2015年11月24日付けで、既報の通り、小倉隆史GM補佐が、GM兼監督というクラブ初の全権監督になることが報じられています。
http://nagoya-grampus.jp/information/pressrelease/2015/1124gm2016gm.php
小倉隆史GM兼監督の就任をもって、久米一正代表取締役社長兼GMはGM職を退任し、代表取締役社長になることも合わせて発表されています。
世の中のすべての職業において、新人の時代というのはあります。はじめてその仕事をするときは、勝手がよくわからずにうまくいかないこともよくあります。
かつて、ピクシーも同じように、監督業未経験のまま(そもそもライセンスも持っていない状態で無理やりライセンスを発行してもらって)監督に就任しました。
それもかなり不安だったわけですが、ピクシーはボスコという経験豊富なコーチをアシスタントとして連れて来ていました。
また、さらに「ピクシーを失敗させられない」とスタッフ全員で、時代錯誤かもしれませんが血判状を作って、みんなで全力でサポートをする、という「チームが1つになっている」状態を作っていました。
その結果、初年度3位、3年目優勝、4年目2位という素晴らしい成績を収めることができました。
経験の少ない監督を迎える場合には、
1)優秀なアシスタントの存在
2)チーム一丸となったサポート体制
この2つがあるから成功できるのだと思います。
しかし、今回はどうでしょうか。
単純に監督業自体もはじめてながら、GMを単独で行うのもはじめて、という状態です。そう、GMも兼任なのです。
GMのはじめてにもサポートは必要でしょう。ただ、GMに関しては久米社長が在任なので、補佐的な動きはできるとは思います。
とはいえ、
3)なんらかの負荷軽減策
が3つめの成功要因として必要なのではないでしょうか。
1)に関しては、浅野哲也鹿児島ユナイテッドFC監督を招聘という動きがあることが早くから報じられていたので、比較的安心していられました。
しかし、招聘に失敗しています。(浅野哲也監督来季続投のお知らせ:鹿児島ユナイテッドFC)
2)に関しては、外部から我々がうかがい知ることができない部分が大きいのですが、サッカーダイジェストなどにチーム内に派閥が、などと書かれている状況なことが気がかりです。
3)に関しては、全く未知数です。
このあと、記者会見もアップされると思いますが、久米社長は、この1から3についてしっかりとサポートする体制を明言していただけると安心できます。
試合のハラハラ・ドキドキはいくらでもOKなんですが、チームがバラバラで、頑張れてない、全力を出しきれていない、と思わせるような状況では応援したいという気持ちに陰りがでてくると思います。
そのような不安が解消されるような言葉がグランパスから公式に発信されることを祈っています。