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名古屋グランパスについて語り合うページ

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グランパス外国籍選手列伝(2006年以降加入の選手+α)

どうして2006年以降加入の選手なのかと言ったら『グランパスの歴史を振り返ってみる(後編)』に合わせてるからだよ! あと、それ以前の選手となると、ピクシーとかイヴォとか印象的な選手を除いて流石に詳細をあんま覚えてない! と言うわけでジェイさん @RMJ_muga  tkqのアニキ @tkq12 から始まったビッグウェーブに便乗させてもらいます!

マレク・スピラール(2006~2007)

スロバキア代表CB。フェルフォーセン監督就任に合わせて引っ張ってきた。スロバキア代表歴30キャップは伊達ではなく、抜群の守備能力に加え足元も上手い詐欺じゃなく本当に守備力あって足元も上手かった素晴らしい選手で、冗談抜きでグランパス史上最高のCBかもしれない。ただし『試合に出場できれば』という条件つきだったけどね! とにかく怪我に次ぐ怪我で体調万全で試合に出たことがほぼ無かった。無念。スピラールさえちゃんと試合に出れていたらフェルフォーセン時代のグランパスはマジでもうちょっと上の順位だったと思う(特に2007年は)。怪我が癒えず、2007年オフにグランパス退団・現役引退。その後2013年9月7日に自宅から飛び降りお亡くなりに。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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金正友(キム・ジョンウ)(2006~2007)

韓国代表MF。フェルフォーセン監督就任に合わせて獲得した外国籍選手その2。現役韓国代表かつ当時まだ24歳のバリバリの経歴だった。けっこうエレガントに中距離のパスを配給する優雅な司令塔タイプと思いきや、突然なんか変なスイッチ入ってめちゃくちゃ荒いタックルをかましてイエローを貰う姿に、「あっ………(察し)」とさせられたものである。何せ2年間でJ1通算52試合出場に対し、イエローカード27枚(退場3回)というとんでもないカレー券頻度と出場停止数だった。どんだけカレー好きやねん。あと守備のポジショニングはかなりテキトーでフェルフォーセンが割と怒ってた覚えがあるけど気のせいかもしれない。そんなピッチ上ではカレー愛好家だった金正友だが、2007年にリーグで2試合連続ゴールを決め、

Q.「3試合連続ゴールを決めたことはある?」

との記者の質問に対し、

A.「いいえ、明日で初めてです」(明日の試合でゴール決めてやんよ、の意)

と言うやたらオシャレカッコいい返答をして、しかも本当に人生初の3試合連続ゴールを決めたことが印象深かった。本人の欧州志向が強く2007年オフに退団。カレー券頻度はともかく優秀な選手だった。

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フローデ・ヨンセン(2006夏~2008)

ノルウェー代表FW。2006年当時のグランパスにはまともにポストプレーをできるFWがおらず、困り果てたフェルフォーセンが玉田圭司にポストプレーをお願いしたら玉田が絶不調に陥り、仕方なく古賀正紘(本職はCBです)をFW起用したりして、紆余曲折の果てにノルウェーの名門ローゼンボリから獲得した。当時のノルウェー代表でもけっこう序列の高い(確か4番手。違ってたらすみません)FWで、密かな大物選手だった。186cmの身長に当たり負けないフィジカル、しかもヘディングめちゃ上手いと言う対Jリーグ日本人DF必殺兵器感が半端無かった。守備もサボらず走る真面目な良い選手だったんだけど、サボらなさ過ぎて毎年どこかでコンディションが低下したりしていた。そもそも北欧の人に名古屋の夏はやっぱ暑かったと思うんですよね。2008年オフ、ピクシー(監督)の「もっと独力で点取れるFWが欲しいんだよね」と言う意向(推測です)により退団。その後、清水でも活躍していたけどやっぱり夏場にコンディション低下していた姿が懐かしい。ちなみに近年のグランパスの『困ったら長身外国人FWに放り込め大作戦』はヨンセンから始まった伝統であり、グランパスの歴史上けっこう重要な選手なのかもしれない。良い人っぷりもガチで、ファンサで落とされてヨンセンファンになった人多数。中村直志の引退試合にノルウェーから駆けつけてくれた時のコメントには思わず目頭が熱くなったぜ。

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バヤリッツァ(2008~2009)

