皆さんお元気ですか。この記事が公開されるのは多分シーズン終了後ですが、書きだした今は11月30日22時08分です。どうしてシーズン終了後に書かないか、って? あのね、考えてみてくださいよ。「短評」と言いつつも何だかんだ各選手最低100文字くらいは書くわけです(まったく試合に出てない選手は除く)。で、グランパスの在籍選手(申し訳ないがレンタルで出てる選手は除外する)が28人いるわけです。仮に一人あたり100字でも2800字もかかるんだぞ。しかもレギュラー級ともなれば100字で終わらないんだ!
というわけで、この短評ネタは書き上げるのに文字数的な意味でめっちゃ時間がかかるわけです。だからシーズン終わってから悠長に書いてると、去年みたいに「年末に除夜の鐘を聞きつつ泣きながら短評書く」羽目になったりするわけです。嫌だ、嫌すぎる。そんなことはもう御免だ。残り1試合時点ならもう9割9分くらい今季の評価は確定してるから大丈夫でしょ。
さあ、そんな感じで前書きと言う名の言い訳をダラダラ書いてきましたが、そろそろヤっていきたいと思います。今年はルヴァン取ったし全体的に甘口になることでしょう多分。
(12/9追記)書いた時点だと来季もマッシモ続投だと思ってたので全般的にそういう文章になってます! すまん!
GK
ミッチェル・ランゲラック
今シーズンは流石にJ1ベストイレブンだろう。1シーズン無失点試合数の記録更新という快挙に加え、不足していた「タイトル」をとうとうルヴァンでゲット。ゴール前に君臨して相手のシュートを防ぎまくる姿には、アラフォーになって涙もろくなったオッサン的に感動して涙がポロリさせられてしまった。ミッチも年間1回くらいはポロリしてしまうから、我々いちファンがポロポロしまくっていても特に問題ありません。逆にミッチのポロリについては「いつもありがとう、たまには仕方ないよ」と笑顔で即答できるくらいでなければグランパスファミリーは勤まらんのです。プレーについて言えば、相変わらず本当に信頼と実績感が半端ない。「キーパーはまずシュートストップをするのが仕事」とプレーで示し、キーパーの足元足元うるさい昨今のサッカー事情をもストップするぜ。じゃあどうしてそんなにストップできるのかと言うと、体格の大きさと反応の速さを最大限発揮するための正確無比なポジショニング微調整力が肝心要である。シュートストップとは正しい位置にいること=正しい準備をしていることが前提なんですよね。あとは流れの中でもうちょい足元というかミドルパスをズバッと逆サイドとか縦に展開みたいなことができるといいのだが、それができたら日本に来ない(毎回言ってる)。ただ、徐々に徐々にできるようになりつつある気はする。しかしキーパーにそういうチャレンジを求める監督じゃないからなー、とりあえずセーフティーなプレー選択で良いんじゃないですかね。来季もよろしくお願いいたします。これでベストイレブンが東口だとかソンリョンとかジンヒョンあたりだったら流石にグランパスファミリー皆で暴れても良いと思う!
