ホームでの応援とはまた違う、特別な高揚感、それが「アウェイ遠征」の醍醐味です。
推しチームを追いかけて訪れる、普段なら旅先に選ばないかもしれない街。そこには見知らぬ景色、土地ならではのグルメ、そしてサッカーがなければ出会えなかったであろう人や文化との出会いが待っています。試合の勝敗だけではなく、その街で過ごした時間そのものが、かけがえのない思い出として心に刻まれる。これこそが近年注目を集める「アウェイ・ツーリズム」の魅力ではないでしょうか。
今回、ミサクさんが人生初の遠征先として選んだのは長崎。修学旅行で果たせなかったリベンジへの想いを胸に、4日間の旅へと飛び立ちました。長年憧れ続けた地で待っていたのは、想像を超える充実した時間。V・ファーレン長崎との一戦、評判の長崎スタジアムシティでの観戦体験、そして歴史と異国情緒が織りなす街歩き。盛りだくさんの遠征記を、どうぞ最後までお楽しみください。
【はじめに】
5月1日〜4日までの4日間、長崎へと人生初の遠征に行ってきました
長崎は修学旅行で訪れた事があるのですが、その時は船酔いによる体調不良で全く楽しめませんでした。
だから
「いつかはリベンジして楽しい思い出を作りたい」
と長らく憧れ続けた地でもありました。
今回V・ファーレン長崎がグランパスと同じカテゴリーになり、『長崎スタジアムシティ』というとても評判の良い環境で試合が行われることから、思い切って長年の夢を叶えるべく今回旅立ちました
【1日目】
名古屋発の新幹線に乗り、博多にて「特急リレーかもめ」に乗り換え
とても重厚感があり、かっこいい車両です。


そして武雄温泉で「西九州新幹線かもめ」へと乗り換え、長崎へ向かいました
長距離の移動を滅多にしないので乗り換えの時間の短さに不安を覚えましたが、対面のホームで乗り換え ることができてわかりやすかったのと、運良く名古屋から長崎まで乗客が少なかったことから落ちついて移動できました。
西九州新幹線は開業が2022年と歴史が浅いことから車両がとてもきれいで、デザインも随所に日本らしさを感じられとても快適に過ごせました