監督に就任したピクシーが連れて来たセルビア人DF。レッドスター・ベオグラードでもそれなりに試合出場していたので期待していたのだけど、今にして思えばピクシー面白選手コレクションの一人目だったような。売り出し中の吉田麻也と一緒にCBコンビを形成したと思ったら二人揃ってやたら『面白い』(好意的な表現です)プレーをしていた思い出。決して悪い選手ではなかったし戦力になっていたんだけど、なんか突き抜けてないと言うか、外国籍枠を使うなら正直もうちょっと良い選手に使いたいんだよなあ………という感じの選手だった。そういえばグランパス退団後に別チーム経由して京都さんに入り、それなりにバリバリやってましたよね。見てないけど。ごめん。

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マギヌン(2008~2010)

ブラジル人MF。マグナムと書いてマギヌン。本名はもちろんもっと長い(ブラジル人あるある)。川崎フロンターレから戦力外・契約満了になったところを拾い上げた選手。入団前の煽り文句は『走れる現代的なトップ下』みたいな感じだった。グランパスでは主にSHの位置からゲームを作る役で、マギヌンがボールを収めて時間を作ってから逆サイドに展開するのはお約束の攻撃パターンだった。そんなマギヌンは怪我その他でどんどん走れなくなってしまった上に、何故か球離れも悪くなってしまった。哀しい。それでも2008年~2010年にかけてクラブを支えた主力であり、2010年のグランパスJ1初優勝にも貢献した。あと笑顔が可愛かった。

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※なんか良い写真が見つからなくてすみません。

ダヴィ(2009頭~2009夏まで)

ブラジル人FW。独力で点を取れるFWを求めていたピクシー監督(推測です)がヨンセンを切ってまで獲得を熱望したらしい選手。何せ2008年のあの札幌さん(シーズントータルで4勝・36得点しかしてない)で26試合で16ゴールも決めてるんだから『独力で点を取れる』っぷりはガチだった。全般的にあんま上手くないんだけど前を向いて走った時のフィジカル化物っぷりが恐ろしく、日本人DFではどうにもならなかった。本当に前を向いて走らせてさえいれば本人は点を取っていた。しかし連携ってなにそれおいしいの? という感じでチーム全体としては攻撃がまったく機能せず。ピクシーが「ポストプレーを教える」的なことを言ってた覚えもあるが、ポストプレーなんか当然やるはずもなかった。ピクシー、本当に教えたの………? そんな、チームが微妙にダヴィの扱いに困ってたっぽい加入半年という都合の良いタイミングでカタールのウム・サラルSCからオファーがあり、移籍金を置き土産に移籍。その後グランパスはケネディを獲得した。金額は噂報道レベルだったと思うけど、札幌さんから1億円だか3億円だかでダヴィを仕入れて4.8億円でウム・サラルSCへ売却するという華麗な転売っぷりを中東錬金術と呼んだとか呼ばなかったとか。その後、甲府や鹿島で活躍した。2018年末にギラヴァンツ北九州を退団したあとの消息は不明。

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ジョシュア・ケネディ(2009夏~2014)

オーストラリア代表FW。グランパス史上最も成功した外国人選手の一人。ヨンセンを若返らせて、背を194cmまで高くして、ついでに夏にバテなくさせて、足元のアシストもできるようにしたような選手。高くてヘディング上手くて足元(トラップとパス)もあって全盛期ではJリーグ無双状態。実際2010年と2011年に2年連続得点王だったし。見た目もイケてて、渾名はジーザス。長髪時代は本当にイエス・キリスト役とかやれそうでしたね。しかも性格もイケてて、良い人エピソードには事欠かない。なお、JリーグのDFからのダーティなプレーに苦しんでいた(ケネディ本人談)ようで、2012年以降、持病の腰痛が急速に状態悪化。2014年を最後に、32歳という最近の選手にしては比較的若い年齢での現役引退となった。無念。腰痛が明らかになっていたにもかかわらず、ケネディがゴールを決めると味方選手達(特にO川さんあなたですよ)がセレブレートに飛びつき、あれって腰に悪いんじゃないかなあ………とドキドキしていたのも今となっては懐かしい。サンキュージョシュ。

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ブルザノヴィッチ(2009夏~2011)

