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サガン鳥栖に突き付けられた課題と、中断までを振り返る #grampus

サガン鳥栖に突き付けられた課題と、中断までを振り返る #grampus

鳥栖に負けました。これで鳥栖にはシーズンダブルを喰らったことになるし、グランパスの順位は暫定5位まで降下。優勝は……首位と勝点差21ってのをどう評価するかという感じですが(正直、無理であろう)……ACL圏内も若干怪しくなってきましたね。鳥栖に負けたよウェーン(´;ω;`) で終わりでは面白くもなんともないので、今後の課題と、中断期間に入ったことだし、前半戦の総括ということで、考えていきましょう。

鳥栖戦:どうしようもないコンディション不良……だけではなく

ACLの中二日6連戦、帰国後の天皇杯を経て、中二日でこの試合に臨んだグランパス選手陣。ハッキリ言って、隠しようもないコンディション不良が目立ちました。しかし、コンディション悪かったよねー仕方ないよねーと嘆いていても仕方ない。まず、課題面について詳しくはゆってぃさんのレビューを読んでもらうとして

チームとしての「本当の強さ」が試される 2021年J1リーグ第20節 サガン鳥栖戦レビュー #grampus #サガン鳥栖

ざっくり要約すると、グランパスの守備ブロックの長所であるコンパクトさを、鳥栖に引き延ばされて、壊された。個人的に見事だと思ったのはグランパスDFラインの背後を突く攻撃(いわゆる、裏抜け)。裏抜けの動きだしとパスとの意図・タイミングがよく合っていて、グランパスDFラインを思いっきり押し下げられました。2点目は裏抜け一発からのスーパーボレーでもありました。鳥栖の、相手守備中央スペースを空けさせるやり方は、他チームではなかなか再現も難しいと思うのですが、裏抜けからグランパスの守備を壊そうとするのは参考にされることでしょう。

総じて鳥栖の攻撃は見事でしたね。グランパスが万全のコンディションでも、勝てるかどうかはかなり微妙でした。完敗でした。

守備の課題

今シーズンのJ1において、グランパスの失点相手は、福岡、鳥栖、川崎、鹿島、仙台の5チーム。内、1試合で複数失点したのは鳥栖、川崎、鹿島で、いずれも敗戦でした。この3チームに加え、まだ対戦していないマリノスと、元気なイニエスタがいる前提での神戸を足した計5チームが「グランパスの守備を攻略できるチーム」と言えるんじゃないでしょうか。

では、そんな攻撃手段を持つ相手にどう立ち向かえばいいのか? 同じように守っていても同じようにヤられるだけではないか? ……と考えたところで気付いたんですよ。鳥栖、川崎、鹿島はリーグでの対戦がホーム&アウェー共に終わってますやん。てことは、マリノスとイニエスタ神戸を除いて、J1リーグに限って言えば、同じように守っても中断前同様にだいたい守れるだろうし、勝点を積めると思われます。ならまあ、それでも別に良いんじゃないですかね。

もしカップ戦を勝ち進めたら、鳥栖、川崎、鹿島とまた対戦機会がある、という点を除けば……。

攻撃の課題

さて、21試合消化でグランパスの得点は23(多い順で20チーム中11位)、失点は16(少ない順で3位タイ)。上位の川崎、マリノス、神戸が35得点以上ですから、順位を上げるための課題は明確です。得点力不足ですね。現状のグランパス、2020シーズンと比べて「リーグで中~中の下くらいの攻撃力と、リーグ上位の守備力」との点はまったく変わっていませんし、チームトップスコアラーも去年同様マテウスです。変わった点と言えば稲垣の得点数UPくらいですが、去年の阿部の分を稲垣が得点してると思えば、トータルとしては変わらない。

去年からフィッカデンティ監督の指揮を見ていて、特に遅攻において監督主導での攻撃力アップはちょっと厳しいのかと思っています。強いて言えば、主に3センターで主体的にボールを持つ路線にまだ可能性があるか……? くらい。リーグぶっちぎりの守備力で全対戦相手を1失点以下に抑えられるなら、それでも優勝できるんでしょうけど、そうではない。ならば、より上位を狙うために、攻撃力アップのために、残された手段は主に二つ。

  • 前で奪って攻め切るか
  • 選手を上位互換に入れ替えるか

です。

前で奪う路線

要するにハイライン・ハイプレスからの速攻です。今年、アウェー川崎戦でリードされた後にいきなりめっちゃ前プレするようになって、1点差まで追い上げたじゃないですか。あれがフィッカデンティの指揮だったのか、コーチのコンカの指揮だったかは不明ながら、「やろうと思えばハイプレスできる選手達が揃っている」のは事実。川崎やマリノス等の上位チームであっても、ビルドアップには何か弱点を持っています。それを一番良かった時の湘南みたいな前プレで粉砕する路線、グランパス史上そういうの無いので見てみたい気はする……ただしハラスメント的な意味でのドーピングは無しでお願いします。

問題はベンチ側の勇気とやる気と自己評価。今のままでは届かない高みに手を伸ばしたいなら、取り組むべきだと思いますし、届かなくても仕方ないと思うなら、やる必要ないでしょう。

選手入替路線

獲れちゃったよヤクブ・シュヴィルツォク。🍞大怪我でFWどうすんの? ムー(・Θ・)復帰を無理やり早くさせる? 状態からのまさかの現役ポーランド代表獲得。戦い方を変えずに攻撃力(と守備力も)を向上させたいなら、選手の入れ替え路線が手っ取り早いわけです。ずぅーっと「ストライカーいないがね……」と投げていたフィッカデンティをシュヴィルツォクは満足させられるのか? Youtube等見る限りでは、それなりの質のチャンスをそれなりの数だけ用意してやれば普通に点取りそう。それなりの質のチャンスをそれなりの数用意できるのかという問題については知りません。柿谷を信じよう。

一方、グランパスの攻撃の要は両サイドですよね。マテウスは去年くらいのペースでゴール・アシストを積み上げてくれていますが、前田と相馬(と齊藤)の数字には非常に不満ですし、冷たいことを言うようですが、上位互換を用意できるなら彼らも入れ替え対象でしょう(用意できるとは言ってない)……怒らないで! 選手入替路線っていうのは極論するとレアル・マドリードなんで、そういう話になっちゃうしお金もかかるわけです。

まとめ:再開後に向かって

なんかまだセンターバック獲るかも的なことを大森さんが言ってますし、獲るだけじゃなく(レンタル)放出もあるかもしれません。他所のチームも、再開後までにチーム構成が変わっている可能性、大いにあります。ということは現状あんま具体的な予想をしても、多分、外れます。しばらくはオリンピックを楽しみつつ選手の移籍ニュースに一喜一憂して、さあこのチームで再開後を戦うよって見えてきたところで、もっと具体的に見所とか考えましょう。

最後に、この1か月ほど、グランパス関係者の皆さん、過酷な隔離環境での連戦、本当にお疲れさまでした。ご家族と楽しい日々をお過ごしください。でも錦とかで羽目を外しちゃだめだゾ! ファミリーとの約束だ。

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