(12//6追記)無事にベストイレブンに選ばれて本当に良かったです。
武田洋平
まさか、まさかのACLでマッシモ政権下初の試合出場。そのプレーぶりと相変わらずのイケメンぶりで我々の心を温かくしてくれた(なお藤井のやらかしは防げなかった模様)。たださあ、フィールドプレーヤーよりマシなだけで、キーパーだって試合に出続けてたら当然疲労するわけなんですよね。本来であれば、主にカップ戦で、もうちょいミッチとのターンオーバーがあっても良いようなものなのだが、そういう監督じゃないからなー。本人が内心どう思ってるのか知らんけど、正キーパー・レギュラーになって試合に出たいなら移籍するしかない。もし武田が移籍しても本当に仕方ないと思う。ただ控えキーパーとしては比較的お高い年俸と推測されるため、ちょっかいかけられるクラブは少なそうである。まあ来季も基本的には頼もしいベンチウォーマーであろう。
渋谷飛翔
武田スタメンの試合でベンチに入っており、生存が確認された。良かった。………以外に言うことが何もない! サッカー選手はやっぱ試合に出てナンボですからねー。出てくれないと練習場でどうだったかみたいなこととかアレなすっぱ抜かれ記事とかしか語りようがないんですけど、そういうの無いし。個人的に好きな選手なんで頑張って欲しい。
三井大輝
武田と渋谷の去就次第ではあるが、育てる気があるなら真剣に計画的レンタルに出すべき。身体もぼちぼち出来上がったであろうタイミングで序列変わらないなら、あとは上の衰え待ち期待になっちゃうし、そこまで飼殺すのは如何なものかと思うわけです。ただ、移籍と言っても、やるきー!げんきー!かんぜんいせきー! みたいなノリで唐突に完全移籍だけはしないようによろしくお願いします。
DF
丸山祐市
コンディションさえ良ければ(多少悪くても)絶対のレギュラー。ちゃんと守れて走れて強く寄せられてついでに左利きでプレス耐性もあるぜという素晴らしいセンターバック。個人としても素晴らしいが、まるで「60年間くらい連れ添った仲のいい熟年夫婦」みたいなノリの中谷とのコンビは見ていて安心できるものであった。そんなこと言ってたら大怪我で長期離脱。そりゃねえ、去年J1リーグ全試合スタメンフル出場とかいう頭おかしい起用でバリバリプレーしてましたからねえ、そりゃ怪我もするよなあという感じであった(マッシモちょっとは考えようマジで)。手術からのリハビリを経て、つい最近ピッチでの練習に復帰していた姿には涙せざるを得なかったですね。大事なものってだいたい喪ってからその本当の価値に気付くわけですけど、マルの離脱後、ミンテ加入までのグランパスの勝てなさっぷりは端的にマルの価値を逆説的に示していたことでしょう。なお、怪我離脱中に中谷の第二正妻がキモト・ヤスからキム・ミンテに変わり、第一正妻マルの地位を脅かしかねない勢いである。来季のマルには、「何浮気してるんだシン、俺こそお前の正妻なんだぞ」とピッチの上で見せつけて欲しい。
中谷進之介
フル代表デビューだ! やったね! 柏で試合に出られなくなってアンダー代表にも縁が無くなり、風間ヤッヒーの下で成長するためにグランパスに移籍してきた(本人談。詳しくはフットボリスタWeb掲載の有料インタビュー記事を読んでください)中谷がとうとうフル代表にまで上り詰めたのである。ヤッヒー時代の、CBにとってどブラック・めちゃくちゃな労働環境でサバイブできたのだから、そりゃあ鍛えられただろうし、その後マッシモにイタリアンな味付けをされた結果、すっかりイタリアの風を感じさせるDFに成長した。そんな中谷最大の売りは「寄せの速さと強さ」。適切なタイミングで素早く強く相手選手へ寄せてプレッシャーをかければ、危険で一か八かなタックルなんてしなくたってボールを奪い取れるんだぜとプレーで僕たちに教えてくれる。実際、FWの足元になんかテキトーに預けとこうみたいなノリで出された相手のパスをめっちゃめちゃ刈り取りまくっていた。課題の、高くて強い選手への対応も年々進化しており、すごく強いというわけではないが、一方的にボコられることはほぼ無い。足元にも不安ないし、気付けばJリーグトップクラスのCBの一人であろう。実際に代表に選ばれたわけですからね。やはり信頼と実績の柏レイソルユース卒CBは一家に一台……いや、何台でも常備しておくべきであり、中谷には誰とは言わないが後輩のK賀T陽くんを三好ケ丘へ熱烈勧誘してもらいたい。カムヒアー!サンアタック!
宮原和也
去年のコロナウイルス罹患からのコンディション不良やら怪我やらから復調したJ!マジイケメン。復調したはずなのに絶対的レギュラーというわけでもなく、成瀬との併用が続いていたのだが、あれはマッシモの成瀬評価が高かったのか宮原使いたくなかったのか、なんだったんだろうか。今やグランパスで希少となってしまったトメルケールの使い手なことがマッシモ気に入らないんじゃないのか。もしくはマッシモが隠し持っていたイタリアワインを盗み飲んだとか? 色々あったけど最終的には成瀬が割とやらかしてしまったこともあり右サイドバックのレギュラー確保。相変わらず地上戦には鬼強く、そのイケメンな風貌からは想像できないような地味で泥臭い守備力が相手左サイドを封殺する! リーグ終盤には、いつのまにかマッシモ逃げ切り策として定着した5-4-1で右ストッパーなんか務めるようになっており、あのマッシモがストッパー(CB)起用するという時点で、少なくとも守備力はものすごく信用されていると窺い知れる。一部ファンからは、攻撃力が無いとか、攻撃時にもっと上がって前のサポートをしろとか言われていたが、ヤッヒー時代に相手ゴール前に詰めまくっていたことだし、攻撃時に自重気味なのはどう考えてもマッシモの指示であろう。もちろん、そういったことの積み重ねで失点減ったし順位も上がったしルヴァンも取れたんだから、なんでもかんでも上がりゃ良いってもんじゃないですからね、無いものねだりはやめましょう!