モンテネグロ人FW。モンテネグロ代表10番という触れ込みで加入した。加入会見で「(2009シーズンの残り半分で)10ゴール決めます」と言っていたりもしたが、ピクシー面白選手コレクションの二人目だった。いや、けっこう上手かったし、ものすごく印象的なゴールや直接フリーキックも決めてたし、なんか良い思い出があるんだけど、出場試合数や通算ゴール数を見るとイメージより全然活躍してなくてビックリする。テクニック売りだけど違いを作れるほど上手くないと言うか、なんかアジリティがイマイチと言うか、良いシュート蹴れるんだけどシュート打てる状況に持ち込めないと言うか、記録より記憶に残る系選手と言うか。笑顔がやたら可愛くて騙されそうになるが、遅刻癖があったり、けっこう素行面に問題のある選手でもあった。いかにもピクシー面白選手コレクションの選手らしく、ファンから割とネタキャラ的に愛されていたと思う。

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ダニルソン(2010~2015)

コロンビア人MF。グランパスがJ1タイトルを獲るために札幌さんから獲得した。コロンビア代表歴もあったりした。一言で言えば『強い』。強いという言葉をサッカー選手という形にしたらこうなるみたいな。強いってこういうことなんだーと語彙力を喪失するほどのフィジカル。ぱっと見ただけでおかしい肉体してましたもんね。ダニルソンに本気で腹パンされたらどんな時でもオールリバースする自信があるぜ! 脚もめちゃくちゃ早く高さも超あって、全盛期ではグランパスの危ないエリアを一人でケア。J1優勝への貢献度はすごかった。シュート力もものすごく、芯を食ったシュートはどうにもならない速度で相手ゴールへ襲い掛かっていたが、どっか痛めていたのかだんだんシュートを打たないようになった。以上からわかるようにピッチ上ではバリバリの肉弾武闘派だったけど、プライベートでは割と内向的な性格というギャップ萌えキャラ。とにかく当たるプレースタイルが災いしたようで、筋肉系のトラブルが絶えずグランパス晩年ではコンディション不良化。2015年を最後に惜しまれつつ退団した。グランパスの情報誌でインタビュアーを務めていたDelaの池永百合ちゃん(当時)がお気に入りだったようで、ほとんど動いてないツイッターアカウントでリプライを飛ばす姿が確認されている。

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ダニエル(2012~2013)

甲府さんから獲得したブラジル人CB。3バック時や終盤の守備固め時に活用されていた。186cmの身長の割りに競合いにあんま強くなく、逆に足元上手いよという触れ込みで、実際に本人もけっこう自信を持っていたっぽいんだけど、時々ものすごいやらかしをしていたような………。すまん、グランパスでのプレーをほぼ全て見てるはずなんだけど正直そんなに印象が無い。2019年2月10日に肺ガンで36歳で逝去。ご冥福をお祈り申し上げます。

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ヤキモフスキー(2013)

北マケドニア人MF。端的に言ってピクシー面白選手コレクションの3人目だった。いや、めっちゃ爽やかイケメンで、今でもグランパスについてツイッターで発信するくらいグランパスに愛着あるらしいし、愛せる選手なんだけど、試合での活躍は………どうして獲っちゃったのピクシー&ボスコ………。一応出場記録をチェックしてみたら2013年に15試合も出場していた。マジかごめん、正直5試合くらいだと思っていた。なんかルヴァンでゴール決めたことは覚えてたけど。まず名前のインパクトが抜群なせいか、ピクシー面白選手コレクションの例に漏れず、ファンからやっぱりネタ的に愛されていた覚えがある。今はギリシャリーグで頑張っているらしい。

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チアゴ(2013)

ブラジル人FW。ごめん、なんかそんなやついたなあ、くらいの記憶しかない。出場記録を確認してみたら出場ゼロってそりゃ覚えてるわけないよ! 2014年に岐阜ちゃんで1試合だけ出てるらしいので、岐阜で目撃した人はどんなプレーぶりだったか教えてください。もしくはトヨスポで見たことある人、どんな選手だったか教えてください。一応ググってみたけど今何やってるのかわかんなかった。

へジス(2014)

