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[ルール] [ジャッジリプレイ] Jリーグジャッジリプレイの内容を補足する

ルールを知ることは、試合を見たときに「よくわからない判定があってストレスを溜める」ということを無くすためにとても大事なこと。

グラぽではグランパスの試合でストレスが溜まらないように、しつこくルールについて取り上げます。諦めがつかないのはだいたい、判定そのものに納得がいかないからだと思います。納得できれば少しでもストレスを軽減できるのではないかと考えています。

Jリーグジャッジリプレイで、32節横浜FC戦の判定についてかなり長く取り上げられましたので、その内容を紹介し、補足します。

ハンドかどうかについて

  • 平畠さんの意見「時間的余裕も距離もあったのでハンドになってもしょうがない」
  • 原さんの意見「手だけに当たっているわけではないが、距離もあるし、ヘディングなのでスピードもそれほどない。対応することができたのではないか」
  • 廣嶋さんの意見「ハンドになる。でも自分が主審のときには笛を吹かず流すかもしれない。勇気の問題もある。腕の位置ではハンドにすることはできない。ただ距離も時間もある。あそこに腕を残しているということは意図があって残していると考えられる

これは前回の記事の繰り返しになりますが、判定の仕組みは、

事実x主観xルール

です。

主観=ハンドの場合は、意図的か・意図的ではないかの見え方です。

意図があったかどうかは競技者本人にしか分かりません。そこで、審判員は主に「手や腕の動かし方」を見て意図の有無を判断します。

今回廣嶋さんは、十分に避けられる時間と距離があったにも関わらず、回避行動をしなかったことで意図があった、という判断をしました。

前回ポイントとしてあげた

  1. 意図的かどうか
  2. 手や腕に当たった直後に、得点 又は得点機会が生まれたか
  3. 手や腕が不自然な位置にあったか

のうち2と3についてはまったく問題がなかったため、1の判断になります。これはとても難しいのです。短い時間での判定なので余計です。

廣嶋さんが「自分が主審のときには、笛を吹かずに流すかもしれない。」という言葉を尊重しましょう。Jリーグジャッジリプレイではハンドの解釈が示されましたが、それが絶対ではない、逆もまたあり得るということを理解することも大事です。本稿についてあるびとろさんからもご意見いただきましたが、レフェリングは様々な見方ができるものです。(VARでのオフサイドのように)ハッキリと白黒がつけられないものを決定づけなければならないということを理解し、そのときのレフェリーの判断を尊重しましょう。(あるびとろさんの意見をもとに 13:57追記)

それでも判定に愚痴をいいたいこともあるかもしれません。サポーターですもの。そんなときはTwitterでDMくれれば愚痴にはつきあいますよ。

副審と主審が協議して変更したことについて

  • 平畠さんの意見「一番近くにいた主審の判定がなぜ変わったのかわからない。納得感が欲しいところ」
    • ”どちらともとれるシーンだった。それなら最初に決めた主審の意見を尊重したほうがよかったのではないか。どういう経緯で変わったのか知りたい”という意見を紹介。
  • 原さんの意見「判定はどちらとも言えるもので難しかった。どういった経緯で変わったかどうかを誰もが知りたい」
  • 廣嶋さんの意見「わたしが副審ならばここの判断には手出ししません。レフェリー(主審)は手に当たったという事実を見ている。事実を副審しか見ておらず、主審が見ていないときには伝えなければならない。しかし事実をどう判断するかは主審の仕事
    • (13:18 OTC公式さん からのアドバイスで追記) 事実をどう判断するかは主審の仕事というのはとても重要。例えば、アドバンテージは主審しか判断できないとかはこのためです
    • 研修会のなかでは、副審しかもっていない情報があれば伝えた方がいいという指導はしている
    • ただし副審が「強く」進言することで判定に影響を与えることは望ましくない

「事実の見落としは副審の方がフォローするべきである」ということは間違いありません。事実の見落としは今回の場合はなかったと思います。なのであとは事実の解釈=主観です。

「事実」があったことの共有ということについては、インカムの導入などもあり、しっかりできるようになっています。

ただ、主観の部分にまで副審が立ち入っていたのかどうか。そこまではわかりません。

ただ事実の確認以外の部分で、主観の範囲のことを副審のかたが立ち入っていたのだとしたら、そここそが一番の問題なのではないでしょうか。そのようなことがあった・ないに関わらず、一度レフェリーの皆さんで、どのように振る舞うべきなのか、研修会などでも確認をいただいたほうが良いのではないでしょうか。

