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2019年夏の補強総括

夏のマーケットが閉じました。3名IN、8名OUTというのがこの夏の結果でした。実際には無所属選手であれば2019年9月13日(金)まで登録することができるのですが、現時点の無所属選手というと、本田圭佑と岡崎慎司くらいしか有力な選手はいません。

新加入(IN):3名

ポジション 氏名 前所属
DF 太田宏介 FC東京7/2
FW 深堀隼平 ヴィトーリアSC(ポルトガル)期限付き移籍復帰7/31
MF 山田康太 横浜FM/期限付き移籍8/13

完全移籍(OUT):1名

ポジション 氏名 前所属
MF 小林裕紀 大分8/13

期限付き移籍(OUT):7名

ポジション 氏名 前所属
DF 菅原由勢 AZアルクマール(オランダ)6/18
DF 櫛引一紀 大宮7/25
MF 秋山陽介 磐田7/26
FW 相馬勇紀 鹿島8/7
FW マテウス 横浜FM8/12
DF 金井貢史 鳥栖8/15
FW 大垣勇樹 岩手8/19(育成型)

現時点でのポジションと候補者

ポジションごとのメンバー一覧です。兼務は()で囲んでいます。メンバー少ないので、昇格内定済みの三井と石田もカウントしています。ただ三井は負傷中ですし、石田は今年U-18所属のままトップに出場できる第2種トップ可選手登録をされていません。(内定したのでこれからされる可能性もあります)

ポジション 候補 : [負傷者] (セカンドポジション)
GK ランゲラック、武田、渋谷、[三井(2種※内定済み)]
右SB 宮原、([吉田])
CB 丸山、中谷、藤井、千葉
左SB [吉田]、太田、石田(※内定済み)
セントラル シミッチ、[米本]、ネット、山田、(長谷川アーリア)、伊藤、[渡邉]
右SH 前田、(シャビエル)、[青木]、杉森、成瀬
左SH 和泉、(シャビエル)、榎本、児玉
FW ジョー、シャビエル、長谷川アーリア、赤崎、(前田)、深堀

こうしてみるとわかりますが、兼任で誤魔化しているものの層の薄さは隠せません。

交代選手から見る層の薄さ

実際ここ数試合の交代出場選手は以下のようになっています。

交代選手 ※移籍済み選手(期限付き含む) (G)ゴール
18:湘南戦 相馬勇紀(中2日)、長谷川アーリアジャスール、米本拓司(中2日)
19:C大阪戦 櫛引一紀、前田直輝、相馬勇紀
20:G大阪戦 シャビエル、長谷川アーリアジャスール、相馬勇紀
21:浦和戦 相馬勇紀、長谷川アーリアジャスール、金井貢史
22:川崎戦 太田宏介、小林裕紀、長谷川アーリアジャスール
23:松本戦 赤崎秀平(G)、長谷川アーリアジャスール、太田宏介
24:横浜戦 太田宏介、長谷川アーリアジャスール、赤崎秀平
25:東京戦 前田直輝(G)、赤崎秀平、武田洋平
  • 前田直輝:2試合+先発6試合/100%
  • 太田宏介:3試合+3試合(G大阪戦以降出場可能)/100%
  • 相馬勇紀:4試合(浦和戦後移籍)/100%
  • 長谷川アーリアジャスール:6試合+先発1試合/88%
  • 赤崎秀平:3試合/38%
  • 米本拓司:1試合(中2日で休ませた)/13%
  • 櫛引一紀:1試合(移籍済み)/13%
  • シャビエル:1試合(不調のため)/13%
  • 金井貢史:1試合(移籍済み)/13%
  • 小林裕紀:1試合(移籍済み)/13%
  • 武田洋平:1試合/13%

出場率の高い3人には共通した特徴があります。前田直輝ならばドリブル、相馬勇紀ならばスピード、太田宏介ならばクロス、という、自分なりの武器を持っていて、劣勢の流れを変えることができる選手です。

そして気がつかれたかたもいらっしゃるかもしれませんが、この3人のうち、必ず誰かが控えに回っていることです。昨年などでは和泉竜司もその立ち位置にいました。

風間監督は、「切り札を1枚必ずベンチに置きたい」というタイプな監督なわけです。

しかし、その一角である相馬勇紀が移籍してしまいました。そのため、太田宏介がまずは控えに回って、流れを変える役割を果たすことになりました。しかし吉田豊の負傷に伴い、最初から太田宏介を使わなければならなくなったときに、誰を控えに回すか。そこで選択されたのが前田直輝です。FC東京戦で、何故前田直輝が控えだったのか、その答えは流れを変える役割が欲しかった、です。