ブラジル人MF。当時スカウトをやっていた巻佑樹(代表FWだった巻誠一郎の弟。元グランパス選手)が連れて来た。『ハードワークできる近代的なボランチ』みたいな触れ込みだった覚えがある(うろ覚え)けど、その煽り文句は実態として『ハードワークできる(できるとは言ってない)、近代的(と言うわけでもない)』の意だとサッカーファンならだいたい知っているはずだ。スカウトになってまだ日が浅かったとは言え、巻弟の見る目についてトヨスポの駐車場で大いに問い詰めたいところである。基本的に試合出場が無く(リーグ6試合、全て途中出場)、ファンの間で「へジスを試合で見れたら幸せになれる」とかネタ扱いされていたような思い出。普通にヘディング・クリアするだけで観客席から歓声が上がっていたのはある意味とても酷い話ですね(・Θ・) (※編注:試合で一度、クライフターンで相手を抜いていくシーンがあり、え!( ゚Д゚)ノ < ヘジス!!が!と衝撃をもたらした。)当然のように1年で退団。今でもブラジルのサン・ルイスというクラブで現役続行中のようだ。

https://web.gekisaka.jp/news/detail/?153045-153045-fl

レアンドロ・ドミンゲス(2014夏~2015)

ブラジル人MF。2011年の柏レイソルの優勝に大貢献しJリーグMVPを獲得したりしていた大物選手なのだが、2014年途中にネルシーニョと揉めて柏で干されていたところを、割とヤバイ勝点状況だったグランパスが獲得。柏時代の全盛期では、サボらない、球離れ良い、上手い、キック正確等々、ブラジル人アタッカーに求める理想を形にしたみたいな選手だったのに、グランパスに来た頃には割と普通にサボるようになっていた(コンディションの問題もあったとは思いますが………)。まあでも正直、2014年の夏にレドミ(と川又)を獲得できてなかったら降格してたと思う程度には活躍した。なお2015年には怪我で長期離脱し3試合の出場に留まったため契約満了・退団。グランパスの降格を延命させたという功績をどう評価したものか。その後、ブラジルのクラブを挟んで横浜FCさんで元気に現役続行中。

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グスタボ(2014夏~2016)

ブラジル人FW。あわよくば育てば良いなあ、という育成枠な選手だった。その身体能力は尋常ではなく、練習で味方選手にぶち当たってはぶっ飛ばしていたらしい。個人名は出さないけど、某選手の大怪我の直接の原因はグスタボだったという噂があった。上手いこと育てば第二のダヴィになれたんじゃないかくらいの可能性を感じさせたものの、2016年末に退団。2017年には熊本さんでプレーし、今ではブラジル2部でプレーしているらしいが詳細は不明。実績だけ見ると大して活躍してないと言うかほぼ試合に出てないのに、なんかファンの人気がやたら高い愛されキャラでもあった。2015年の浦和戦に途中出場して相手と接触して、脚が痛そうにしつつプレーしてるなあと思ったら前十時靭帯が断裂していたという、「えっ靭帯って断裂してても動けるもんなんですか………?」という変態エピソードが懐かしい。なお、その状況で流石にあんま走れないグスタボに対して、西野監督(当時)が「走れ!」と試合中ブチ切れていたのだが、後に靭帯断裂していたと発覚して「(動いてはいたから)靭帯切れてるとは思わなかった………」みたいなコメントをしていた。まあやっぱ普通、靭帯断裂してたら動けないですよね………(^-^;

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ノヴァコヴィッチ(2015)

元スロベニア代表FW。193㎝と高身長なんだけど競り合い弱くポストプレーもイマイチ、ただし足元の得点力は確かで、ノヴァコをフィニッシャーとして活用できるチームならば大活躍。なお当時の西野・グランパスではノヴァコにめがけてロングボールを放り込んでいた………それはダメだってあれほど言ったじゃないですかー!(ぶっちゃけ他に攻め手が無かったのでは疑惑) 2015年の1年で退団。グランパスでの終盤には自身の起用について割と文句を言っていた覚えがある。すまんノヴァコ、主に永井と川又を走らせるカウンターチームとなっていたから、走力的にどうしてもベンチになってしまったんだ。なお、グランパス前のJでの在籍チーム(大宮→清水)がノヴァコ退団の翌年にJ2降格していたため、グランパスからノヴァコ退団と報道された時、サッカーファンから「これでグランパスも来年降格確定だな」と噂されてしかも本当に降格した(白目)。もちろんノヴァコが悪いわけじゃなくて、グランパスはほら、まあ、アレだったから………。
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ロビン・シモヴィッチ(2016~2017)