マネジメントについて

廣嶋さんの意見

  • どちらに判定しても、もう一方がフラストレーションを溜める展開である
  • グランパスのキャプテン(丸山祐市)は、当初抗議を協力的に止めていた。
  • 両チームの話ができる選手を呼んで、なぜ判定を変えたのか、どうして決断したのか、なぜドロップボールなのかを説明して、納得させる時間が必要だったと思う
    • 丸山祐市がドロップボールに対して異議を示すようなジェスチャーをしているので、そういった説明が足りていなかったのではないかと考えられる

こちらについては前回紹介したあるびとろさんの記事 【速報版】WRA#2-0 PK取り消しとマネジメント 名古屋-横浜FC(池内明彦主審)|Árbitro(あるびとろ) の通りかな、という印象です。

廣嶋さんの対案は納得がいくものです。

また桑原さんからも「きちんとコミュニケーションが取れていれば、ガブリエル・シャビエル選手の退場は防げたのではないか」という提示もありました。

DAZNで見直すかぎり、ドロップボールの時点でシャビエルはゴールキーパーに抗議で詰め寄るような姿勢を見せており、あの時点で危険な匂いがプンプンしていました。

グランパスの内部からも、「そこで周囲の選手からシャビエルを落ち着かせるようにフォローできたのでは?」という風に思います。そこが残念なところであります。

まさにカタキバ・オレさんのおっしゃるとおりで、サポーターからもシャビエルをなだめる、冷静に今勝ち点3のほうが大事ってことを思い出させることができれば・・・それが制限されるところが厳しいところですね。

サポーターで改善できるところ

今回の試合、天皇杯出場とACL出場枠、さらにはパロマ瑞穂スタジアムのラストゲームという、あまりにも大きなものがかかりすぎていたゲームですので、そこに対する想いが強くあるのは間違いありません。私自身も現場では南スタンドにいたので何も見えませんでした。そのため訳もわからず、大きなストレスを溜めていたところでした。

それなのにいまになってハンドでも良かったのでは?というコメントをJリーグジャッジリプレイで貰って、かえってモヤモヤしてしまっている方がいるかもしれません。

ヒトと出来事を分けて考えよう

今回、記事をあげてみていった中で、主審への強い言葉を使った非難がいくつも見られました。

グラぽは、「人間は何歳になっても自分が成長しようと思う限り、成長することはできる」と考えています。既に中堅どころといっていい池内レフェリーであっても、成長することができるはずです。

ハンドかどうかの難しい判定についてよりも、(1)自分の判断に自信を持つこと と (2)マネジメント についてはいくらでも向上できる余地があるのではないか、と思います。ただし、今回の「レフェリングの結果」については多少の非難はあっても仕方ないと思いますが、個人についての攻撃や「辞めろ」のような中傷はさけるべきです。

憂さ晴らしで中傷や個人攻撃を続けていくことは、空気が悪くなることを招きます。そういう空気の悪いところからはヒトがどんどんいなくなります。今年VARが導入できなかった理由は「密を避ける」だけではなく、過密日程でVARに耐えられる人材を用意できない、という要素もありました。

それだけに審判になりたいと思わなくなるような誹謗中傷などは避けるようにしましょう。自分の好きなコンテンツを支えようと思ったら、全世界に相手に憂さ晴らしをすることは止めましょう。

ルールを深く知ろう

リード文の繰り返しになりますが、知らないということは、なにがおきたのか、なぜそうなったのかわからなくてストレスを溜めることになります。知識をつけましょう。

知識があったほうが楽しいことに集中できます。そのためにも是非ルールを深く知りましょう。

グラぽでは、そのためにこれからも様々な判定などの疑問を解消できるように紹介を続けていこうと思います。

最後に

レフェリーは本当に難しい仕事で、ある程度のミスが発生することはあらかじめ覚悟しておかなければなりません。

今回取り上げたJリーグジャッジリプレイはみんなでルールを知ることができるようにするための番組です。決して審判のミスを晒し上げるための番組ではありません。ジャッジの難しさを皆が知って、共通理解を作り上げるための場です。そうやってみんなのリテラシーを改善していけば、実はレフェリングの結果も向上していくと思うのです。

今回の件でも、少なくとも改善できるところは見つかりました。改善できることが見つかったら、改善すればよいのです。これからの改善に期待しましょう。

 

池内さんはこれくらい堂々としていてもいい
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About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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