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君はNSKに風間サッカーの真髄をみたか!?

コンウェンと申します。こんにちは。

大層なタイトルですがそう大した話ではないです。ただの私の感想です。気楽に読んでください。

つらかった前半戦を乗り越えた先に見えてきた光。

かーちゃん来日によるJôの復権、超高性能便利屋いずみん。大量の浮気者を産んでしまったしんちゃんと可動砲台マルのマルシンコンビ。パーフェクトオールバックまえだ。どつきのネット。玉者の帰還。行ってこい相馬。完璧超人ミッチetc…

全員やってるときりがないので泣く泣くカットしますがその中で異彩を放っているのが今回の主役金井貢史です。

この男が、実は今、風間サッカーを最も体現してるんじゃないか、そしてチームにいい影響が出てるのではないか、そう思えたので、その理由を書き綴ってみたいと思います。

まず、この記事を見られている方には説明の必要は無いでしょうが念のためNSKの説明です。

NSKとは

マリノスサポさんの間で使われていた金井貢史を端的に表す言葉です。

DFでありながらゴール前に現れ颯爽と点をとるその姿。誰が言ったか「Nなぜ Sそこに K金井」。

2018年夏名古屋に完全移籍後も前評判に違わず、サイドバック固定ながら7試合4得点の大活躍(9/10現在)です。名古屋サポ間でもあっという間にNSKは定着し、メディアにもちらほら使われています。

風間サッカーと金井

では、その得点力を支え、風間サッカーを体現してる物とはなんなのか。

と、その前に風間サッカー(コンウェン調べ)のおさらい

  1. トメルケル
  2. 目を揃える
  3. 背中をとる
  4. 矢印の逆をとる

ですね。テスト出ますよ。

それでは、いかに金井が風間に選ばれし男か(言い過ぎ)ひとつひとつ見ていきましょう。

1.トメルケル

ボールを狙い通り運ぶための基本であり最も大切な技術。

金井の技術力は、正直わかりません。いきなりすいませんが全く素人なもので。ただ決定力やビルドアップへ参加できているところをみても今の名古屋では合格点なんでしょう(なげやり)。

2.目を揃える

ゴールするための効率的な道筋や方法を共有することと、そのための力。

金井については、これもわかりません。ネットの縦パス受ける飛び込みができるんだから揃ってるんでしょう(なげやり2)

待って待って帰らないで!

すいません。ふざけてる訳じゃないんです。上記二つは風間サッカーを語る上ではずせないんですが本当に目に見えてわかりにくいので勘弁してください(泣)

ここからやっと本番です。

3.背中をとる

これは少し説明しときます。

サッカーで言う一般的な「背中をとる」とは下図のような相手DFラインとゴールの間のスペースを突くことです。

DFラインとの駆け引きやスピードで勝負するところです。

風間サッカーではこれだけではなく、相手の視界の外を使い対応しにくくすることで主導権を持つという意味も持ちます。また、相手の意識の逆をついて「外す」際にも使われます。

ここで記憶に新しい磐田戦先制点のシーンを見てみます。

磐田DF陣は右サイドに寄った名古屋攻撃陣に気をとられ、金井への意識が薄れます。金井は自分への意識が外れたとみるやいなや磐田にとって最も危ない場所へ走り込みます。DFは完全に遅れ、完璧な「背中をとる」の完成です。そしてさすがのネット、そのチャンスを見逃すわけがありません。縦パス一閃、磐田DF陣はなす術なしです。

