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重廣卓也選手が苦しむ踵部脂肪体損傷とは? #grampus #重廣卓也

移籍後連続で先発出場を続けていた重廣卓也選手の怪我が発表されました。

リリースを見て、「踵部脂肪体」どこそこ?ってなった方が多いのではないでしょうか。そこを解説していきます。

踵部脂肪体(しょうぶしぼうたい)とは

皆さんの足の裏を見てみてください。足の裏の皮膚は普段から体重を支える箇所なので、他の部位よりも少し厚くなっています。

足裏がガサガサする、などの悩みは女性のかたは持ったこともあるのではないでしょうか。でもケアがとてもしづらい場所であるのも確かです。

人間の歩行は実は、体重がそのままかかるだけではなく、体重に加速度を増した衝撃がかかってきます。通常の歩行時で体重の1.2倍程度の衝撃がかかり、走っていると倍以上にもなる、と言われています。70kgの男性なら140kg以上の衝撃がかかってくることもあるわけです。

その衝撃を皮膚の厚さだけでは吸収しきることができません。そのため人間に用意されているのが、かかとの部分に脂肪のクッションの仕組みです。これが「踵部脂肪体」です。

引用元:https://koto-orthopaedics.com/fat-pad-syndrome/

踵部脂肪体はちょうどダンボールが細かい空気の部屋を沢山作って頑丈にしているのと同じで、細かな脂肪の粒が含まれる部屋にわけて衝撃を吸収しようとしている、スゴイ仕組みを持っていたりします。

踵部脂肪体に起きるトラブル

踵部脂肪体に起きるトラブルには以下のようなものがあります。

  • 内因性のもの
    • 「踵部脂肪褥炎」(しょうぶしぼうじょくえん)
    • 「踵部脂肪体萎縮」(しょうぶしぼうたいいしゅく)
  • 外因性のもの
    • 「踵部脂肪体症候群」(ファットパッド症候群)

内因性のもの(自分の体に原因)は、加齢などの原因によって衝撃を吸収する能力が低下し、踵部脂肪体の弾力性が弱くなってしまうものです。

この状態での歩行時はかかとのクッションがないので、つま先で歩いたり、足を持ち上げないように地面を擦って歩くようにしているヒトをみたら、これかな?って思うといいでしょう。「中年から高齢の人に多い」といわれています。

外因性のもの(環境に原因)は、ランニングや長距離走の選手に多い症状で、主に強い衝撃によって踵部脂肪体が押し広げられ、それによって踵骨の骨膜を足底筋膜が引っ張り、その結果として踵部への炎症を発生させてしまう、というものです。炎症が起きた箇所によってはかなりの痛みや不快感があります。

簡単に言ってしまうと、衝撃を繰り返し受けることで足裏の様々な仕組みのバランスが崩れた状態になっている、というものです。

変形が一番の原因と考えられるので、治療はある程度炎症が治まってから、テーピングやサポーター、かかとカップ(かかとのかたちを固定する装具)によって踵部脂肪体が変形しないようにサポートをする、というところから始めることになります。

どれくらいで治るものなの?

完全治癒にはそれなりの時間がかかると思われます。ただし、競技への復帰は炎症が治まってから装具などの調整を行うまでがだいたい1ヶ月くらい。そこからコンディションをどれくらい上げられるか、でしょう。

ですから1ヶ月+αくらいが目安だと思われます。

重廣卓也選手の早い復帰を祈っております。

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