スウェーデン人FW。グランパスのJ2降格とJ1復帰の二年間を戦い抜いた僕達のロビン。大宮で元気にしてるかロビン………ご飯食べてるか………? 199cmの身長を武器に圧倒的な高さで相手を制圧………できれば良かったんだけど、競り合いに特別強いわけではなく(決して弱くもない)、ヘディングがあんま上手くなく、最大の武器は足元のテクニックという、北欧の長身FWに割りとありがちなタイプの選手だった。それでも2016年のあのグランパスでリーグ11ゴール、2017年にはJ2で18ゴールと決定力は確か。特にPKが異様に上手くてグランパス時代のPK成功率は100%。2017年でグランパスを退団し大宮アルディージャさんへ加入するも、レギュラーではないようだ。特性的に、リアクション・ロングカウンター志向のチームだとあんま活きないと思うので、けっこう使い所の難しい選手かもしれないのだけど、J1のどっかのチームがこの夏に獲ったりしないだろうか。ボール保持したい型チームならイケる! 仙台さんとかどうっすかね! 金の都合がつけば!

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https://www.instagram.com/robinsimovic/?hl=ja

オーマン(2016)

スウェーデン人CB。190cmの高さを武器に足元も上手い………はずだったのだが足元が上手いについては正直上手くはなかった。高さは間違いないんだけど、Jの日本人アタッカーは基本そんなに高くなく、俊敏性で勝負してくるので、DF側もそこまで高くなくても良いからある程度俊敏性が無いときつい。そしてオーマンには残念ながら俊敏性が足りていなかった! 2016年のグランパスでも9試合の出場に留まってしまったのは本人にとってもチームにとっても痛かった。今は母国スウェーデンリーグで元気にプレー中のようだ。僕はけっこう好きだったよ。

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https://www.instagram.com/ludvigohman3/?hl=ja

李承煕(イ・スンヒ)(2016)

韓国人MF。2016年グランパスの中盤の刈り取り役。刈り取り役………だったんだけど………どうしても相手に突っ掛かってしまってつり出されてしまい、その割りに奪いきる力がJ1基純で超強いわけでもなかったため、結果的にスンヒの空けた場所がそのままグランパスの守備の穴になったりしていた。2016年の1年で退団。手抜きとかしないピッチ上で常に全力タイプで、とても愛せるんだけど、ちょっぴり実力が足りてなかったように思う。これまたググってみたけど今何やってるのかよくわからない。ファジアーノ岡山さんへ練習参加したニュースもあったけど、流れたようだ。

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https://www.sanyonews.jp/article/867515

河大成(ハ・デソン)(2016夏~2016末)

韓国人MF。東京さんで出場機会が無かったところ、2016年夏の色々ヤバかったグランパスがレンタルで引き取った。現役の韓国代表だけあって上手さは垣間見えたんだけど、やっぱ本人のコンディションがどうにもアレだったのと、2016年夏以降のあのグランパスでしたからね………。なんかスマンかった。あのグランパスに来てくれたことについては素直にありがとうと言いたい。FCソウルで現役続行中の模様。

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シャルレス(2017頭~2017夏)

2017年ブラジル人ガチャその1のCB。闘争心を前面に押し出すタイプで、高くて強くて両足でフィード蹴れてと、闘莉王を若返らせてちょっと小粒にしたらこんな感じやろなあ、という感じの選手だった。なお、開幕前に僕たちのみぎさんがトヨスポでシャルレスを確認して、「あいつ多分ヤッヒーに合わないよ」とインターネット某所に書き込んだ予言どおり、本当に合わなかった。試合でヤッヒーの指示をガン無視して勝手にライン下げ過ぎ。あと、とにかく怪我で稼働率が低すぎて夏に退団。まあそのおかげで空いた外国籍枠でシャビエルを獲ったから収支的にはプラスだったと思う。すまんシャルレス、君には何の恨みも無いが、君の退団は必要なことだったんだ。ググってみたけど今何やってるのかよくわからんかった。

http://nagoya-grampus.jp/news/pressrelease/2017/0626post-803.php

ワシントン(2017~2018夏)

2017年ブラジル人ガチャその2のMF。超良い奴。良い奴過ぎて、多分誰から頼まれたわけでもないのに、他のブラジル人の世話係ポジションに落ち着いていた。JリーグにおけるCMFとしては俊敏性が足りなかったのだけど、当たりの強さを活かし最終的にはCBとして出場。J1昇格プレーオフでラリベイやウェリントンを抑え込んでグランパスのJ1復帰に大貢献した。2018夏のグランパス退団後、レノファ山口さんでプレーし、現在はブラジル2部でプレーしているようだ。とにかく人柄が良く、ファンサも神対応で、活躍に対してファン人気の高い愛されキャラ系選手だった。その人柄と面倒見の良さ的に、現役引退したらブラジル人の世話役としてグランパスに雇ってもらいたいくらいである。頑張れワシントン。サンキューワシントン。