SBという警戒されにくいポジションであることを差し引いても見事です。

まるで忍者。忍者と言えば名古屋にも馴染み深い言葉ですね。闘将は俺がク(自粛)。

鹿島戦81分のシャビエルを押し退けて(笑)のゴールも完全にDFの視界、意識の外から飛び込んだ見事な「背中をとる」でした。

そもそも、NSKという言葉が生まれること自体、俯瞰で見ている観客の「背中」さえも取っているということです。すごい。

4.矢印の逆をとる

これは矢印=相手の重心の移動方向の逆をつくこと相手を外すこと

意識の重心も含まれるとすれば前項で実証済みです。

物理的な身体の重心で言えば鹿島戦51分のゴラッソ。

右サイドから流れてきたボールに対しきっちりとコントロールし、ついてきたDFの体の流れる方向(=重心方向)と逆に切返し「外し」シュート。

冷静に、相手の動きを見極めて逆をとった結果のゴールでした。

圧巻だったのは鳥栖戦のゴール。味方を使い逆を取りながら突破。GKの逆さえついてしまいます。

あ、これみるとトメルケルも目を揃えるも大丈夫そうですね(後付け)。

どうでしょうか。風間サッカーの肝である、技術を使い、目を揃え、背中を取り、逆ををとることで相手を崩しており、見事に風間サッカーを体現しています。

そう、風間サッカーの申し子なんです。

言い過ぎました。ごめんなさい。

金井躍動による効果

次に、金井がチームに与えている影響についてです。

直接的な得点という結果以外にも副次的な多くの効果が生まれているように見えます。金井への対策の観点から効果を見てみます。

ダブルロータリーエンジンという言葉も生まれるように、流動的にポジションを入れ替え攻撃する名古屋。ただでさえ相手が混乱しやすい中で、一般的にはサイドかつ守備的ポジションである「SB」というポジションそのものを煙幕に「背中から」敵を仕留める。まさに忍者。忍者と言えば(略)

その煙幕を破るにはどうするか、

Aプラン 専属マネージャー大作戦

専属の見張りをつける方法。金井は煙幕SBとはいえサイドの選手、中を空ける訳にはいかないのでサイドの選手をつけることになります。すると相手サイドは金井に引っ張られズルズル下がります。こうなってしまうと名古屋の思うツボ。強力攻撃陣による押込みの完成です。

Bプラン 忍者には忍者大作戦

金井の上がった裏を狙ってサイドから攻撃する方法。これによって得点を狙う、もしくは金井の攻撃参加を抑止します。ただ、「やれやれタカシは仕方ないなぁ」とマルが言って決めたかは知りませんが、きっちりDFが3枚残る約束が出来ており、そう簡単には崩れません(ラグさんの磐田戦レビューが解りやすくおすすめです)。なんならまえだが逆サイドから戻ってケアします←。そして金井いわく「ちゃんと見て上がってる」そうなので、抑止にもならない気がします。

もう一つのさりげない、でも大きな効果

かなり名古屋よりで、勝手な想像も含め書きましたが、金井の躍動により、守備意識や攻撃に非常にいい影響が出ていると思います。

さらに私が勝手に思っているのが、もう一人の風間サッカーの申し子、右SB宮原への影響です。宮原は広島から期限つき移籍後、調子による入れ替わりの激しい風間体制では珍しくコンスタントに使われ続ける(イケメン)選手です。

攻守における抜群の技術と安定感そしてイケメン。素晴らしい選手です。しかし、もう少し攻撃的に行ってもいいのでは、との意見もみられました。

その宮原が最近おかしいのです(失礼)。浦和戦の反撃の口火を切ったPK奪取。さらにはカットインからのシュートなど攻撃的になったように見えます。

上記のDF3枚の約束事や鉄壁のマルシンコンビによる守備の安定によるものもあるでしょうが、私は逆SB金井の得点に触発されてるんじゃないか?と密かに思ってました。

先日それを裏付けるエピソードがありました。

ラジオ番組のインタビューで残り試合の目標を聞かれたとき、「一点取りたい」と答えたのです。しかも得点時のゴールパフォーマンスは?に対し「タカシくん(金井)と決めます」と。もう意識しまくりじゃないですか。ラブラブじゃないですか。前日放送が金井だったのでそれも含めてのコメントだったかもしれませんが、それでもかなり影響が出てると思いました。

最後に

以上、風間サッカーを体現し風間名古屋の段階をひとつ上げてくれた金井は今の名古屋に本当にピンズドな人材だったのでは無いでしょうか。特性を見極め、(横浜さんにも事情があったでしょうが)スタメンで使われていなかった金井の気持ちを汲んで口説き落としたフロント、お見事です。

サイドをかけ上がる攻撃的SBとも中央に入り組み立てに参加する偽SBともなんか違う「煙幕SB」金井貢史。これからも我々に「NSK」を見せてくれることでしょう。まだまだ目が離せません。

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