2026年8月7日時点の概況
他チームが派手にIN/OUTあった中で、ほぼ無風だった名古屋グランパス。既に期限付き移籍で加入中だった高嶺朋樹が完全移籍加入。あとは大磯竜輝が脳しんとうからの復帰で残り半年を特別指定。やはり来年2月加入予定のオディケチソン太地・白男川羚斗、さらに高1の竹内悠三・深谷朔共の2種トップ出場可登録があっただけで、あとはOUTのみ。
OUTは移籍先を探していたイーブスが契約解除。椎橋慧也がアビスパ福岡に完全移籍以外に、なんと行徳・貴田・倍井・加藤以外に追加で7名の期限付き移籍が発表され、計11人の期限付き移籍が発表されました。
J1百年構想リーグ開始時は36名とちょっと多すぎと感じましたが、シーズン中に宮と椎橋が移籍と期限付き移籍をし、今回のOUTを反映すると27名+2種トップ出場登録可/特別指定の5名を合わせて32名の体制となりました。高3の2人(恒吉良真はしばらくは怪我療養中)と、特別指定の大磯竜輝は2027年2月に加入しますので新加入のようなもんです。
今年のスカッドはどう?
J1百年構想リーグ開始前の図と比べると、だいぶ整理されたと思われます。
兼任のポジションはあれど確実に薄いというポジションはありません。CB中央も藤井陽也と佐藤瑶大がいれば十分です。
年齢層別の一覧です。だいぶバランスがよくなりました。真ん中あたりが期限付き移籍が多いのは気になりますが仕方ありません。主力は28歳から31歳の層。サッカー選手としては一番脂がのりきっている年代です。
彼らの活躍に期待しましょう!
GK:ダンが離脱していて、ピサノが代表にいっちゃうと2人だけになるけど大丈夫?
昨シーズン終盤も同じようなことを話題にした覚えがありますが、そういうときのためのGK4人制です。萩裕陽と武田洋平を信じましょう。さらに怪我人が出ればU-18から借りたり、緊急補強をすることになるでしょう。
とりあえず、アジア大会の日本代表メンバーは9月6日の試合までは出られるはずなので、シュミット・ダニエルにはそこまでに復帰してもらう、というのが目標になるのではないでしょうか。
現在でも軽くジョギングやキャッチング練習はできているので、1ヶ月あれば復帰できてもおかしくはありません。それでも間に合わなければ、萩裕陽のデビューもあり得るかもしれません。
DF:左CBは誰がやることになる?
北海道コンサドーレ札幌戦では野上結貴が務めていました。昨季終盤は佐藤瑶大がやっていましたが、三國ケネディエブスが抜けたために佐藤瑶大は真ん中の練習を中心にやっているようです。
野上結貴はミシャ式の3CBとしてはロングボール以外は非常に理想的な振る舞いができるので、それが理由かもしれません。ただベテランですので佐藤瑶大の出場機会がまったくないとは思いません。
2人で高め合って欲しいですね。
CMF:森島・高嶺・稲垣誰が出る?
今年はいまのところ高嶺朋樹はセントラルで勝負する模様です。
3人を比較すると(乱暴ですが主観で)こんな感じだと思います。(主観ですのお許しを)
稲垣祥 | 森島司 | 高嶺朋樹 | |
|---|---|---|---|
守備力 | ◎ | △ | ◎ |
ビルドアップとゲームメイク | △ | ◎ | ○ |
PA内侵入 | ◎ | ○ | ◎ |
フィニッシュ・ミドルシュート | ◎ | ◎ | ○ |
攻守の切り替え(攻→守) | ◎ | △ | ○ |
攻守の切り替え(守→攻) | △ | ◎ | △ |
スペースの管理 | ○ | ○ | △ |
自分の印象的には稲垣祥と高嶺朋樹はとてもよく似ていると思っています。守備力とフィニッシュに絡み、PA内に侵入するチカラがあります。一方でゲームメイカーとしては森島司が3人のなかで一枚上手という印象です。
コンサドーレ戦では稲垣祥・高嶺朋樹のコンビになりましたが、中盤を作りにいくときには森島司のチカラがきっと必要になります。
攻撃的布陣では昨年同様、高嶺朋樹を左CBに下げて3人同時投入もあるでしょう。ただ連戦もある新シーズンですので、まずは3人でローテーションしていくことになるのではないでしょうか。
WB:どの組み合わせが一番よい?
