相手の戦い方の変化やコンディション等々の変動要因は考えられるものの、これだけ保持率が上昇しているならば、間違いなく『グランパスはボールを持てるようになった』と言えるでしょう。

続いてシュート数。

2018/19のシュート数の比較
2018/19のシュート数の比較

ホーム磐田戦とホーム清水戦を除いた全試合でシュート数が去年と比べ増加しました。ある程度崩してからじゃないとほぼシュートを打たないグランパスの傾向を踏まえれば、チームの攻撃力が成長している証拠ではないでしょうか。

最後に被シュート数。

2018/19の被シュート数の比較
2018/19の被シュート数の比較

アウェー東京戦、ホーム磐田戦、アウェー湘南戦、ホーム清水戦以外の12試合で被シュート数は減少しました。少なくとも、『相手にシュートを打たせない』ということについては、守備も成長していると言えるでしょう。

結論

グランパスは去年と比べて間違いなく成長している。

ここのところの『勝てなさ』は個人的には上手くなることによって解決して欲しい。

最後に:今年の分水嶺はアウェー川崎戦だった

2018年の、保持率45%、シュート数5、被シュート数20と圧倒されて負けた試合と比べ、2019年では保持率55%、シュート数9、被シュート数10とほぼ互角の数字で結果も引分け。

ボール保持率で見るとハッキリわかるんですが、川崎戦以前のボール保持率平均が61.4%だったのに対し、川崎戦以後(大分と松本を除いた4試合:アウェー仙台、ホーム清水、アウェー神戸、ホーム湘南)では平均71.25%を記録しました。2018年のそれら4試合の保持率平均53.75%と比べて約18%も保持率が増加したことになります。

数字からは、

『Jリーグ有数の前から奪う川崎相手に真っ向から互角の勝負をしたグランパスに対し、相手チームは前で奪うのをほぼ諦めて撤退守備をしているのではないか』

と推測できます。

なかなか辛い状況ながら、アウェーセレッソ戦でそんな状況を吹っ飛ばしてくれる勝利を見せて欲しいですね。

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