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サポーター論について #grampus

サポーターはどうあるべき、なんて定義はできない。価値観は人それぞれだからだ。
以上。

1行で終わらせないでくださいよ!
価値観は人それぞれ。それは大前提です。

たしかにスポーツはエンターテイメントですから、その楽しみ方をワクに嵌められちゃうのは、確かに嫌ですよね。

価値観は人それぞれだから、スポーツの楽しみ方は、それを楽しむ人の数だけある。
楽しみ方は「自由」だ。

自由って何をしてもいいってこと?

自分の心のままに行動できる状態。

(イ)思いどおりにふるまえて、束縛や障害がないこと。また、そのさま。思うまま。

ジャパンナレッジ

辞書を引くと「自分の心のままに、誰からも強制されずに振る舞うこと」という風に見えますね。

しかし、みんなが自分の心のままに振る舞っていたら、収拾がつかなくなってしまうな。

じゃあ自由ってどういうことなんでしょうか?

自由とは、他人に与えられたものではない「自らの意思や考え」を、「行動の理由」とすることだ

だいたい、辞書の通りですね。

ただこうも言われている。「行動に応じて発生する結果を受け容れる責任もある」

自由は責任を意味する。だから、たいていの人間は自由を恐れる。
“Liberty means responsibility” That is why most men dread it.

バーナード・ショウ(劇作家,アメリカ)

責任ってなに?

ここでいう責任ってなんなんでしょうか?

個人の判断、行動に対して生じた結果を個人に帰属させるってことだ。
素晴らしい結果を残してほめられることも、
良くない結果を残してほめられることも、
それはすべてその個人にひもづく。

サポーターが、チームを応援することも、その逆も、その個人が責任を負えば自由ということですか?

基本的にはそうなるよな。ただ、行為によってはその責任を負いきれないことだってある。

たとえばどんなときです?

円谷幸吉さんを知っているだろうか。東京オリンピックのマラソン銅メダリストだ。しかもゴール直前まで2位を争った結果の3位。
「メキシコオリンピックで日の丸を揚げるのは国民との約束なんだ」と言っていたが直後にアキレス腱を断裂してしまう。退院後療養につとめていたが、その2ヵ月後彼は「幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません」と書き残して自死してしまった。

周囲は彼に銅メダル以上の結果を出すことを求め、国民からも同様の期待と言う名のプレッシャーがあったのだろう。応援が彼を追い込んでしまった。


この責任を誰が負えるのだろうか?

また極端な例を出してきましたね。
彼を追い込んでしまったのは本当に「応援」なのでしょうか?

本当のことはわからない、ただまったく無関係だったとも思わない。
誰かの良かれと思った行動が、他の人の人生を変えてしまうことなんていくらでもある。
競技に集中するために、プライベートを犠牲にしろ、という声もあったという。
彼の周囲も、応援していた一般の人も、彼を追い込むつもりなんて少しも無かったと思う。

銀メダル以上を取ってくれることだけを期待して、ですかね
FC東京の選手が試合後にデートをしていたことを報道されたことで非難する声も挙がっていたようですから、それに近い状態だったのでしょうか。

試合に負けるとよく見かける意見が、「おまえら真剣にやっているのか?」などの厳しい声だ。
そういう声をかけるのも自由だが、そのプレッシャーが与える影響なども考えて欲しい。

それ以外にももっとドギツイ声を見かけますよね。

たしかに俺はホーム名古屋戦にいくのに夫婦で往復5万円かかる。チケット代まであわせれば6万円かかる。それで0-5で負けた日には、それはシオシオにしおれてしまったこともあるから、わからないでもない。

何も残らなかった90分!!!!!
涙も出なかった90分!!!!!!
3万人の観客は何を感じたのか!!!!!!
残されたのはサポーターの涙だけ!!!!!!
これが現実!!!!!!!

https://socceryougo.com/page/na/343.html

そんなとき、デスクはブーイングとかしたんすか?

しないよ。でもさすがに悪酔いしたな。

最近では京都サンガ戦やアビスパ福岡戦のあと、サポーターが荒れましたね。

自分がミスをしたとき、当然自分が悪いってわかってるよな。

そりゃもちろんです。

そんなときにギャーギャー感情的に大きな声をあげて怒られたら、萎えたりしないかい?

それも嫌ですが、結構嫌なのは「理詰めで説教される」ことですね。逃げ道がない。

そうやって追い詰められるのも、プレッシャーよな。選手のメンタル不全を引き起こす。

期待で押しつぶすのとはまた別のパターンで、選手を潰してしまいかねませんね。

「ヌルい」ってガチサポのヒトは言うかもしれないけど、選手はちゃんと監督やコーチに詰められる。俺たちが詰めなくてもいいんだよ

俺は今年最後の観戦になった天皇杯柏レイソル戦のあとも、「次は頼むぞ!」って大声で声をかけた。俺の個人的な考え方だけど、あくまで声援を送るんでいいと思う。
もちろん「もっとしっかりやれ!」くらいの叱咤激励をするのは、それこそ「自由」だけどな。

自分を律するということ

自由って話に戻ってきましたね。

自由には責任が伴う。
自分の行動を責任が取れる範囲に収められるように「コントロール」できるようにしないといけない、と俺は思うんだ。

コントロールする=律するということですね

自分自身の意思で、考え、的確に判断し、結果に責任を持つ覚悟で行動する。

その行動で、みんながハッピーになる未来があるといいですね。

ただ「好き」を取り扱うものだから、エンターテイメント、特に勝ち負けが発生してしまう「スポーツ」は難しい。誰かのハッピーが、違う誰かのアンハッピーであることも多い。
「好き」を起因として人間は暴走してしまうことはある。

先日処分が発表された件もそうですよね。

負けたときなんかが特にそうだ。誰もがツラい状況。そんなときこそ、自分をうまく「律し」て欲しい。

JFAからの処分は決まりましたが、実は気になっているのが、実際に被害に遭われたかたへのケアです。

チームやJFAが動いてくれていると信じたいが、もしまだならば、今からでもケアに動いて欲しい。

被害に遭われた方への限定ファンイベントなんていうのもあってもいいかもしれない。特定は難しいかもしれないが、被害届を出していただいたかたにだけでも是非お願いをしたい。

あの試合がきっかけで、Jリーグを、名古屋グランパスをキライになったりしないように。

チームのスタッフの皆さんも、もしこれを読まれたら検討をお願いします。

次の試合では、みんなの笑顔が見れますように

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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