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フェリペ・ガルシア(2017)

2017年ブラジル人ガチャその3のFW。なんか体形からしてサイド抉れるドリブラー・ウィンガーみたいな雰囲気だったのに、実は頭専門。ヘディングシュートだったら俺に任せろでもヘディングシュート以外は勘弁な、みたいなヘディンガーだった。ヤッヒー・グランパスはクロス放り込みチームじゃないので使いどころが難しかった上にロビンもいたのでスタメン定着できず。実質的に2017年で退団。密かに年俸高いらしいのがネックだったか。母国ブラジルで頑張って欲しい。

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ガブリエル・シャビエル(2017夏~)

ブラジル人MF。ガブリエルという名からいつの間にか『大天使』と呼ばれるようになった超上手い選手。調子がよければ、フットサル仕込みのテクニックで、なんかよくわかんない小技で相手を翻弄する。まあホント上手い。ネックは小柄な体格のせいなのか、相手からハードに削られるせいなのか、筋肉系のトラブルがけっこう多いこと。相手を背負ってボールキープする癖があるのも改善ポイントかもしれない。J1基準でもめっちゃ上手い現状からさらに脱皮して、チームを優勝に導いて欲しい。パスもシュートも正確だけど、実戦でゴールを決めるときにはコントロールショットではなく思いっきり蹴り込むことが多い。コントロールショットはだいたいポストに嫌われる。狙い過ぎなのかもしれないですね。知らんけど。

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https://www.instagram.com/gabrielxavier/?hl=ja

林承謙(イム・スンギョム)(2017夏~2017末)

なんか守備固め的選手が欲しかったのかな? なヤッヒーが獲得した韓国人大学生CB。でも本職はCMFらしい。グランパスでは期待通りの、試合終盤でのクローザーとして活躍。足元はそれなりに上手かったらしいけど、それを見る機会はほぼ無かった。あの年のグランパスに来てくれた選手は全員ファミリーだ。レンタルを経て、現在は韓国リーグでプレー中。頑張れ。

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ジョー(2018〜)

元ブラジル代表FW。グランパスのJ1復帰に伴い獲得した補強の目玉的選手。高い、強い、上手いに加え、Jリーグに合わせ体を絞り上げることで俊敏性を獲得。一人でドリブル突破して決め切るみたいなタイプではないものの、その決定力と、変態的なパス受け力でグランパスの即興決闘攻撃を支えている。現状、すごい良い選手だけにむしろネタにし難い( ̄▽ ̄;) 個人的には若い頃のちょっとオラついてた髪型が好きです。

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https://www.instagram.com/jooficial7/?hl=ja

ミッチェル・ランゲラック (2018〜)

現オーストラリア代表GK。ジョーと同じく、J1復帰に伴い獲得した。サイズと俊敏性と動き直しに優れ、鉄壁のシュートストップ力を誇る。小顔イケメンでファンサ対応も良いとか何なんですかあなたは完璧超人ですか? グランパスのオーストラリア人選手皆超良い奴説(ジョシュアとミッチしかいませんが)。強いて言えば、PKストップ成功を見たことが無いので、実はPK苦手なのかもしれない。あとフィードは悪くないけど超良いわけでもない。でもGKの仕事はまずシュートを防ぐことなので問題ない。どうもストレスを溜めやすい性格のようなので、定期的に温泉にでも入ってスッキリして欲しい。

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https://www.instagram.com/mitchlangerak/?hl=ja

ホーシャ(2018)

ブラジル人CB。2018開幕前に緊急補強した。2018開幕戦でなかなか良いパフォーマンスを披露し、滑り込みだけど良い選手獲れたなあと喜んでいたら、実は怪我多く稼働率の低い選手と後に発覚。多分そういう選手だからあの時期に獲れたんだろう。2017のシャルレスもそうだったんだけど、恐らく主力となることを期待して獲ったであろうCBが2年連続で怪我体質で定着できなかったのはグランパスのアレな守備の原因の一つだったと思う。2018前半の勝てない時期のグランパスでも、実はホーシャと新井一耀が揃って出てる試合ではけっこう耐えていたんですよね。現在は前十字靱帯断裂からのリハビリ中です。ちなみに菅原のことを高く評価しているようで、インスタでやたら熱いコメントをしていたりする。

