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斜め下から見たアルビレックス新潟戦振り返り #やわらかめコラム #喋る机 #grampus #albirex

デスク:今回はラグさん @Lagty_in_2Dさんが現地だったので、やわらかめコラムはデスクと編集者でやっていくぞ!

編集者:詳しいレビューはyuttyさんに任せるとして、ピンポイントな短めコラムでお願いします

なぜあのスタメンだったの?

スタメン、和泉竜司が欠場。左に森下龍矢を入れて、右に内田宅哉を入れました。(以下選手の敬称略)

やはり、長谷川健太もマッシモ・フィッカデンティと同じで、「結果を出したものは使う」という主義なのは間違いなさそうだな。

多くの人が気にしているのは、丸山祐市の出場機会が途切れていることです。

丸山祐市が最後に先発で出たのは、敗れたサガン鳥栖戦だ。先ほどの森下龍矢の場合と逆で、結果が出なかったときは、なにかを変えてみる、ということなのだろう。

では、結果が出続ける間は丸山祐市の出番はないのでしょうか?

そんなことはない。たとえば4月は9連戦になる。このなかで30代の野上結貴をフルで使うとは思えない。だからこそ、出場機会を得たときにしっかりと結果を出すしかない。開幕戦で惜しくもオフサイド判定になったような、ああいうパスをビシバシ前線に通せば、また機会は出てくるはずだ。

丸山祐市の逆襲に期待します

何故前半苦しんだの?

なぜ前半はあれだけ苦しんだのでしょうか?

前回整理した3バック+3トップになった名古屋を攻略する定番はこれだ
1)両ウィングバックにプレッシャーをかけて5バックにさせる
2)すると中盤は2枚しかいなくなる
3)中盤1枚がボールを持っているところにフォローにいくと真ん中が空く
4)クリアを拾えるので、無限に相手の攻撃が続く

ところが今回アルビレックス新潟がしかけてきたのは別のアプローチだった。

たしかにちょっといつもとは違ったかたちで押し込まれました。

今週、赤鯱新報やインサイド・グランパスを見ていた方は、名古屋グランパスがDFラインへのハイプレス対策に力を入れていたことをよく知っていると思う。DFにプレスがかかると、1つ飛ばしのパスを出して繋ぐということをしていた。実際それはこの試合でもできていた。

特に、今の名古屋グランパスの最終ライン3人は足下強いですから心強いですね。

定番の対策のほうは「いかにMFの2人をサイドに引き出して、DFラインの前にスペースを作るか!」がテーマだった。アルビレックス新潟がやっていたのはちょっと違う。

どこが違うんですか?

「MFの2人をサイドに引き出す」までは同じだ。しかしこの状態だと、前にはFW3人とMFの相方しかいない可能性が高い。そうなるとパスコースの選択肢は少ない」

わかった! パスコースを限定されると、相手はパスカットしやすくなる・・・!

そうだ。スペースを作るだけでは足りない。ボールを奪うことで決定機を作る。だから「サイドに引き出したCMFのパスコースを限定し、パスを奪う」というのが彼らのアプローチだ。稲垣祥も、米本拓司もそこで奪われ、シュートに繋げられた。

失点はどうでした?

失点シーンは相手にサイドを破られました。逆サイドのサイドハーフである、ダニーロ・ゴメスがよくこぼれ球に反応、そのシュートは弾くものの、太田に詰められてしまいました。

まず一番褒めなければならないのは、あれだけゴール前に人数をかけて攻め込んでいたアルビレックス新潟の攻撃陣だ。特に中谷進之介のクリアをブロックした選手は殊勲といっていいだろう。
そして中にきちんとつめていたサイドハーフ2人だ。ダニーロ・ゴメスも太田もあの位置にいる。前線の5枚がPA内に全員侵入していた。

ミッチが弾いたボールをクリアしたかったですね。内田宅哉は太田修介よりもボールの近くに居ましたが、反応が遅れました。

本職のDFじゃないんだからしょうがない。でもWBで食っていこうと考えるなら、守備対応はもっと磨いて行くべき課題になりそうだ。

1人少ない相手だと攻めあぐねることが多いのにどうして後半圧倒できたんですか?