総括

流れを変える選手の欠如

上記から考えると、恐らく編成側としては流れを変えられる選手としての期待のあった相馬勇紀の移籍が大きなダメージだったのだろうと思われます。

そしてそれを埋めるだけのメンバーを獲得できなかった。ある程度メンバーの揃っている攻撃陣に補強をするのであれば今のメンバーよりも上でなければ意味がありません柿谷曜一朗に絞って獲得を狙ったのはある意味頷けるのですが、失敗しては意味がありません。

流れを変えるメンバーが欲しいけど、残念ながら長谷川アーリアジャスールも赤崎秀平もそういうタイプではありません。赤崎秀平は確かに素晴らしいストライカーですが、彼自身はお膳立てが必要で、流れを自分で変えるタイプではありません。

このところの厳しい戦いは、この編成の失敗に起因するところがあります。現在の怪我人では青木亮太が流れを変えられる選手なのでは、と思っていますが、彼の復帰が待ち遠しいところです。

中盤の構成のアンバランス

中盤で攻撃的メンバーは豊富です。セントラルMFではシミッチ、ネット、山田、長谷川アーリア、伊藤と実働可能なメンバーを見ても他のチームに対して遜色ありません。

ただ守備的メンバーというと、怪我の米本拓司と、まだ移籍したてで未知数の山田康太しかいません。

中谷進之介は赤鯱新報のインタビューに答えて、以下のように語っています。

以下引用

「コンパクトにしようにもやっぱりプレッシャーはかからないですし、チーム全体としての運動量というところもやっぱり出ないので。どうしてもDFラインに来る前のフィルターがかからないので、なかなか…。」

Q:中盤を突破されてしまう数も増えてくる中での守備はいかがでしたか。

「うーん、攻撃している時にボランチが2枚とも下がるので。どうしても3バックだとオレやハルが高い位置をとらないと、後ろに重くなるし。4枚になったとしても、オレとマルくんとジョアンとネットが4枚横に並んでいる状態だから。リスク管理という部分でちょっと難しいところはありました」

中谷進之介「どうしてもDFラインに来る前のフィルターがかからないので、なかなか…」武田洋平「ああいう状況だからとにかくやれることをやろうと」【名古屋vsFC東京】試合後の選手コメント

シミッチとネットは、プレースタイルはまったく異なりますが、どちらも少し低い位置から組み立てたいタイプです。実際FC東京戦も、横浜Fマリノス戦もどちらも中谷進之介の言うような横に並んでいる状態が多かったのを現地で見てわかっています。

4人が並んでいるところを抜いていくのは難しくありません。なぜなら守備側は常に1〜2名しかいないからです。

しかし4人がボックスを作っていたら守備側は2〜3名で対処をすることができて、簡単じゃなくなります。

ネットとシミッチの両方が下がらず、せめても1人だけでも「深さ」を作ってボックスで待ち構えることができればかなり異なるはずです。こういう守備のできる小林裕紀を移籍で失ったことはかなり厳しい現実です。

アジリティの高い守備的MFが必要であり、そういう素養を持つ山田康太の台頭と、シーズン序盤の名古屋を支えた米本拓司の復帰が望まれます。

この編成の責任はどこにあるのか

前述の通り、今の編成はJ1を戦う上では不足があるものになってしまいました。結論として言うと、この夏の補強は50点以上は付けることはできないのではないのでしょうか。

では、この編成の責任はどこにあるのでしょうか。

Twitterのなかでは以下のような意見がよく見られました。

選手が多く移籍したことについて

  • 控えをちゃんと起用をしない風間監督のせいで選手が移籍する
  • 風間監督に人望がない
  • 守備しない選手が監督の贔屓で出場しているからみんなやる気をなくした

などの意見が出ています。これについては、数少ないチャンスのなかできちんと結果を残している選手はちゃんとすくい上げられているのでは?と考えています。実際開幕当初は控えだった和泉竜司と長谷川アーリアジャスールは先発の座をチャンスのなかで勝ち取りました。一旦は外された前田直輝も再び台頭して、チーム得点王にまでなっています。ただ、実際にいったんトップから外れた選手がまたトップに戻ることは簡単ではありません。プレーで示す以外の方法は解りません。

守備しない選手が監督の贔屓で、というのはエドゥアルド・ネットのことだと思いますが、試合のなかで決定的なプレーをいくつも魅せることがあるのも確かなのです。地道にプレーするシミッチよりも、決定機を作るプレーはネットのほうが多い。

実際には二人同時にプレーさせるのは難しいのでは、と思いますが、ジョアン・シミッチも外せない、決定機を作れるエドゥアルド・ネットも外しがたい、とも感じます。そうなったときに、どっちかを上回る選手が出てくる以外にはないのではないかと。

まずは今怪我で抜けている米本拓司、青木亮太らが復帰すること。それで随分と変わるのではないでしょうか。

少しでも編成のバランスが取れますように。

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About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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