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エドゥアルド・ネット(2018夏~)

ブラジル人MF。川崎さんで干され気味だったところを獲得。風間ヤッヒーの評価がやたら高いと言うか、ヤッヒーネット好き過ぎ問題。「オレのパスをトラップできないお前が悪い」と思ってるとしか見えない鬼パスを味方とスペースに叩きつける武闘派。実際、それトラップできてたらチャンスだったよなあ、というシーンは2018年にも多かった。グランパスに来た頃から実はずーっとグロインペインに悩まされていたようで、2019年頭に手術した。つまりグランパスでは2019年6月現在で未だ万全のネットを見せてくれた事がない。今年こそエドゥアルド・キョウハカンペキデス・ネットを見せてもらいたい。

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ジョアン・シミッチ(2019~)

ブラジル人MF。アンダー世代のブラジル代表歴もある。2019年の開幕前にデコ・コネクションでいきなり獲得した。ポジションと利き足の被るネットと比べると、シミッチの方が全般的に味方に優しいプレーをする。パスでもって「あそこから攻めようぜ」と味方に指示できる司令塔で、90分走りきるスタミナもあり、文字通りの意味で『ハードワークできる近代型の中盤』の選手。密かにサイズもあって、グランパスのセットプレーでのターゲットはジョーかシミッチの二択になっていたりする。まあまだ4ヶ月しか見てませんからね、これから更なる真価を見せてもらおうじゃありませんか………(o^-’)b

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マテウス(2019~)

ブラジル人MF。2019年に大宮さんから獲得した。スピードとシュート力の化物。正直まだ全然フィットしてないので、なんとかトメルケールに染まってチームに馴染んでもらいたい。がんばれ

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https://www.instagram.com/castromateus16/?hl=ja

おまけの+α

以降はちょっとした小ネタ的にお届けします。

来る話が流れた男:ディエゴ・マラドーナ

アルゼンチンのサッカーの神。左足にボール持たせてやればあとはマジで一人で何とでもする。ちなみにサッカーでは神だがサッカー以外では全般的にアレ。J開幕の目玉としてグランパスが獲得しようとしていたが、本人のコカイン使用のせいで日本に入国禁止となって話が流れた。そのマラドーナの代わりに獲ったのがリネカーだったりする。

来るかもしれなかった男:エンツォ・シーフォ

1980~90年代のベルギー代表の主力中の主力。クラシカルな(と言うか当時としては普通の)司令塔タイプの選手だった。モナコに在籍していたので、ヴェンゲルが自分と一緒にグランパスに連れて行こうと画策していたという噂。なお、グランパスにピクシー・ストイコヴィッチが在籍しているとヴェンゲルが知り「ピクシーいるならピクシーでいいじゃん」となったとか。

噂があったはずの男:ロベルト・プロシネチキ

旧ユーゴ代表(後のクロアチア代表)選手で、1990年当時の代表とレッドスターとでピクシーと組んで攻撃を操っていた。なんかグランパスがオファーをしたという噂があったはずなんだけどググっても出てこなかった。ごめんなさい。

結果的にネタ選手扱いになった男:ルイゾン(2005)

ブラジル代表歴のある間違いない大物FW。2005年のネルシーニョ末期、かなりヤバいことになっていたチームの起爆剤として獲得した。7月下旬に来日して、J1で6試合4ゴール。その後ネルシーニョの解任と同時に出て行った。その在籍経緯からなんか今では微妙にネタ扱いになってる気がする。でも『打てば決まる』みたいなとんでもない決定力を見せ付けてくれた超すごい選手だったんだぜ………?