乗っていた車両のランプ部分がつけまつげみたいでオシャレだったのは、ちょっとした嬉しいサプライズでした。


5時間余り新幹線と特急に揺られ、ようやく長崎に到着
改札を出ると、V・ファーレン長崎と長崎ヴェルカのマスコットがデザインされた横断幕で歓迎のご挨拶

長崎はサッカーだけではなくバスケの人気も浸透していて、地域全体でスポーツを応援する熱の高さを感じました
まずはヴィヴィくんに来崎のご挨拶と記念撮影


到着してすぐ、こうした歓迎ムードは嬉しいものですね




軽くお土産を下見した後、路面電車にてホテルへ向かいチェックイン





お部屋にて駅で購入した長崎グルメ『ハトシロール』で遅めの昼食
エビとチーズの2種類、おいしくいただきました

そして長崎の氏神様である『諏訪神社』に安全に旅行できるようお参りに行きました


午年である今年、大きな神馬像のある諏訪神社へのお参りはご縁を感じずにはいられません


諏訪神社へのお参りで見てみたかったものがふたつありまして、そのうちのひとつが国歌の歌詞にある「さざれ石」


そしてもうひとつが数多くあるユニークな狛犬たちです




長崎には「尾曲がり猫」が多くいると聞いていましたが、早速おだんごしっぽの猫に遭遇


せっかくなので、明治から続く表現で書かれているというおみくじも引いてみました。


お参りを終えて高台から目にする景色は、カメラに上手く収められないほどの絶景です

諏訪神社でのお参りを終えたあとは長崎を代表する商店街『浜町アーケード』を散策

落ち着いた大須商店街のような印象を受け、ゆったりと過ごせました
長崎グルメで有名な『岩崎本舗』さんもマスコットのイラストで試合のアピール

熱々の『角煮まん』を頬張りながら、散策を続けます

いくつかのお店に立ち寄りながら歩いていると、商店街から少し離れた場所にある長崎の有名喫茶店『ツル茶ん』に到着


大正14年創業、九州最古の喫茶店といわれているレトロな雰囲気が素敵なお店です


そしてこの店といえば『元祖 長崎風ミルクセーキ』

甘くて濃厚な味を予想していましたが、スッキリ・サッパリとしていて名古屋の熱い夏でも受け入れられそうな味わいでした

一緒に注文したプリンはしっかりとした固さで、素朴な甘さとカラメルの苦味の相性がよく凄くおいしかったです

【2日目】
長崎の名所でもある『眼鏡橋』
前日、暗くなってから立ち寄った際もとても素敵な雰囲気ではありました。

翌日の朝、改めて立ち寄ってみると観光客だけではなく地元の方らしき人々もいて、生活に密着した憩いの場であると感じました



そして絶対にやっておきたかった、この時期グランパス界隈で熱い話題……
『グランパスくんの飛び石チャレンジ』!!




そして噂に聞いていた『チリンチリンアイス』


わかりやすくお伝えするならば味わいは「アイスクリン」

好天の下、眼鏡橋を眺めながらバラのようにきれいに盛りつけられたアイスを食べるのは優雅なひとときでした

ところで市内への移動手段のひとつとして路面電車を使用していたのですが、広告も兼ねているため町中をカラフルに彩っていて、それを目にするのも楽しかったです




レトロさを感じさせる車両が大半ではありました


時折最新型の車両に乗車する時があり、中は公共バスを思わせる内装で少し驚いたりもしました



長崎を訪れるなら原爆に関する施設は外せないと思い、2日目はそちらをメインに周る計画を立てました
まずは『平和公園』から




『平和祈念像』にて亡くなられた方々に哀悼を表し、サッカー観戦ができる平和に感謝をしてきました



祈念像へのお参りを終え、ちょうどお昼になったタイミングで近くの浦上天主堂からの鐘が響き、心静かに平和について考える時間を過ごしました

周辺に設置してある各国から贈られた平和のモニュメントを目にしながら歩いていると、突然目に入った「豊田市」の文字
豊田市のボーイスカウトの団体から贈られたようです


『浦上天主堂の見える丘』から望む景色

近くにある「カトリック長崎大司教館」の存在も相まって、異国情緒があふれます

絶対に伺いたいと計画していた『浦上天主堂』

祈りを捧げる神聖な場所のため内部の撮影はできませんでしたが、「被爆マリア像」を始めとする原爆の遺構が建物の内外に多くあり、原爆の無慈悲さを感じずにはいられませんでした
中でも強い衝撃を受けたのが『浦上天主堂旧鐘楼』の姿



想像以上に大きな鐘楼が吹き飛ばされたこと、それが住宅街に今でも残されている景色はインパクトが強く言葉を失いました

続いて訪れた『長崎原爆資料館』では数々の資料を通して原爆の惨さ、悲しさを学びました








その後、資料館のある高台から降りたところにある『原爆落下中心地』へ


近くには移設された旧浦上天主堂の遺壁もありました

春には桜が咲き誇る名所となるらしく、その光景が慰めになったらいいなと願わずにはいられませんでした
次に訪れたのは山王神社の『一本足鳥居』
近くに長崎大学医学部がある影響か、アパートが多く立ち並ぶ住宅街の中に突然姿を表します



鳥居の足元には、平和を願うメッセージと折り鶴が入っている瓶が多く並べられてありました

そして路面電車に乗り込み、こちらも絶対に訪れたいと計画していた『国宝 大浦天主堂』

そこへ辿り着くまでの坂道を歩いていると修学旅行の思い出がよみがえり、とても懐かしい気分になりました
入館にはギリギリ間に合ったものの、閉館まで30分しかなく 、割と駆け足で見学することになったのは少し残念ではありました


こちらも内部の撮影はできませんでしたが、歴史を感じる備品や建物を目にすることができて本当に良かったです
【3日目】
この日は試合当日ではありましたが、その前にいくつかの名所を周ってから会場へ向かうことにしました
ところで「眼鏡橋といえば『あれ』なんじゃないの?」と思われているみなさん

実は前日も探していたのですが見つけることができず……

この日も雨の中探して歩き……

やっと見つけました『ハートストーン』!!

