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2020年2月版グランパス選手名鑑 DF編

戦力を専門誌で高く評価されている2020年のグランパスのなかで、実は弱点と言えるポジションがあります。それがDFです。相手FWが年々大型化していくなかで、グランパスのDFメンバーの中で185cmを越える選手は、なんと藤井陽也の1人だけ。明らかに高さが不足しています。

そのため、CKの守備では風間八宏さんの時代は191cmのジョーをキッカー側(ニアサイドと言います)のゴール隅に置くことでニアをケアしていました。セットプレーの守備を変えたフィッカデンティ監督のサッカーではセットプレーで失点を重ねたことは記憶に新しいです。

190cm越えはジョーだけ。あとは185cmを越える選手がレギュラーにいないグランパスにとって、セットプレーは鬼門と言えるでしょう。そして今年の序盤戦はジョーも居ません。

高さはない、ならば守り方で工夫するしかない。DF陣の進化が必要になってくると思われます。

それでは、DF陣を紹介していきましょう。

DF

3 丸山祐市

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  • 生年月日 1989/6/16
  • シーズン中の年齢 31歳
  • 出身 東京都
  • 身長 / 体重 182/75
  • 紹介

名古屋グランパスのキャプテン。身体を張った守備と、DFラインからの美しいフィードが特徴です。DFとしては182cmとあまり大きいわけではありませんが、競り負けるシーンもそれほど多くありません。それだけポジショニングが旨いということでしょう。

  • 課題

身体を張った守備をするということは、それだけ接触プレーが多いということ。実際プレー中にも痛むシーンが多いということでもあります。年齢も31歳、徐々に無理が利かなくなってくる年代です。実際昨年長期離脱がありましたが、そこからの復帰後もなかなかパフォーマンスがあがりませんでした。身体のケアをしっかりとしてくれること。これに尽きます。

  • 期待

中谷進之介とのコンビも、もう1年半になります。センターバック二人では守備ができるものではありませんが、守備を熟成して、今年こそ失点を減らして欲しいところです。

4 中谷進之介

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  • 生年月日 1996/3/24
  • シーズン中の年齢 24歳
  • 出身 千葉県
  • 身長 / 体重 184/77
  • 紹介

グランパスDFの特攻隊長。身長こそ184cmと大きくありませんが、その機動力は名古屋グランパスの「ほったらかしディフェンス」を支えてくれました。炎のディフェンダー、という記事を以前紹介しましたが、その熱いディフェンスは、まさに「闘将」の名を引き継ぐに値するものだと思っています。

  • 課題

確実に言えるのは、中谷進之介と丸山祐市の2人がいくら頑張っても、2人だけでは守り切れるものではないということ。ということは中盤への指示、人を動かすということがもっと必要になってくるということ。マルがそれほど発信が多いタイプではない、柔らか系のキャプテンなので、シンちゃんがガンガン要求をしていかないといけない、と思っています。

  • 期待

インサイドグランパスのインタビューでも書かれていたのですが、「自分の理解を超えた考え方なので、受け入れるのは簡単なことではありませんでした。でも、まずは受け入れて、トライしてみる。そういうメンタル面の変化があったプレシーズンでした。」という考え方ができるのは、すごいこと。

まだまだ進化することを予感させられます。

5 千葉和彦

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  • 生年月日 1985/6/21
  • シーズン中の年齢 35歳
  • 出身 北海道
  • 身長 / 体重 183/77
  • 紹介

チバティーマーキュリーで開幕から話題をさらいましたが、本業のDFではあまり活躍ができませんでした。2019年の春期キャンプでFC東京に9:3で負けたところでポジションを失ってしまったのかと思われます。(この試合以降、ハイラインへの要求が厳しくなってきたとのこと)

ただ、移籍してきた選手へのケアなど、人間として本当に尊敬できる選手です。

  • 課題

アジリティが一番課題ではありますが、それはいかんともしがたいところ。ルヴァンカップの試合で見ると、名古屋の守備の仕方に戸惑っているようなシーンも見られました。しかし、経験深いディフェンダーのノウハウが活きるシーンはシーズン中に何度もあるはず。比較的普通の監督になった2020年のシーズンは、案外活躍できるかもしれません。

  • 期待

発信の多いベテランが少ないグランパスにおいてはとても貴重な選手。今年の選手構成だとベンチ入りも難しいかもしれませんが、チームを支える部分ではとても期待しています。

6 宮原和也

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  • 生年月日 1996/3/22
  • シーズン中の年齢 24歳
  • 出身 広島県
  • 身長 / 体重 172/67
  • 紹介

右サイドの守備職人。相手にとっての左サイドというのは攻撃のキーマンが寄ってくることの多いポジションですが、宮原和也がいるだけで、そこそこなんとかしてくれるだろう、という期待があります。

  • 課題

やはり宮原和也の課題はクロスです。右サイドであれだけ崩して、クロスの選択肢がないのはかなり痛い。クロスについては、きちんと指導を受けた方が良いのではないかと思います。

そして何よりちゃんと怪我を治すこと。シャビエルのように無理を続けていると、ほぼ持病になってしまうこともあります。全快、それがマストです。

  • 期待

昨年開花した得点感覚。フィッカデンティ監督のサッカーではなかなか活かせないかもしれませんが、スペースを突いていくこと自体は悪いわけではありません。相手陣内でのプレーの選択肢をもっと増やすことができれば、日本代表も夢ではないと思っています。

