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プランニングの進歩と、残された守備の宿題 第10節ヴィッセル神戸戦マッチレビュー #grampus Y0241

一試合少ない神戸にここで勝てば上位戦線に踏みとどまれる大事な試合。結果は惜敗となった。ただ、チームプランニングの仕上がりは明らかに良くなっている。

課題と進歩をワンポイントで。

試合情報

ヴィッセル神戸・名古屋グランパスのスターティングメンバー・ベンチ
ヴィッセル神戸・名古屋グランパスのスターティングメンバー・ベンチ
  • 2026年4月11日
  • 神戸-名古屋:3-2
  • 天候/気温/湿度:晴れ/21.7℃/43%
  • 主審:谷本 涼

サイドの攻防

神戸の両サイドともに、攻撃の場面では「名古屋のWBをどうするか?」から考えていそうな雰囲気である。

特に左サイドは、永戸が広く深く降りる形が目立つ。そこからIHが大外に向かって斜めに走る形でWBとCBを引き出し、その後のスペースに人が侵入していく動きが試合開始から目についた。

右サイドは満田と佐々木が基本的にはどちらかが名古屋のセンターの裏で受けに入る形。佐々木は縦向きのギャップ、満田は横向きのギャップで名古屋のマンツーマンを引っ張る。

どちらにせよ、受けに入って外から回してくるアプローチは右サイドも同じである(8分00秒から9分15秒周辺の展開で両サイドのプランニングを見ることができる)。

左右のかみ合わせ
左右のかみ合わせ

名古屋としては、SBを使ってWBを引き出してくることがわかっている状況。中山も甲田も神戸のビルドアップの選手に対してマンツーマンでは行きづらい。後からの出足でもOKな状態でのマンツーマン≠ハイプレスの形だ。少しファジーな立ち位置に見えるけれども、人対人を遅らせて行う感覚である。こうなってくると、大外から選手を足されたときにIHもマンツーマンを続けられるか?というところが懸念点となる。案の定、SBが外から組み込まれるセットアップを組まれたときに、両IHがマークに付いていない瞬間は多くあった。

先制点も3点目も、両サイドとも外側から人を回されており、最初のボールサイドの同数で止められなければIHが引いていない以上ノーチャンスの形なのも、この形の理解に対しての助けになる。

大外の縦関係の意味

名古屋は相も変わらず4-1-5のような展開から始めたい(9分30秒から)。これに対して神戸も同数で防ぎに行く形を取る。例に上げた時間帯では、同数で窒息させに行くタイミングで名古屋は展開できたわけだが、SB-WBが縦並びになったことが重要なセットアップとなり、脱出できたポイントだった。

ボールサイドの右では野上と甲田が縦関係。前から同数で当てる神戸は扇原が森島に出て行っているので、井手口一人がアンカーの形。こうなると井手口の脇で誰が受けるのか?の選択肢が名古屋はIHとWBとなる。となると、自然な流れとしてはボールサイドのWBにはSBが付いていく(この場面ではカエターノが甲田に付いていく)。カエターノを吊り出したことで、神戸の最終ライン3枚(酒井、山川、トゥーレル)に名古屋の4枚がポジション間に立つことになる。ポジション間に立たれ、かつ、降りて受けてCBが引っ張れると、どうしても最終ラインで縦向きのギャップが発生する。そのカバーのためにアンカーの井手口は降りて受ける選手に対してプレッシャーに行けない。となれば井手口は自然に構える立ち位置が低くなり、それを越えて受けた和泉にはトゥーレル。そこから展開された後の木村には誰も付いていけない(中山と木村のダブルアタックで酒井は押し上げられなかった)。

配置で生まれるギャップ
配置で生まれるギャップ

今シーズンの中で一番納得感のあるSB-WGの同レーンの縦関係の存在意義に見えた。一つ角度が付いてしまえば(この展開では藤井と野上)、圧縮されること自体が逆サイドへのセットアップとなる。「配置だけでギャップを作る」という部分の本当の意味を初めて感じた瞬間だった。

4-1-5の形よりも、実は3-2-5の展開の方が神戸的には嫌だったかもしれない。センター2枚残りの形では、どうしても中央3枚をどう使うか悩むところである。特に今回は、中山も甲田も3-2-5のスタートの展開では、SBとIHの間のポジションに立つ展開が多かった。これは守備時の立ち位置のファジーさの裏返し的な部分もあるが、これによってGK、CBから飛んでくる長いボールがかなりよく通った。

立ち合いの変化からくる苦しさ

後半になると、永戸をサイドバックに回して武藤を投入。扇原も前半の段階で負傷交代の2枚替わってのスタートとなった。4-2-3-1気味で郷家を森島に張り付かせ、木村や和泉の降りるスペースをダブルボランチで消していくような色味に変化した。実際、この変更でSB-WGの縦関係だけでスペースを作ることは難しくなった。ゴール前へ迫る形も50分00秒からの和泉と山岸の同ライン上の被りからの展開までほぼなかったが、この一回の前線へ通った機会でパスを繋ぎ倒して、最終的には相手を下げさせて森島のシュートコースが空くことになった。

415を抑える仕組み
415を抑える仕組み

勝ち越された場面も、完全にマンマークの弊害で永戸-森、野上-パトリッキのマークの形からトゥーレルが上がってきた。机上のルール上はIHが付いて戻れば良いのだが、ここまで深いトゥーレルの侵入に対して「IHが戻って来い!」は現実的ではない。永戸のマーキングを終えた森が全力で絞りに行くか、森島が出足を速くして中山のスライド込みで対応するか?という選択が自然である。森島と中山のプレイタイムを見ても、森が全力で戻れたらな、という展開だった。当然、パトリッキvs森のところも1vs1の技術的なエラーではあるが、ここからコンバートで攻撃の選手になることはほぼない以上、ピッチにいるときに守備アプローチの機会を増やしていくことが今後の成長になると思う。チームの約束事にプラスして、もう一つ自分の中でふと踏ん張りを見つけてチャレンジして欲しいところだ。

試合雑感

  • 両WBともに低い位置からの守備、攻撃の展開などプレーの選択の部分が、かなりSHっぽい役回りになったことで、プレーの想像がしやすい。これが良いバイオリズムを産んでいるのかもしれない。
  • マリノスにいたときから「SB永戸の裏がポイント!」みたいなレビューを散々書いているが、健太さんも後半永戸がサイドバックになるとそこの場所の話をされていて、思うことは同じなんだなと。それぐらい永戸選手が試合の中で重要なことも同時に感じた。
  • 後半相手が修正したときに「とにかくハイラインから入ろう!」で体力を削って、守備から勝負していく部分の是非が、ちょっとした話題かな?と思う。
  • 前半の立ち合いの噛み合い方はほぼ完璧だったのは大収穫である。
  • 守備は結局、マンツーマンにしてピッチで他責ができるようになってしまったところから崩されている。他責して勝てるようなリーグではない。

最後に

90分敗北のため、追加無し。第10節終了時点で、

今シーズン獲得賞金(理念強化配分金+特別助成金を除く): 3200万円

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