藤井陽也
天皇杯ちょっぴり危ないプレー! からの! ACLやらかし! その後藤井を試合で見ることはありませんでした! 「若い控え選手にも可能な範囲でなるべく実戦経験を積ませておかないと、いざという時に使いづらくて困る」という先人の教訓を我々に突き付けてくれたわけですね、ええ。ぶっちゃけマッシモ政権下では出番なさそうだし、ユース卒なグランパス愛くらいしかチームに残ってくれそうな要素が無いし、それなりに他所から人気ありそうな物件なので、残るかなあ? ひょっとして入団の経緯的になんか密約があったりするのかもしれませんけど。ちなみにここだけの秘密ですが、前述の先人の教訓はテキトーに思い付きを言いました! イエス残留! 条件付きイエスレンタル移籍! ノー完全移籍!
木本恭生
紆余曲折あったが米本の怪我離脱後にCMFのレギュラー定着。あれ? シーズン前に木本はCB起用するとか誰か言っていたような気がするな? まあ開幕直後から割と普通に守備固めな木本アンカーシステムになったりしていたので、CB起用するというのはCB以外では起用しないとは言ってないし、嘘ではなかったのであろう。なんでもいいんです、試合に出て活躍してくれれば。主に髪色のせいで妙にチャラついた感じの風貌なのだが、実際には無口素朴な野武士系男子のようで、インタビューにちっとも姿を現さない。今の時代、多少は自分からファン・サポーターにアピールしないと、勝手に誤解されてディスられたりもするので、まずは髪色を黒に戻して女の口説き方をマッシモから教えてもらうべきではないだろうか。プレー面では流石の空中戦勝率であり、その競り合いの強さ&空いたスペースを機械的にそっと埋めて周りにボールを届ける姿に往年の福西崇史をなんとなく思い出させられた。このプレースタイルだとマッシモのチームでセンターバックはきついと思うしCMF起用でむしろイキイキしているのも納得である。「木本が準決勝で得点したらルヴァンカップで優勝できる」はJリーグ三大ジンクスの一つとして後世に語り継がれるべき、というかグランパスファミリーが語り継ぎます。今シーズン影のMVPの一人。木本がいなかったら色々マジでヤバかったよホント。
森下龍也
鳥栖からやってきた好青年。マッシモが獲得したがっていたという報道が嘘のようにサッパリ使われなかったのだが、リードされていた試合で投入された際のプレーぶりがマッシモの心をそれなりに掴んだらしい。オリンピック後に調子を落としていた相馬に代わり、一時期は左サイドハーフのレギュラーとなっていた。……え? サイドハーフ? そうなんです、マッシモのチームにおいてはサイドバックとしての守備が非常に不安なんです。だから1列前での起用なんです。ただ、攻撃性能は確かなもので、森下の近くに二人くらいいれば良い感じのコンビネーションアタックを仕掛けられる選手である。柿谷orシュヴィルツォクと吉田豊がフォローに入った状態での森下左サイドアタックは武器になってたんですよねー、でもそういう監督じゃないからなー。一人でめちゃくちゃ抜くみたいなタイプではないせいか、相馬が復調したら、単騎駆けできる相馬の方がやっぱマッシモ的に使いやすいようでベンチメンバーとなった。つまり森下がもっと輝くためには、基本的にはボール持っていこう! なチームじゃないと……と推測されるため、そういう意味でマッシモにも森下本人にも来季はもっと頑張ってもらいたい。ぶっちゃけ豊のコンディションが心配でもあるし、森下を普通にサイドバックで起用できるようになればグランパスの攻撃力がけっこう上がりそうな気がするんですよね。そうはならないだろうってことを僕たち皆知ってるけどね……。
キム・ミンテ