13 藤井陽也

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  • 生年月日 2000/12/26
  • シーズン中の年齢 20歳
  • 出身 愛知県春日井市
  • 身長 / 体重 187/76
  • 紹介

早稲田大学進学か?と思われていましたが、急遽昇格となった驚きからはじまった1年でした。高卒ルーキーで5試合出場は立派。高校生だった2018年からすると、プレーも長足の進歩がありました。

名古屋グランパスで唯一185cm越えの高さを持つ選手。昨年に比べて身長も+2cm。そしてスピードもそこそこある素晴らしい素材です。

  • 課題

身体能力というハードウェアに優れている一方で、認知から判断というソフトウェアの部分がまだまだと感じられます。川崎フロンターレ戦でも、レアンドロ・ダミアンなどとの勝負で振られるシーンもありました。駆け引きや、スピードを落とさない範囲での筋力向上など、やるべきことはたくさんあります。

  • 期待

グラぽの記事でも書かれているように、身体のコーディネーションの高さが特徴です。身体の大きな選手はなかなか身体をうまく使い切れないケースが多いのですが、185cmを越える選手でこれだけ使いこなせる選手は多くありません。また、素早く正確な反応もできる。これも希有な才能です。

名古屋相手にパワープレーをしかけてくるチームも少なくない現状を考えると、シーズン当初はパワープレー対策で途中出場が増えそうです。

23 吉田豊

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  • 生年月日 1990/2/17
  • シーズン中の年齢 30歳
  • 出身 静岡県
  • 身長 / 体重 168/72
  • 紹介

守備でも攻撃でも機動力は高く、本当に「どこにでもいる」と言う言葉がふさわしい選手。守備の粘り強さにどれだけ救われたか。チームのなかでは、ユーモアあふれる盛り上げ役としても定着しつつある選手。本当に来てくれてよかった。

  • 課題

宮原和也ほどではないものの、クロスが得意とは言い難い。クロスの精度と質については、太田宏介から盗んで欲しい。また高さはないので、セットプレー時に狙い所にされていることが何遍もあった。ただ身長は今から伸ばすことはできないので、守り方を工夫して貰うしかない。

  • 期待

まずは怪我を治すこと。鳥栖戦での怪我以来、まだ実戦に復帰できていない状況。

秋山陽介と熾烈なポジション争いを繰り広げて、お互いに高め合って欲しい。

26 成瀬竣平

成瀬竣平
成瀬竣平(U-18時代)
  • 生年月日 2001/1/17
  • シーズン中の年齢 19歳
  • 出身 愛知県瀬戸市
  • 身長 / 体重 166/63
  • 紹介

名古屋グランパスの突貫小僧。名古屋グランパスU-18時代の写真を見ていると、集合写真以外では背中ばかり。それだけ攻め上がっていくシーンが印象的というところ。勇気と、実行に移すチカラ、それこそが成瀬竣平の魅力です。

  • 課題

本来はアタッカーということもありますが、守備に回ったときの上手さには欠ける。一方でフィッカデンティ監督によって、相当な指導が行われているようで、標準的な守備を身につけられたら、レギュラー取りも夢じゃないはずです。

  • 期待

宮原和也の怪我で降って湧いたチャンス。これを掴みたい。昨年は出場機会はカップ戦合わせてもわずか2試合。宮原和也が戻ると思われる3月までに、なんとかアドバンテージを見せたい。宮原和也よりもスピードがあり、クロスも積極的にあげられる。そういう魅力を見せつけて欲しい。

28 吉田晃

(動画:ゲキサカさん)

  • 生年月日 2001/7/9
  • シーズン中の年齢 19歳
  • 出身 福岡県
  • 身長 / 体重 184/70
  • 紹介

朴訥というか、まだ人前で行動することにあまり慣れていない感じがする新人センターバック。菅原由勢に似ているというところも特徴。キャンプ中の千葉のイジリという名前のフォローもあり、だいぶ溶け込んできているよう。バランみたいになりたい、とのこと。

  • 課題

チーム事情で右サイドバックの控えをやらされているが、もともとスピードはあるタイプらしいので、それを活かせ、ということだと考えています。サイドをやるということはボールも相手も来る角度が180度しかありません。プロのスピードに慣れるには良い鍛錬かもしれません。

  • 期待

ヘディングの高さに自信がある、ということなので、まずは身体を鍛えて、きちんと試合に絡めるように。おそらく特徴的には藤井陽也に近いものがあると思うので、まずは半年、身体を作り上げて欲しいです。

36 太田宏介

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  • 生年月日 1987/7/23
  • シーズン中の年齢 33歳
  • 出身 東京都
  • 身長 / 体重 179/78
  • 紹介

昨季終盤に加入したサイドアタッカー。フリーキックとクロスに特徴がある選手。試合でも惜しいフリーキックがいくつもあった。

  • 課題

なにげに怪我離脱が多い。33歳という年齢を考えると仕方が無い部分があるかもしれないが、昨季も怪我からの復帰後、なかなかパフォーマンスがあがらなかった。今年もキャンプ中盤から離脱中で、2月中は難しそう。フルコンディションで復帰をして欲しい。

  • 期待

セットプレーのキッカーは、前田直輝が担うこともあるくらい問題のあるポイント。早く全快で復帰して、チャンスを作って欲しい

次回は2月19日火曜日:MF編です。

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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