退場があったのは確かに痛かっただろうと思いますが、相手はリードしているのに、引きこもって守り切ろうとはしませんでした。これは何故でしょうか?

代わって入った田上大地は180cm、早川史哉は空中戦勝率がリーグトップクラスとはいえ、身長は170cmしかない。サイズに不安があるなかで、引きこもってどうにかなるとは思えなかったのではないだろうか。あくまで予想だが。

森下龍矢選手が右サイドに戻って躍動しました。

やりなれたポジション、そしてやりなれた周囲とのプレーというのが大きいのではないだろうか。

途中入って来た甲田英將と酒井宣福はどうでしたか?

2人とも今シーズン最高と言って良い出来だったのではないだろうか。得点にこそならなかったが甲田英將のサイドチェンジを受けてのシュートもあわやゴールという惜しいものだったし、酒井宣福も逆転弾、ダメ推しの稲垣祥のゴールどちらもニアで潰れてファーをフリーにさせた。今日の影のMVPといっていいのではないか。

これからのグランパス、どうなっていくでしょうか?

初の上位対戦、なかなかに苦しんだわけですが、ここから上位チームとの対戦が続きます

特に次の浦和戦がもっとも苦しみそうだ。アルビレックス新潟と同様に前線に枚数をかけて攻めてくる。そうなると今回の失点のようなシーンの再現もあり得る。

難しいですよね。名古屋グランパスはまだまだ強くなる余地があります。

一戦一戦、課題を解決しながら頑張って戦っていくしかない。

直近の課題といったら何があげられるでしょうか?

今まさに取り組んでいるハイプレス対策だ。ラグさんの現地観戦記でも言われていたように、ボールの出所でもある中谷進之介を抑えられると効果的な配球が減ってしまう。これをDFラインのどこからでもボールが出るようにしていきたい。

野上結貴のパス出しが優れているのは一目瞭然ですが、そうなると藤井陽也でしょうか。

今のところ、今年の藤井陽也は自分で持ち上がるプレーはともかく、配球面ではちょっと課題を感じる。いまのままでは守備面では藤井陽也が優るものの、組み立てに優れた丸山祐市が復権する可能性もある。

現状のゲームメーカーは米本拓司だ、と言っていいと思います。彼がいい位置でボールを受けられるのが理想ですね。

CMFの2人が前を向いてボールを持てる時間を長くできるように、後ろの3人がもう一段レベルアップをしてくれればチームも1段階上に行けそうだな。

強豪相手ではもっと押し込まれることも考えられるので、対応力を上げていきたいですね

この試合のGood!(よかった)

  • キャスパー・ユンカーの決定力。この試合、本人もインタビューで言っていたように組み立てでもあまり参加できず、シュートにも前半ほとんど絡めなかった。そういう試合は誰にでもあるが、ちゃんと決めるべきときに決めてくれること
  • 酒井宣福が依然好調を維持していること。永井謙佑のスタミナを考えると、彼が好調でいてくれるとすごく助かる
  • 全員が前を向いているときにこのチームは真価を発揮する。もっと前を向ける時間を長く!
  • 甲田英將が本格的に復調してきていると思われること。はやくゴールを奪って、波に乗って欲しい

この試合のMore!(もうちょっと頑張ろう)

  • 30分くらいまで前線で雑なパスミスが多く、前半苦しんだ最大の原因になった。もっと丁寧に!
  • 石田凌太郎のイエローは本当にもったいない。オフサイド合わせて、もう少し落ち着こう
  • マテウス・カストロのメンタル。プレー選択が弱気になってきていることも心配。
  • 使い切れない交代枠。確かに気を抜ける相手ではないけれど、リードしていたらプレー機会を増やして欲しい選手はもっと居たと思う

次も良い試合になりますように

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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