朝の少し早い時間に足元が悪い状況ではありましたが、写真を撮る方が何組かいらっしゃいました
石の周りにはコインが何枚も挟まれており、恋愛に関するパワースポットとしての人気の高さを実感しました
その後、ぜひ食べておきたかったものがあったので『Cafe オリンピック』さんへ


大きなパフェとトルコライスが売りの喫茶店です



お目当ての『閻魔大王のパフェ』

目はランブータンというライチに似た果物が使われており、まつ毛がチャームポイントのかわいい閻魔さまです

器の中にはコーヒーゼリーとホイップクリームが入っており、見た目も素材も食べていて楽しい一品でした
こちらのお店、高さ1メートルと1.2メートルのパフェの完食本数をカウントしており

愛知を始めとする東海三県からも多くのチャレンジャーが挑み、好成績を残しているみたいです

おいしいものを食べた後は『新地中華街』に寄り道
飲食店を中心に様々なお店が立ち並び、とても賑わっていました


夜にはイルミネーションが通りを彩るらしく、日中とは違った華やかな雰囲気を想像するとそれもまた魅力的に思えました
中華街を渡った先には芸術的な門の造りの『湊公園』
こちらは冬に行われる「ランタンフェスティバル」のメイン会場に使われるらしく、その時期の華やかさや賑わいも楽しそうだなと感じました



ところで、私は個人的に『ちょっと不思議な光景』を目にするのが好きです。
今回も『長崎駅前の広場に伸びるレール』や


マンホールには通常長崎市のき章である五芒星が付いているのに


『なぜか一つだけある六芒星のマンホール』 といった不思議スポットを探しながら歩いていました。


この日も見つけました、『大波止の鉄玉』
こちら江戸時代からなぜ作られたのか不明という不思議な代物です



長崎スタジアムシティへ
色々と周ってきましたが、ついに試合会場の『長崎スタジアムシティ』へ
「春の嵐」といわれるほどの天候でしたが、建物の中で雨風をしのげる環境なのはとても助かりました


こちらも到着してすぐヴィヴィくんがお出迎え





スーパーでは焼き鳥やおにぎりといったお惣菜がとても多く用意されており、こういったスタグルのスタイルも新鮮に感じられておもしろいなと思いました

またドラッグストアが敷地内に併設されているのは個人的にとても嬉しかったです




そして、入場開始の瞬間





中に入ると、こちらでも例の件をしっかり取り上げてくれていました

こどもの日が近いこともあり、数多くの鯉のぼりが泳いでいます

未就学児が利用できる『ヴィヴィくんパーク』


大人もつい入りたくなってしまうかわいさです

そしてこの日、試合前のイベント中に県内全域が停電となるアクシデントが発生





このような大きな施設で電気が使えないという貴重な体験をしました


約15分ほどで復旧し、タイムスケジュールも予定通りとなりました
この日の席は「熱狂ビジターシート」と柵で隔てた隣のミックスエリア

声だけではなく大旗の迫力も伝わってくる良席です




そして何よりも感激したのはピッチの近さ

豊田スタジアムよりも近く感じられたのは驚きでした

試合は2対1で名古屋の勝利

退席時には周りにいた名古屋のサポーターさん達とハイタッチで喜びを分かち合い、これが遠征の良さなんだなと知りました
ホテルに戻り、併設されたバーで祝勝会

まずは地元の柑橘類「ゆうこう」を使ったお酒

生姜がピリリと効いたジンジャーハイボール

締めに地元の甘酒、甘夏ヨーグルト、カステラのジェラートと嬉しさのあまり大変欲張ってしまいました
【4日目】
朝早くにホテルをチェックアウトして、長崎空港へ
時間にゆとりをもって搭乗手続きをし、出発の時を待ちます






長崎からセントレアまでは1時間余り
あっという間の空の旅でした


振り返ってみると初めての遠征を楽しみ、行きたい場所へ訪れることができて満足した一方で、行けなかった場所や食べられなかったものもあり、少し心残りな部分があったりもします
『もしチャンスがあればまた訪れたい』
今回の遠征はそう思わせるほどとても楽しく充実した時間を過ごすことができました