マイクとニッキの親父:ハーフナー・ディド(1992-1994)

Jリーグの開幕当時、グランパスにいたGK。オランダから日本に帰化した選手。若い人にとっては「ハーフナー・マイクとハーフナー・ニッキの親父だよ」と言う方が通じやすいだろうと思う。黎明期のグランパスをプレーヤーとして支えたり、ピクシー政権下でコーチをしたりと、日本代表のGKコーチをしたこともあるので、密かに日本サッカー界全体にとっても貢献度大の人物。

大将:ストイコヴィッチ(1994夏-2001夏)

まあググってWikipediaとか動画を見てくださいお願いします。僕がどうこう言うようなもんではないと思う。すごい個人的な思い出話ですが、大学時代(約15年前)、昼休みにノートPCでピクシーのプレー集を見てたら、隣で見てた後輩が「なんでこんなすごい選手がいたのにグランパス優勝できなかったんですか?」とナチュラルに超心を抉る発言をかましてきた。ウワー!ヽ(`Д´)ノヤメロー!

DFラインリーダー:トーレス(1995-1999)

フェルナンド・トーレスではありません。1990年代のグランパスのDFラインを支えたブラジル人CB。ブラジル代表歴1キャップは微妙な選手の法則があるけど、トーレスは良い選手だったですよ。グランパスDFラインの統率役で、出場停止とかでトーレスがいないと一気にDFラインがヤバいことになっていた思い出。まあ、中心選手ってそういうもんやから………。

総合的に良い選手:フランク・デュリックス(1995-1996)

ヴェンゲル時代のグランパスの中盤を支えたフランス人MF。フランス代表歴こそ無いものの、フランス1部リーグでバリバリやっていた選手だった。基本的に上手くて走れてソツなくこなすみたいな感じで、上手い選手だけになんかむしろ印象に残らないみたいな思い出。

(編注:フランス代表招集はされたが、合宿参加のみ。カンヌ時代には主将も務めたリーダーシップのある選手。運動量も豊富で、編集的には現在で言うと元日本代表長谷部誠のような選手と思う。ベンゲルの伝説のフランス合宿では重要な役割を果たしたと言われている。)

プラティニの後継者と呼ばれた男:ジェラール(ジェラルド)・パシ(編集追記)(1995)

ヴェンゲル時代のグランパスの中盤を支えたフランス人MF。1988年から89年にはフランス代表でも活躍し、一時はミシェル・プラティニの後継者とも呼ばれた。しかしユーロ予選でキプロスと引き分けたことの戦犯の1人と見なされ、彼を買っていたアンリ・ミシェルが退任すると、それ以降のフランス代表招集はなかった。ただ活躍が認められてASモナコに移籍し活躍するものの、請われて移籍したASサンテティエンヌでは期待ほどの成果は残せなかった。グランパスでも外国籍選手枠のため、ドラガン・ストイコヴィッチの控えとしての使われ方になってしまい、95年のみで退団。引退した。元フランス代表だけあって、とにかく上手かった。ただ同じポジションのストイコヴィッチとの比較をすると辛かった。

1990年ワールドカップブラジル代表:バウド(1997-1998)

1990年イタリアワールドカップブラジル代表だったブラジル人MF。超大物だし実際試合に出たときは大活躍してたはずなんだけど、ちょうどこの頃テレビであんまり試合を見れなくなったせいで、すごいぼんやりした記憶しかない。ごめんなさい。

猛犬:ウェズレイ(2000-2005)

ブラジル二部で得点王とバリバリやっていたのを引っこ抜いたブラジル人FW。全盛期には早くて強くて頭でも右脚でも左脚でも点取っちゃうすごい選手だった。なお、球質的に直接フリーキックをやや苦手にしていたピクシーに対し、ウェズレイは得意にしていたんだけど、ピクシーが譲らなかったもんだからウェズレイ(と呂比須)が「オレの方が上手いんだけどなー」みたいなぼやきコメントしてた覚えがある。その後、広島さんや大分さんでも活躍してましたね。晩年はスピード衰えてたけど強さと上手さは健在で、敵としてはとても嫌な選手だった。

最強ツートップ:マルケス(2003-2005)

ブラジル代表歴もあったFW。ウェズレイとのツートップはJリーグ最強と呼ばれ対戦相手から恐れられた。とにかく球離れの良い選手で、無駄にコネずに上手くシンプルにプレーしていた。なお、当時のグランパス左SB・WBの中谷勇介とやたら相性が良く、マルケスの欲しい時にパスを出してくる中谷のことを絶賛していた。その後、ブラジルのクラブを挟んでマリノスさんでもプレーしたけど、マリノス時代には既に僕達の知ってるマルケスではなかったですね………(´・_・`) 引退後は政治家になったことでも話題になりましたね。

Comments & Trackbacks

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  1. パナディッチとヴァスティッチにも言及してくださいませ

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