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データで振り返る 2023年J1リーグ第23節 鹿島アントラーズ戦マッチレビュー #喋る机 #grampus #antlers

デスク:今回は3本目がデスクからデータレビューの3本だてでいくぞ!

編集者:Football-LABさんとSofascoreさんのデータを中心に考察します!

なぜあのスタメンだったの?

名古屋グランパス・鹿島アントラーズのスターティングメンバー・ベンチ
名古屋グランパス・鹿島アントラーズのスターティングメンバー・ベンチ

マテウス・カストロが移籍、和泉竜司が負傷ということでチームの攻撃を組み立ててきた2人を欠いた布陣です。

森島司をいきなり先発起用しなければならない、というのは相当苦しい状態なことは間違いない。しかし森島司が補強できて、本当に良かったと思う。感謝だな。

マテウス・カストロの最後はトップ下のポジションを務めることが多かった印象ですし、DAZNの予想フォーメーションも3-4-1-2でしたが、実際には1トップ2シャドーになりました。

まず、名古屋グランパス側は2トップも、1トップ2シャドーも両方とも慣れている。ツカサが広島で1トップ2シャドーで長らくやってきているので、慣れている形で入って貰おうという配慮ではないかと思う

変わったところでいうと、鹿島アントラーズの左サイドバックに溝口修平が入りました。

鹿島アントラーズアカデミー出身の19歳で、U15からU19までの日本代表でもある。前節コンサドーレ戦に抜擢され、高い評価を勝ち得てこの試合にも先発となった。

前回とは異なり、佐野海舟も出場できます。鹿島アントラーズ側は万全に近い状態ですね。

前半はどうでしたか?

ラグさん、ゆってぃさんが指摘しているように前半15分までは鹿島が圧倒しました。

名古屋対鹿島前半のスタッツ
名古屋対鹿島前半のスタッツ データ引用元:Football-LAB

15分までの鹿島に付いているアイコンは中央と右サイドだ。ここでのキーマンはピトゥカと樋口だ。

鹿島アントラーズのキーマン・樋口とピトゥカ
鹿島アントラーズのキーマン・樋口とピトゥカ

ピトゥカの運動量はエグいですね。そんなに総走行距離は高くないけど、無駄走りせずにボールに絡んでいる、ということでしょうか?

そうだな。そしてエグいのはそれだけじゃない。デュエルの機会が9回、そのうち4回を勝利しているんだ。ここにはデュエル王稲垣祥とその後を継ぐを目される内田宅哉を相手に、この成績だ。
そして並べてわかると思うが、樋口のヒートマップとかなり近い。近い距離で2人のパス交換は15分間で5回
この2人が15分間の攻撃の指揮棒を握っていたと考えて良いだろう。

最前線には垣田裕暉がいて、安西幸輝が本来樋口雄太がいるべきポジションくらいまで上がってましたので、相当押し込まれてしまった、と見ていいでしょう。

16分の永井謙佑のクロスからユンカーヘッド、ここからゲームの流れが変わったな。連続したCKで鹿島が前に出て行くプレーができなくなった。この5分間はほぼ名古屋の時間帯だったと行ってよいだろう。高さのある垣田裕暉が守備に回らなければならないので、前線に起点がなくなる。
限定された局面で枚数をかけた数的優位を創り、そこからチャンスを産み出すのが岩政鹿島流。それを崩してしまえば勝機はある、ということだと思う。

後半グランパスはどうでしたか?

1-0で迎えたハーフタイム。選手交代はありませんでした。リードして迎える後半は、グランパスの課題でもありますよね

実際、うまく行っているのになにかを変える、というのはしづらい。先制できていることはいいのだが、難しいところだな

実際、後半開始直後はアントラーズにまた押し込まれます

名古屋対鹿島後半のスタッツ データ引用元:Football-LAB
名古屋対鹿島後半のスタッツ データ引用元:Football-LAB

後半は清々しいまでに、非保持をつらぬいたな。

後半平均でボール保持29.6%、シュートも一本です。

あまり無理をする必要もない。守り切る自信もあった、ということだろう。

77分にユンカー、永井謙佑を交代させ、酒井宣福と前田直輝を入れます。

酒井宣福は、点を取る役割というよりも前線の起点だったり、ボールを落ち着かせる役割を与えられていたと思う。前田直輝のタスクはなんだったんだろうな。

前田直輝と酒井宣福のスタッツ
前田直輝と酒井宣福のスタッツ

ボールタッチ、それぞれ9ずつ、というのは少し寂しいですね。押し込まれ続けていた、ということはあるのでしょうが

前田直輝の場合、目的がコンディション向上のため出している、というのであれば問題ないだろう。実際試合勘はかなり薄れているはずで、もっとプレーをさせてあげたい。

気になったのは、前田直輝の代名詞でもあるドリブルの仕掛けが少ないことです

名古屋1ー0鹿島の局面なので、無理にドリブルでしかけて、相手にカウンターのチャンスを与えてしまうのは良くない、という配慮もあったとは思う。

新潟戦も1-0の局面ですから、難しい局面ではありましたね。

もう少し余裕のある局面で直輝を投入できるといいのだが。
本当に守り切ることを目的とする采配だったならば、(この日はメンバー外だったが)ターレスらに追っかけ回させるというのもアリだと思う。

前田直輝は得点のための手札、でありたいですよね

マテウス・カストロがいなくなっての変化は?

マテウス・カストロがいなくなって2試合目です。大きな変化を見てみましょう。

名古屋グランパス全体のスタッツ
名古屋グランパス全体のスタッツ 引用元:Football-LAB

まず大きな変化として言えるのが、「ドリブルが減った」ことだ。平均10.4から7に減っている。

これは単純にドリブルをしていたマテちゃんがいなくなったから、と言えそうですね。

もう1つ、「スプリントが減った」ことだ。平均135.1から、この日は100。

いつもでしたら、ダントツナンバーワンの森下龍矢がこの日は15です。そのあたりから既にいつもと違うということでしょうか

それだけこの日の豊田スタジアムが暑かったのかもしれない。たまたまこの日だけ(アノマリ=異常)なのか、それともこれからの新しい傾向になるのかは注目していきたいところだ。

ほかになにか気づいたところはありますか?

NeilSさんの記事でも取り上げられていた、30mライン侵入が向上傾向にあるということだ。平均28.9→鹿島戦33なので10%以上のアップになる。

これだけポゼッションが低いなかで増えているというのは意外ですね。

メンバーも変わったなかで、名古屋グランパスはまた大きく変化していこうとしている。それを応援していこうじゃないか。

次は良い試合になりますように

また勝利の笑顔を

About The Author

グラぽ編集長
大手コンピューターメーカーの人事部で人財育成に携わり、スピンアウト後は動態解析などの測定技術系やWebサイト構築などを主として担当する。またかつての縁で通信会社やWebメディアなどで講師として登壇することもあり。
名古屋グランパスとはJリーグ開幕前のナビスコカップからの縁。サッカーは地元市民リーグ、フットサルは地元チームで25年ほどプレーをしている。

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