札幌からやってくるなり即座に中谷の第二正妻ポジションをゲットした漢。守備面では空中戦にバリ強く、攻撃面では素早く縦方向に展開するビルドアップが持ち味。マルの抜けた穴にスポっと嵌るのも納得のプレーぶりであった。ミシャ・札幌で荒いプレーから退場等やらかしまくって出番を失ったという話だったのだが、そのやらかし、ひょっとして、某風間ヤッヒーのチーム並みにCBにとってどブラックそうなミシャ式労働環境が悪かったのではないか。荒いとかやらかすとかそういう要素がグランパスでは皆無に近いですもん。なお、時々ビルドアップでややチャレンジしたパスをカットされてカウンター食らったりすることもあったのだが、それはもう忘れることにしました。このミンテが荒くなりやらかさざるを得ないミシャ式労働環境ってそうとうヤバいんじゃないですかね(数年前までお前らのチームも似たようなもんだったんじゃねーか、みたいな苦情は一切受け付けません)。移籍加入当初、セットプレーからミンテがヘディングシュートまたは折り返して誰か詰めるという形が猛威を振るっていたのだが、使い過ぎて速攻でバレてあんま見られなくなった。韓国の兵役の関係もあるので来季の去就がどうなるか不透明なのだが、残ってほしいとしか言えない。ルヴァン優勝後、ゴール裏に深々と頭を下げて挨拶していた姿には泣かされました。とにかく礼儀正しく、時に熱くゴール裏を盛り上げる、間違いなくファンから愛される系の選手であり、むしろネタにし辛い(;^_^A
吉田豊
豊といえばデカいケツ。グランパス左サイドバックは阿部翔平以来、ケツのデカい選手でなければ務まらない伝統なのである。そのケツから繰り出される必殺技「ヒップ(でファールにならない程度に相手にカチ当たって体勢を崩しそのままボールを奪ってしまう)アタック」で今日も相手の右サイドを封殺だ! この豊ヒップアタックはマジで「日本人ドリブラーにありがちな、比較的小柄で一瞬のキレ・素早さとテクニック勝負な選手」に対して本当に抜群に強く、記憶に新しいところではルヴァン決勝で対面のセレッソ坂本を完封したりしていましたね。そんな豊、その守備力とサボらない運動量を武器に全面的にマッシモから信頼されているようで、シーズン全試合スタメンフル出場。J1ではなく今季全試合である。具体的にはJ1リーグ38試合、天皇杯4試合、ルヴァン5試合、ACL8試合、計55試合。……えっ? 嘘だろマッシモ!( ゚Д゚) いくらなんでもちょっと考えようよ! 豊が(欠場するくらいの大きな)怪我なくシーズン乗り切ったのは奇跡としか言いようがない。普通壊れるし今年は良かったとしても来季マジで心配になる。ここは一つ、グランパスファミリー有志の皆さんにより、豊の脚をシーズンオフずっと寝ずにマッサージすべきではないか。あのイタリアの伊達男、もしこれで豊が来季怪我っても「勝利ニ犠牲ハツキモノデース!」とか平然と言いそうだし。知らんけど。
成瀬竣平
宮原とのターンオーバー?でまあまあ試合に出ていたものの、最終的に割とガッツリやらかしてレギュラーの座を宮原に譲ってしまった。前から言ってますよね、根本的に、ボール持っていこう! なチームでなければ成瀬右サイドバックの優位性が基本的に無いんじゃないかって! しかし成瀬も成瀬で、試合終盤では基本脚が止まってて交代させざるを得ないわけで(マッシモチームの)サイドバックとしては正直きつい。流石にもうちょい鍛え上げてくれないと「良いところあるんだけどな〜ちょっとな〜」みたいな感じになりかねない。まあまだ若いんだし、フィジカル向上の余地もあるだろう。問題は来季もグランパスにいるかどうかである。J1でもやれることは実績で示していてレギュラーというわけでもない若い選手しかもアンダー代表とか、Oh‼-Moriさんfeat.来年はグランパスにいない、みたいな人が大喜びで獲得しようとしそうな選手である。まあね、マッシモ・グランパスよりもプレースタイル的に川崎とかその辺と相性が良さそ(考えていたら気絶しました)
吉田晃
出場無し!ベンチ入りも無し!がんばってほしい。