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2021年J1リーグ第36節 ガンバ大阪戦プレビュー #grampus #ガンバ大阪

ベガルタ仙台戦で手痛い失点から引分け、ACL出場権争いから一歩後退してしまった。このままズルズルと下がっていってしまうのか。それとも食らいつくことができるのか。

その試合をプレビューする

ガンバ大阪・名古屋グランパスの予想スターティングメンバー
ガンバ大阪・名古屋グランパスの予想スターティングメンバー

スターティングメンバー予想

ガンバ大阪の予想スターティングメンバー

  • 出場停止はなし
  • 一森純、小野裕二が負傷離脱中
  • 三浦弦太・昌子源・レアンドロ・ペレイラが復帰
  • サガン鳥栖・横浜Fマリノス・大分トリニータ相手に3連勝と勢いに乗る
  • 基本はここのところ結果の出ているメンバーに、復帰の三浦弦太・昌子源が入ると予想
  • 途中から入ってくるであろう、レアンドロ・ペレイラに警戒

名古屋グランパスの予想スターティングメンバー

  • 丸山祐市が全治8ヶ月の重傷(6ヶ月目)
  • 米本拓司、阿部浩之、ともに負傷離脱中。
  • 出場停止はなし
  • フォワードはガッツリ重めの相手センターバック(昌子源・三浦弦太)に対して、機動力のある柿谷曜一朗と前田直輝の先発を予想
  • 左サイドハーフはこのところ調子を落としている森下龍矢に代わり、相馬勇紀を予想
  • 右サイドバックはこのところ、絶好調をキープしている宮原和也を予想

ガンバ大阪の戦績

12勝 7分 16敗で勝ち点43、13位に沈む。今年はとにかく怪我と病人に泣かされたシーズン。平均得点:0.9、平均失点:1.2と失点が先行する。

勝利パターンでも1点差勝利をすることが多く、得点力不足では名古屋グランパスに近いものがある。順位の差は平均失点の大きさ。

ガンバ大阪の戦い方

ガンバ大阪は、状況に応じて3バックと4バックを使い分けてくる。3連勝中は4-4-2がハマり、サイド攻撃を主軸とするチーム相手に競り勝っている。

現在のスタイルは基本的に「堅守速攻」。パトリックへの長いボール、その落としを宇佐美貴史が使う、そこに同サイドのMFが絡んでくる、というシーンが何回も見られるはずだ。

強いフィジカルコンタクトで、ボールを奪い、速攻。3連勝の秘密はこのシンプルさだ。

フィジカルコンタクトの強さは主に担保しているのはパトリックと井手口陽介だ。彼らには以前の試合でも、支配しながらセットプレー一発でやられてしまう。クロス一発でやられてしまう、ということがあり警戒をしたい。

前節のベガルタ仙台とは異なり、最終ラインはそれほど低くない。ボール奪取を行うポイントはだいたいサイドバックの位置。

ガンバ大阪は相手の攻撃をサイドに追いやり、センターバック・サイドバック・サイドハーフ・セントラルMFのうち3人で挟み込む

ボールを奪取したら速攻をしかける。一時期のグランパス同様に、ボール奪取のポイントが低すぎると、どうしても時間が掛かってしまう。結果、前線に繋げるにはどうしても低い位置からのロングフィードに頼ることが多く、パトリックをマークしていれば止められるということになる。(それでも競り勝ってしまうことがあるのが怖いところ)

平均得点の低さはグランパス同様、ボール奪取位置と、そこから攻撃にかかる時間が原因。そこがガンバ大阪の課題に感じた。

ガンバ大阪のチームスタイル

倉田秋がいる右サイドは比較的ボールを預けやすいため、右サイドが比較的高い。ただし、3連勝中のデータでは福田湧矢 or 左サイドに流れた宇佐美貴史に預けて左から攻撃することも増えている。

低い位置から持ち上がって攻撃を行うと、どうしても相手の守備陣形が整ってしまう。結果的に敵陣ポゼッション(ボール保有時間)が上がってしまう。この数値を読み解くとこうなる。

ガンバ大阪のチームスタイル指標
ガンバ大阪のチームスタイル指標

引用元: ガンバ大阪 2021 チームスタイル[攻撃セットプレー] | データによってサッカーはもっと輝く

ガンバ大阪のチャンスビルディングポイント

ガンバ大阪のチャンスビルディングポイント
ガンバ大阪のチャンスビルディングポイント

引用元:名古屋グランパス 2021プレビュー | 11月20日G大阪 vs 名古屋 | データによってサッカーはもっと輝く

ベガルタ仙台同様に、守備の機会が多いため、守備やセーブの数値が比較的高くなっている。その固い守備からの連続したカウンターをできるだけさせたくない。

ファーストディフェンダーになるであろう、柿谷曜一朗と前田直輝が相手の初動をいかに遅らせられるかがカギになる。

ガンバ大阪対策

パトリックを潰せ

グランパス対策というといくつかあるが、

  • サイドバックをサイドに引き寄せて、空いたスペースを使う
  • 背の低いサイドバックにロングボールを入れて競り勝つ

という2つに、下平システムを加えた3つが定番だ。

ガンバ大阪はパトリック・宇佐美貴史という2トップなことを考えると、下平システムを取ってくることはあまり考えられない。

そうなってくると一番あり得るのがパトリックがサイドに流れて、背の低い宮原和也、吉田豊らのサイドバックとヘディング勝負する、というパターンだ。通常サイドに流れたセンターフォワードの対処は稲垣祥の役目だが、今日は逆転させてもいいかもしれない。

高さのある木本恭生をパトリック番にする。怖いセットプレーにも強いパトリックを交代に追い込めれば、ガンバの得点力は下がる。

中盤の司令塔・山本悠樹のロングフィードに気をつけろ

数値で検証するとロングカウンターという現実主義に目覚めたガンバ大阪では目立たないが、プレーで目立つのが山本悠樹だ。

サガン鳥栖戦山本悠樹のスタッツ
サガン鳥栖戦山本悠樹のスタッツ

https://www.sofascore.com/gamba-osaka-sagan-tosu/NmbseNi

ボールタッチ数こそ42と少ないものの、プレッシャーの厳しいサガン鳥栖相手にデュエルは11戦6勝。これはサガン鳥栖の中盤樋口などに比べても高い数字だ。

注目したいのはロングボールの数値、少ないながらも成功率が高く、チャンスに繋がる割合が多い。

戦術のせいで比較的タッチ数も少なく消えがちだが、要所でいい働きをする。彼にボールが入ったときはロングボールに警戒だ。

グランパスがさんざんやられた4バック殺しをやりかえせ

前述のグランパス対策のうち、高さのないグランパスでやり返せるのは

になる。

これも戦い方のところで書いたように、ガンバ大阪はボール奪取のときにサイドに枚数をかけることが多くなる。

そうなると当然別のところにスペースが生まれることになる。

サイドに選手を引き寄せて、空いたスペースを使ってシュートに持ち込む。横浜Fマリノスあたりに散々やられた戦略を、今度はグランパスがガンバにやり返そう。

良い試合になりますように

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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