コンサドーレ戦では浅野雄也と中山克広が起用され、途中で白男川羚斗が投入されました。
そこから見ても仕掛ける能力が重要とされているのでは、というのが印象です。
ただ、右サイドはマテウス・カストロとの相性が重要になってくると思います。彼の動きを理解し、バランスを取れる選手が必要、ということで、和泉竜司が起用される可能性も十分にあるのでは、と思っています。
シャドー:マテウス・カストロをどう組み込めるのか?
コンサドーレ戦を見ればわかるように、マテウス・カストロは「もろはのつるぎ」です。攻撃力はかなりアップしますが、守備や攻撃の組み立てにデメリットがありました。
- 前線からの守備はボールホルダーに着くだけ
- 中盤からのボールを引き出す動きはあまりせず、守備ラインとの駆け引きに集中
コンサドーレ戦では前後分断の原因にもなっていました。
ハマれば爆発的な攻撃力を持つだけに、マテウスをどう組み込むのか、いや「組み込めるのか」が。そこに成功するかどうかが、名古屋グランパスの2026/27シーズンを左右するといって間違いないでしょう。
CF:山岸祐也と杉浦駿吾だけで大丈夫?
なんなら永井謙佑も、木村勇大もできますよ?というのは建前です。
山岸祐也は90分フル出場をずっと続けていける選手ではありません。したとしてもバテバテで動けなくなります。そうなると現状、控えとして永井謙佑か杉浦駿吾を投入するしかありません。
実は自分はここにポジションを争う選手として、マルクス・ヴィニシウスを推します。
J1百年構想リーグでも見せたヘディングの強さ、シュート力はCFでもやっていけるものです。
個人的には負傷が癒えたら、ここにチャレンジしてもらいたいと思っています。現状シャドーは十分に人数がいるわけですからね。
U-21リーグ人数足りる?
U-21リーグ、人たりませんね。そうなるとU18から借りるしかありません。
こちらの記事で語られているように、以下の考えです。基本的に「より高いレベルで90分に近い出場機会を確保してもらう」というのが指針です。経験を最大化しよう、という感じですね。
- U-21リーグでスタメン出場できる選手なのであれば、U-18の選手であってもそっちでスタメン出場してもらう。
- U-21リーグでサブだけど、U-18ならスタメンの場合は、U-18プレミアリーグでスタメン出場してもらう。
- 逆にプレミアリーグのスタメンでないんだったら、そこは次の違った景色を見てもらうためにU-21のサブに入ってもらう
個人的には納得のいく指針です。
これで実は煽りを喰らうのがU-18Bです。昨年もU-18の怪我人の多さの煽りを喰らい、だいぶ苦労したチームです。担当のコーチは苦労しますね・・・。ですが経験を最大化する指針は選手にとっては良いことだと思っています。
期限付き移籍は帰ってくる?
加藤玄はおそらく3年の契約を結んでいると思われますので、残り1年半あります。稲垣祥もあと何年できるかわかりませんので後継者は必要です。名古屋グランパスは経験を積んで帰ってきて貰いたい。RB大宮アルディージャとしては借りパクを狙いたいというところで、最終的には本人がどっちでやりたいかになると思います。J1昇格できるかどうかが大きいかもしれませんね。
三國ケネディエブスについても同様で、かなりのコストをかけてJ1主力級に育てた名古屋グランパスとしては戻したい。あの高さと身体能力は魅力ですからね。アビスパ福岡は借りパクする気満々でしょうが、問題はそこそこ分厚い福岡のセンターバック陣でレギュラーをとれるかどうかです。控えだったらかわらないわけで、レギュラーが獲れれば本人は移籍したくなるでしょう。そうなってしまったときにはグランパス側にはどうすることもできません。
その他、育成型期限付き移籍組は間違いなく戻すつもりだと思われます。出場機会を積ませたいから出しているわけですからね。
基本的に期限付き移籍の場合も、そこがいい、となったら完全移籍になってしまうのは仕方ありません。名古屋グランパスとしては選手が経験を積んでくれることを願って期限付き移籍に出しているわけですが、何人かはそういう選手が出てきてもおかしくないでしょう。難しいですよね。
ズバリ、優勝は狙える?
「闘う前から諦めるヤツがいるかよ!」
もちろん狙うはずです。
J1リーグは世界でも1位と20位の実力差が少ないリーグ、ちょっとした巡り合わせで上位進出ができますし、運がないとどんなチームでも降格危機に陥ります。
気を抜かず、1勝でも多くしてもらいたいですね。その先にACL-Eliteや優勝があるはずです。
スタッフ変遷


基本的に大塚コーチが追加された以外は留任となりました。
良いシーズンになりますように



